「シンデレラ」 [映画]
〔2015年/アメリカ〕
幼い頃、最愛の母を亡くした少女・エラ(リリー・ジェームズ)は、
父と2人、仲良く暮らしてきたが、
父の再婚により、継母と、2人の姉が屋敷にやって来る。
ある日、貿易商の父が、
仕事先で亡くなり、
その日から、継母と姉たちの態度が増長、
エラは、召使いのような扱いを受けるようになる。
屋根裏部屋に追いやられ、
薄汚れてしまったエラを、
姉たちは、灰まみれ=シンデレラと、
馬鹿にした風に呼ぶようになる。
ある日、森の中で、
一人の青年で出会ったシンデレラ。
彼は、城で見習いをしているのだと言い、
キットと名乗った。
実はこのキットこそ、
国王の息子で、本物の王子。
シンデレラとの再会を願う彼は、
国中の娘を、城の舞踏会に招待するが・・・。
なんて美しい映像。
シンデレラと王子の、
城でのダンスシーンは涙が出た。
人は、嬉しい時や悲しい時に涙を流すけれど、
美しすぎるものを観た時にも、
涙は自然に出てくる。
誰もが知っているシンデレラの物語。
特別に話しを盛るわけでもなく、
省略するわけでもなく、
原作(?)に忠実で、
でも、全く飽きず、
素晴らしい映画に仕上がっている。
本当に観て良かった。
よく、シンデレラの事を、
他力本願と揶揄する方もおられるけれど、
他力本願、何が悪い!(笑)。
女なら誰だって、
素敵な王子様の出現を待っているものよ。
これこそ、女の夢だわ(笑)。
それに、シンデレラは、
何も努力していないわけじゃない。
意地悪な継母と姉に、
これでもかと苛められても、
美しい心を失わず、
決して他人を恨む事なく生きている。
そんなこんなを含めて、
王子は彼女を愛したのよ。
性格は顔に表れるしね。
(いい年した、汚れた私が言っても説得力ないけどさ(笑))。
私は子供の頃から、
シンデレラが落としたガラスの靴が、
シンデレラ以外は誰もサイズが合わない、というエピソードを、
「シンデレラって、そんなに足が小さいのか?」と
不思議に思ってきた。
でも映像で観て、解釈を改めた。
あのガラスの靴は、魔法の靴。
大きさは関係なく、
靴に相応しい人にしか、
合わないようになっているんだ、と。
正しい持ち主が履けば、
靴の方からサイズを変えるんじゃないだろうか、って。
シンデレラを演じた、
リリー・ジェームズの可愛い事ったら。
役にピッタリだし、
ブルーのドレスがめっちゃ似合ってて、
見惚れてしまう。
おそらく私は、この女優さんを見るのは初めてだけど、
これからの活躍が楽しみ。
評価 ★★★★☆