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「ジョン・ウィック チャプター2」 [映画]

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〔2017年/アメリカ〕


伝説の殺し屋・ジョン・ウィックが、
犬の仇を討ってから数日後。
あとは、盗られた車を取り返すだけだと、
保管場所に行き、
また、壮絶な殺し合いをする。


そんな彼の所へ、
イタリアンマフィアのダントニオが、
殺しの依頼をしにやってくる。
しかし、自分は足を洗った身と、
ダントニオを追い返す。


プライドを傷つけられたダントニオは、
ジョンの家にバズーカを撃ち込み、全壊。
妻との思い出いっぱいの家を失ったジョンは
怒りに震える。


ジョンの復讐を恐れたダントニオは、
世界中の殺し屋に、
ジョンの殺害を依頼する・・・。





試写会で観た。


前作で、
ワンコを殺され、
その復讐のために、
多数のマフィアを殺したジョン・ウィック。


今度は、その時奪われた愛車を
取り戻すべく、
冒頭から大立ち回りするんだけど、
車本体が武器のように、
ぶつけたり、ぶつけ返したりで、
大騒ぎ。
最初から、引き込まれる。


車を取り返したジョンは、
その後、
大量の武器を、自宅の床に戻し、
コンクリートで塗り固める。
それは、もう二度と殺しはしないという、
固い決心を表現する場面。


けれど、天才を世間が放っておくわけもなく、
やっぱり殺しの依頼が。
そして断るジョン。


しっかし、いくら殺しを断られたって、
腹いせに、
家にバズーカを撃ち込むかね(笑)。
バズーカというと、私はすぐ、
「早朝バズーカ」を思い出してしまうので
コントにしか見えなくて(笑)。


興味深かったのは、
ジョンを狙うダントニオが、
世界中の殺し屋に、
「7億円で、ジョンを殺せ」と
一斉送信する場面。


すると、そこら辺にいる、
一般人のような顔をした人たちのケータイが、
鳴り出す。
世界中の殺し屋って、
オンラインで繋がってるの?
私が知らないだけで、
そこらにそんなに沢山いるの?
あの人も?あの人も?あの人も?(笑)


ジョンの殺しっぷりで好きなのは、
絶対、敵の頭を撃つ事。
狙った相手は確実に殺す。
それが大事。


・・・って、あくまでも映画の話です。
こんな事を書いてはいても、
私は決して危ない女ではないです(と思う(笑))。


評価 ★★★☆☆

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「ジョン・ウィック」 [映画]

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〔2014年/アメリカ〕


最愛の妻を亡くし、
生きる気力を失った男・ジョン・ウィック(キアヌ・リーヴス)。
すると、妻が生前買っておいたらしい、
犬が贈られてくる。
「この子を私だと思って可愛がってね」と。


犬はジョンに懐き、
安らぎを覚えるが、
数日後、チンピラたちが、
ジョンの車目的で家の押し入り、
ジョンは重傷、
犬は殺されてしまう。


怒りに震えたジョンは、
床に埋め込んであった、
大量の武器を取り出した。
妻の形見の犬を殺した奴らを、
絶対に許しはしない。


一方、犯人グループのリーダー格・ヨセフは、
ロシアンマフィアの父親・ヴィゴから、
鉄拳制裁を受けていた。
「お前は、なんという奴に手を出してしまったのだ」と・・・。





一昨年の10月、
劇場で観たいと思いつつ、
逃してしまって残念だと思っていたこの映画。
DVDを借りて、観てみた。


ジョン・ウィックというのが、
キアヌ演じる主人公の名前だというのは、
まぁ、想像が付いたけれど、
予備知識は、ほぼゼロと言ってよく、
最初は、彼が何者なのかが分からない。


なので、ヨセフがいきなり父親のヴィゴから
腹を殴られて、
「な、何すんだよ、父ちゃん」と驚いた表情は、
理解できる。


ジョンは、元はヴィゴの手下の殺し屋で、
その仕事っぷりは完璧、
狙った獲物は必ず仕留める腕前の持ち主だと言う。
それが大袈裟ではないと証明するかのように、
ヴィゴは、手下を「全員」集めろ、と言う。


あとは、もう、
私が書くまでもなく、
ジョンは、自分を狙うヴィゴの手下を殺して殺して殺しまくる。
しかも、なぜか、
ジョンの殺しは警察も公認なようで、
通報を受けて、駆け付けた巡査は、
死体を見ても、
「お疲れさん」みたいに言うだけで引き上げる。
署に帰って、
一体何と報告してるんだ?(笑)


しっかし、
ジョンも激しいけど、
ヴィゴったら、非情にもほどがある。


ジョンに銃を向けられ、
最早これまでか、という時、
なんと彼は、
息子が隠れているアジトを、
ジョンに教えやがる。
自分の命と引き換えに。
自分さえ助かれば、
息子の命はどーでもいいらしい。


確かにこの息子、
立派な父と比べて見劣りがする
どチンピラで、
父が、跡取りとして物足りなく思う気持ちも
分からなくはないけど。
(たしか「イースタン・プロミス」のロシアンマフィアの親分も、
 跡取り息子のダメっぷりに、ため息ついていた記憶が)


息子の命を差し出す男と、
犬のために、殺しをする男。
中々面白い対決だった。


評価 ★★★☆☆

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「ライフ」 [映画]

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〔2017年/アメリカ〕


宇宙ステーションで暮らす6人の宇宙飛行士たちは、
火星で、地球外生命体の採取に成功する。


生命体は単細胞だったが、
培養してゆくうちに、
次第に成長する。
どうやら知性があるらしいことも分かっている。


この情報に地球の人々は歓喜し、
生命体に「カルビン」という名前を付ける。


ところが、「カルビン」はますます大きくなり、
ラボで最初の犠牲者が出る。
ラボを密閉しようと焦るクルーだが、
「カルビン」は、その高い知能で巧みにすり抜け、
外に出てしまう。


一人一人殺されてゆくクルー。
こんなものを地球に送ったら、
大変な事になる・・・。





試写会で観た。


地球外生命体については、
確かにロマンがあり、
私だって、そのようなものが存在するなら
会ってみたい、と思って、今まできた。


けれど、これを観て、
その考えは完全に覆る。
「もう宇宙の研究なんてしなくていいのでは」と。


採取されたときの「カルビン」は、
ゾウリムシやミドリムシを連想させる、
単細胞の生き物で、
そこに知性があるとはとても思えない形状。
だから、クルーも油断していたし、
驕りがあったと思う。
「やっぱり人間以上の生物なんていない」、と。


ところが、成長してゆくにつれ
「カルビン」は、タコのような軟体動物となる。
そして、人間と変わらない知能がある。
そんなものが、宇宙船の中を、
クネクネしながら、
結構なスピードで移動するのだから、
気持ち悪くてたまらない。


人への攻撃もえげつない。
軟体動物が苦手な方は、
観ない方が無難かも。


・宇宙船の内部のみの話
・数人のクルー
・地球外生命体
とくると、まず最初に「エイリアン」を思い浮かべる方も
多いと思うけれど、
「エイリアン」は造形が、
昆虫っぽかったから、
別物として楽しめる。


クルーの一人として出演しているのが、
真田広之。
日本人の代表に相応しい、
男らしく、いい役だった。
彼の服の腕には、
日の丸が縫い付けてあるのが誇らしい。
あれを旭日マークにしたら、もっとウケるのにと、
くだらない事を考えてしまった(笑)。


評価 ★★★★☆

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「結婚行進曲」 [映画]

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〔1951年/日本〕


カナ子(杉葉子)と伊野(伊豆肇)は、
同じアパートの二階と三階に住む恋人同士。
金が無く、なかなか結婚できないうえに、
小説家志望の伊野は、
仕事に身が入らず、
勤務先の会社をクビになってしまう。


怒ったカナ子は、
会社に乗り込み、
専務・中原(上原謙)に、
伊野のクビを取り下げてくれるよう、談判。


すると、カナ子の早口とバイタリティを見込んだ中原は、
彼女をセールスレディとしてスカウト。
一緒に得意先を回るようになる。


ところが、
中原とカナ子ができているのでは、との噂が立つ。
中原の妻・鳥子(山根寿子)の耳にも、
その噂が入り、
ショックで実家に帰ってしまう・・・。





まぁ、とにもかくにも、
杉葉子演じるカナ子の早口だけが、
観終わったあとも、
頭の中から消えないくらい、凄い(笑)。


よくも、これだけのセリフを覚えたものだ、というくらい、
立て板に水というか、
マシンガントークというか、
彼女が喋りだすと、
周囲の人が注目して、
自分の手を止めてしまうほど。


そんな彼女を見込んで、
上原謙がセールスレディに雇うわけだけど、


昔の人は偉いなぁ。
会社をクビになり、
彼女に養われるような形になった、
恋人の伊野は、
「ラッキー!」などとは思わず、
不甲斐ない自分を嘆く。
男は外、女は内、
という形以外は考えられないみたいだ。


カナ子は、
その辺には、あまり拘りがないようで、
「いいじゃない。働ける方が働けば」みたいな事を言う。
そして、
そんな事をマシンガンのように、一人でさんざん喋って、
「じゃ、おやすみ!」と、
アパートの、自分の部屋に戻っていく。


恋人同士だというのに、
同衾することなく、
お話だけして、帰ってゆくとは。
やっぱり昔の人って偉いのね(笑)。


そんなカナ子と、夫・上原謙との噂を聞き、
妻が嫉妬するわけだけど。


嫉妬と一言で言っても、
他人の成功を羨むが故の嫉妬と、
男女の嫉妬とは、
全く別物ではないかと、
嫉妬について考えるとき、
そんな風に思う。


いずれにせよ、
できれば、できるなら、
嫉妬のような苦しく、辛い感情とは
無縁で生きていきたいものですな(笑)。


評価 ★★★☆☆

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「現代インチキ物語 騙し屋」 [映画]

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〔1964年/日本〕


カマキリ(曽我廼家明蝶)、
赤とんぼ(伊藤雄之助)、
河豚(船越英二)、
ちょこ松(丸井太郎)。


彼らは、他人を騙して、
金を頂く、「騙し屋」。
4人がそれぞれを役割を演じ、
騙された者は、
自分が騙されたとは気づかない、
功名な手口。


ある日、赤とんぼの内縁の妻・むつ子(園佳也子)が、
税務署の職員から税金の滞納を
突き上げられており、
赤とんぼは、高利貸しの演技で、
職員を退散させる。


4人の仲間に入りたいが、
入れてもらえない若造・胡瓜(犬塚弘)は・・・。





「騙し屋」なんていうから、
何かとんでもない詐欺集団なのかと、
覚悟して(笑)、見始めたのだけれど、


これが、可愛いというか、
せこいというか、
大きな勝負に出るわけでなく、
とにかく小金をちょこちょこ稼ぐ、
薄利多売(言葉の使い方、間違ってる?(笑))な商売で、
笑わせられる。


とにかく、様々な
騙しのテクニックが見られて、
これがバラエティに富んでいて、面白い。
なるほどねー、と感心してしまうものもある。
感心してはいけないが(笑)。


人を騙して取り上げるのは、
金銭だけでなく、
そば屋に出前を持ってこさせて、
出前持ちを騙して、
うどんを安い値段で食べるなど、
その、みみっちさったらない(笑)。


そんな事をするなら、
真っ当に働いた方が
金になると思うのだが、
それとこれとは、話が違うらしい。


しかも、
散髪屋から、
雑誌の最新号を拝借してきた犬塚弘に、
「それは泥棒や!何てことするんや!」と怒り、
返しにいかせる。
ただ単に、自分たちのしている事を棚に上げてる
だけなのだけれど、
そこに彼らなりの美学があるらしい(笑)。


男性陣も面白いけど、
私は紅一点の、園佳也子さんが大好き。
この映画の雰囲気にもピッタリ。


評価 ★★★★☆





以前、リクエストをいただきましたので、
増村保造監督の映画を観た際は、
リストを載せる事にしています。


(★は観た作品)
(全制覇まで、残り6本)


★くちづけ(1957年)
★青空娘(1957年)
★暖流(1957年)
★氷壁(1958年)
★巨人と玩具(1958年)
★不敵な男(1958年)
★親不孝通り(1958年)
★最高殊勲夫人(1959年)
★氾濫(1959年)
★美貌に罪あり(1959年)
★闇を横切れ(1959年)
★女経 第一話 耳を噛みたがる女(1960年)
★からっ風野郎(1960年)
★足にさわった女(1960年)
★偽大学生(1960年)
 恋にいのちを(1961年)
★好色一代男(1961年)
★妻は告白する(1961年)
★うるさい妹たち(1961年)
★爛(1962年)
★黒の試走車(1962年)
★女の一生(1962年)
★黒の報告書(1963年)
 嘘(オムニバス・第1話プレイガール)(1963年)
 ぐれん隊純情派(1963年)
★現代インチキ物語 騙し屋(1964年)
★女の小箱より 夫が見た(1964年)
★卍(1964年)
★黒の超特急(1964年)
★兵隊やくざ(1965年)
★清作の妻(1965年)
★刺青(1966年)
★陸軍中野学校(1966年)
★赤い天使(1966年)
★妻二人(1967年)
★痴人の愛(1967年)
★華岡青洲の妻(1967年)
★大悪党(1968年)
★セックス・チェック 第二の性(1968年)
★積木の箱(1968年)
★濡れた二人(1968年)
★盲獣(1969年)
★千羽鶴(1969年)
★女体(1969年)
★でんきくらげ(1970年)
 やくざ絶唱(1970年)
★しびれくらげ(1970年)
★遊び(1971年)
★新兵隊やくざ 火線(1972年)
★音楽(1972年)
 御用牙 かみそり半蔵地獄責め(1973年)
★悪名 縄張荒らし(1974年)
★動脈列島(1975年)
★大地の子守歌(1976年)
★曽根崎心中(1978年)
 エデンの園 Il giardino dell'Eden(1980年)
★この子の七つのお祝いに(1982年)

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