SSブログ

「リベンジ・リスト」 [映画]

revengelist.jpg
〔2016年/アメリカ〕


中年男・スタンリー・ヒル(ジョン・トラヴォルタ)が、
妻・ビビアンと、
空港で車に乗ろうとした、その時、
3人の強盗に襲われ、
スタンリーは助かるが、
ビビアンは死ぬ。


警察は、
犯人の一人を逮捕するが、
証拠不十分で釈放してしまう。


実は、スタンリーは、元工作員であり、
殺人はお手の物。
警察が当てにならないなら、
自分でやるしかないぜ、ってんで、
昔の仲間・デニスと組んで、
復讐開始。


すると、この事件、
単なる強盗ではなく、
知事が仕組んだ、
政治的な理由がある事が分かってくる・・・。





まったく、手垢の付いたような、
平凡で、よくある復讐物なんだけど、
それはそれで、面白く観た。


ジョン・トラヴォルタって、
いい俳優だ。
銃を持たせても、めっちゃハマるし、
コメディもいける。


カッコいいんだか、悪いんだかも
イマイチ判断できず(笑)、
どこか隙があって、
愛嬌があって、憎めない。


この映画も、
そんなトラヴォルタが大活躍・・・なんだけど、
「それって、映画として反則なんじゃ?」という
場面があった(笑)。


トラヴォルタが、ラスボスの知事に復讐するため、
知事の大邸宅に行く。
すると、庭には、
何十人という用心棒が、ウロウロしている。


あんなに沢山の用心棒、どうやって倒すのさ、
と思って観ていると、
なんと、次の場面で、
用心棒たちは全員、死んでいる。


どうやって倒したのか、
その場面は一切無し。
いくらなんでも、省きすぎだろうよ(笑)。
63歳のトラヴォルタに、
激しいアクションはきつかったのか?
まぁ、いいけど。
トラヴォルタだから(笑)。


それにしても、
アメリカも、日本も変わらんね。


どんな酷い事件があっても、
政治家の圧力一つで、
それが揉み消され、
犯人は野放しのやりたい放題。


警察は政治家の犬に成り下がり、
裏社会と癒着しまくり。


さらに、政治家は、
「環境のために、身を粉にして働いてます」って体でいながら、
実は、自分に入ってくる莫大な利益が何よりの目的で、
データを全て改ざんした資料を、
国民に発表。


映画だからトラヴォルタがやっつけてくれるけど、
現実は、
そういった人たちに、
特に天罰など下る事なく、
殆どはお幸せなまま、人生が終わるのだろう。
それならこっちも、自由に生きなきゃ損だ、
好きにやってやる、ってな気持ちになるよ。


評価 ★★★☆☆