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「ハスラーズ」 [映画]

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〔2019年/アメリカ〕


祖母を養いながら、
ストリップクラブで働く
ディスティニー(コンスタンス・ウー)は、
どんなに頑張っても、
手元に残る金が僅かな事に落胆する日々。


そんなある日、
クラブの女王・ラモーナ(ジェニファー・ロペス)と
親しくなったディスティニーは、
彼女から、金の稼ぎ方を学んでゆく。


しかし、稼げるようになったのも束の間、
2008年のリーマンショックで、
客足が遠のき、
また元の苦しい生活に戻ってしまう。


ディスティニーとラモーナら、
クラブの仲間たちは、
ウォール街で働く、
裕福な金融マンたちから、
金を騙し取る計画を立て・・・。





日本では、
男が女の飲む酒に薬を盛って乱暴する、
といったニュースを
しょっちゅう目にするけど、


この映画の女たちは、
色仕掛けで男を誘い、
酒に薬を混ぜて、
意識を朦朧とさせ、
大金を奪うという、
そんな話。


どうせ金持ってんだから、
少しくらいいいじゃん、
みたいな理屈のようで、
まぁ、犯罪には違いないんだけど、
男たちがあまりに簡単に騙されるもんだから、
なんだか面白く観てしまう。


男も、まさか、女が数人がかりで、
自分に薬を盛るなんて、夢にも思っていないようだし、
それに、狙われるのは、
ウォール街のエリートばかりで、
彼らは警察には訴えない。
そこに成功の鍵がある(笑)。


でも、この犯罪、誰でもできるってものではない。


なにせ、リーダーのジェニファー・ロペスが
セクシーすぎ。
これで50歳近いって、信じられない。


他の女の子たちも、
それぞれ魅力的だけど、
ジェニファー・ロペスがいたからこそ、
色々上手くいったってのもあるわけで。


女優さんの中には、
「姐さん」と呼ばせてほしいと思う人が、
何人かいるけど、
この映画のジェニファー・ロペスも、
まさしく、そう。


最初の頃のシーンで、
コンスタンス・ウーを、
自分の毛皮に入れてあげるシーンにときめいてしまった。
別に私は、
同性とどうにかなりたいなんて、
これっぽちも思っていないはずなのに。

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評価 ★★★☆☆

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2月26日のシャンシャン。 [できごと]

2月26日。
シャンシャンに会いに行ってきました。


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お部屋の中を元気に歩き回っています。


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今、人間界は、
大変な事態になっていますが、
シャンシャンは、
元気で可愛いシャンシャンのままです。


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今の私は、
無垢なシャンシャンが羨ましい。





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2周目。
お食事が用意されていました。


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竹の食べっぷりも、
板についてきたようです。


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パンダは本当に器用。
お手手で上手に竹を割って食べています。





今、何をしていても、
常に頭の片隅にあって離れない、
新型肺炎の事。


情報が錯綜し、
何が本当なのか、デマなのか、
怖がりすぎなのか、もっと怖がった方がいいのか、
正直、混乱しています。


少し前なら、
外国でこのような事態が起こっても、
対岸の火事といった気分でいられたのでしょうが、
世界が狭くなった今、
地球規模で考えねばならない問題になっています。


政府が昨日、
「国内のスポーツ・文化イベントの開催を2週間、
中止や延期、規模縮小など自粛するよう求める」という
発表をしましたね。


全てが後手後手に回っている感は否めませんが、
それでも、何も言わないよりはマシだと思います。
この問題が永遠に続くわけではないと信じて、
私も、色々考えてみたいと思っています。





ご質問がありましたので、
シャンシャンの可愛い水遊び写真を載せます。

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特別編。
リーリーのシャンプー(笑)。

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「1917 命をかけた伝令」 [映画]

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〔2019年/アメリカ〕


第一次世界大戦真っ只中の
1917年。


イギリス人兵士の
スコフィールドとブレイクは、
作戦を展開する前線の部隊に、
中止の伝令を伝えるよう、
上官から命じられる。


1600人の仲間の兵士の命を救うべく、
一刻の猶予もない中、
2人はすぐに出発するが、
危険なドイツの占領地には、
数々の罠が仕掛けられており・・・。





全編ワンカットで撮られたという、この映画。
簡単に言ってしまうと、
若い兵士2名が、
危険なドイツ占領地を通り抜け、
仲間のいる部隊へ向かうというだけなんだけど、


これが、とっても見応えがあって、
観終わったときは、もうヘトヘトに疲れ果てた。
物凄く入り込んでしまったようだ。


全編ワンカットの映画は、
今までにも観た事がないわけじゃないけど、
この映画は、特に凄いな。


だって、殆ど動きっぱなしで、
止まる場面が少ない。
「走れメロス」かよ、ってくらい(笑)。


少し止まっている時でも、
決して気を抜くことはできない。


ドイツ軍は
いつどこで自分を狙ってくるか分からず、
一瞬でも安心できる時間などありはしない。


ワンカットの映画って、
セリフや動きを間違っちゃったら、
どうなるんだろう。
多少の間違いは気にしないんだろか。


それから、スタッフさんはどうなんだろう。
俳優さんがあれほど動いているという事は、
スタッフさんも一緒に動いているという事・・・よね?
それとも、最近の撮影技術は、
私などには思い付かないほど進んでいて、
人はあまり必要ないのかな。


もう一つ、リハーサルは?
通し稽古などはするんだろうか。
あれを2度も3度もリハーサルする事を考えると
気が遠くなりそう。


とにかく、
内容で疲れ、
俳優さんやスタッフさんの事を考えて疲れるという、
疲れっぱなしの、
でも面白い映画。


評価 ★★★★☆

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「血筋」 [映画]

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〔2019年/日本〕


試写会で観た。


中国朝鮮族自治州で生まれた、
現在22歳の青年が、
生き別れた父親と再会し、
交流する様子を描いたドキュメンタリー。


まず、青年の中国朝鮮族というルーツが、
とても特殊。
北朝鮮と中国の国境で生まれ、
朝鮮人でもなく、中国人でもない彼らは、
多少経済的に豊かな韓国に
出稼ぎに行くのが一般的なようだ。


とはいえ、青年は、母親の再婚により、
10歳の時、日本に移住し、
日本の大学を出ている。
生まれ故郷で暮らすよりは、
はるかに幸せなのではないか。


そんな青年が、
3歳で生き別れになった父親が気になり、
探す事を決意する。


しかし、中国にいる親戚に
父の事を尋ねても、
誰も消息を知らないどころか、
父の事を話すのも嫌そうだ。


それでもなんとか再会した父親は、
韓国で不法滞在しながら、
日雇いで働き、
借金に追われていた。


それでも、再会した息子に見栄を張り、
説教する様子に、
青年は辟易するし、
観ているこちらも、げんなりする。


この父親を、
ポスターには、
「無様」と書いてあるし、
ある映画監督は「醜い」と表現している。
(そこがいい、といった感じで、
フォローはされているが)


まぁ、でも、仕方あるまい。
どんな国や地域で生まれようが、
それは運命だし、
全ての人が裕福に暮らせるわけではない。
それに、
久し振りに会った息子に
自分を大きく見せようとしてしまうのは、
誰もそうなのかもしれないし。


父は、
日本の大学を卒業した息子を、
誇りに思っているフシがある。


ただ、学部を言うと、
〇〇学部より、
〇〇学部の方が良かったなど、
お前が言うかってくらい、
面倒くさい。


さらに、息子に借金の肩代わりをしろだ?
なんというか、
親戚たちから、
関わり合いになるのを避けられるのも
分かる気がする。


「血筋」と言ったって、
私には、そんなの、
あまり重要ではないかな。
親がダメなら、
そのような人間にならぬよう、
努力すればいいだけ。


評価 ★★★☆☆

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「ジュディ 虹の彼方に」 [映画]

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〔2019年/アメリカ〕


1968年。
アメリカを代表する大スター、
ジュディ・ガーランド(レネー・ゼルウィガー)も、
度重なる遅刻や無断欠勤のせいで、
今は落ちぶれ、住む家もなくしてしまう。


ロンドンのクラブに出演するため、
やむを得ず、幼い子供たちを元夫に預け、
旅立つジュディ。


イギリスでのジュディの人気は健在で、
観客はショーに魅了される。
その後、彼女は、
新しい恋も見つけ、
希望の光が見えたようだが、
やはり、
睡眠薬とアルコールからは逃れられず・・・。





試写会で観た。


「オズの魔法使」で知られる、
ジュディ・ガーランドの、
47歳で亡くなるまでの1年ほどの期間を描いた作品。


ジュディ・ガーランドというと、
本当に申し訳ない事だけれど、
私は、
その作品より、
スキャンダルの方を
先に思い出してしまう。


子役の頃から、
太らないようにと、
覚醒剤を使わされ、
厳しい食事制限で、
体は常に空腹状態。


異性関係も奔放だったと読んだ事があるけれど、
どうやらそれは、誇張された話だと、
最近は言われているようだ。


それら全てのきっかけは、
彼女のせいでなく、
彼女を取り巻く大人が、
そうさせてしまったんだと思う。
当時、子役に人権などなく、
金になると分かった途端、
寝る時間も削られて、
働かされる毎日。
そりゃあ、おかしくもなる。


亡くなった時、
娘のライザ・ミネリは、
「母はハリウッドが大嫌いだった」
「母はハリウッドに殺された」
と言ったそうだ。


そんなジュディ・ガーランドを演じているのが、
レネー・ゼルウィガー。
私は、ジュディの映画は、
「オズの魔法使」
「イースター・パレード」
「スタア誕生」
くらいしか観ていないので
似ているのか、そうでもないのか、
よく分からない。


でも、ソックリショーではないのだから、
私はその辺の所はあまりに気にならない。


それより、レネーが、
薬物やアルコールに溺れる、
大女優の役を、
憑依されたように演じていたのは、
凄いと思った。
劇中の歌も、
全てレネーが歌っているとか。


私は、ジュディが、
アルコールや薬物の過剰摂取に苦しみながらも、
「愛のある人」だったことが嬉しい。
特に、子供たちへの深い愛を感じる部分。


大女優の中には、
子どもは生んでもそれっきり、という人もいるけれど、
ジュディはそうではなかったようで、
ホッとする。
多少の、映画的誇張があったとしても。


評価 ★★★☆☆

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