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「ジョン・ウィック」 [映画]

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〔2014年/アメリカ〕


最愛の妻を亡くし、
生きる気力を失った男・ジョン・ウィック(キアヌ・リーヴス)。
すると、妻が生前買っておいたらしい、
犬が贈られてくる。
「この子を私だと思って可愛がってね」と。


犬はジョンに懐き、
安らぎを覚えるが、
数日後、チンピラたちが、
ジョンの車目的で家の押し入り、
ジョンは重傷、
犬は殺されてしまう。


怒りに震えたジョンは、
床に埋め込んであった、
大量の武器を取り出した。
妻の形見の犬を殺した奴らを、
絶対に許しはしない。


一方、犯人グループのリーダー格・ヨセフは、
ロシアンマフィアの父親・ヴィゴから、
鉄拳制裁を受けていた。
「お前は、なんという奴に手を出してしまったのだ」と・・・。





一昨年の10月、
劇場で観たいと思いつつ、
逃してしまって残念だと思っていたこの映画。
DVDを借りて、観てみた。


ジョン・ウィックというのが、
キアヌ演じる主人公の名前だというのは、
まぁ、想像が付いたけれど、
予備知識は、ほぼゼロと言ってよく、
最初は、彼が何者なのかが分からない。


なので、ヨセフがいきなり父親のヴィゴから
腹を殴られて、
「な、何すんだよ、父ちゃん」と驚いた表情は、
理解できる。


ジョンは、元はヴィゴの手下の殺し屋で、
その仕事っぷりは完璧、
狙った獲物は必ず仕留める腕前の持ち主だと言う。
それが大袈裟ではないと証明するかのように、
ヴィゴは、手下を「全員」集めろ、と言う。


あとは、もう、
私が書くまでもなく、
ジョンは、自分を狙うヴィゴの手下を殺して殺して殺しまくる。
しかも、なぜか、
ジョンの殺しは警察も公認なようで、
通報を受けて、駆け付けた巡査は、
死体を見ても、
「お疲れさん」みたいに言うだけで引き上げる。
署に帰って、
一体何と報告してるんだ?(笑)


しっかし、
ジョンも激しいけど、
ヴィゴったら、非情にもほどがある。


ジョンに銃を向けられ、
最早これまでか、という時、
なんと彼は、
息子が隠れているアジトを、
ジョンに教えやがる。
自分の命と引き換えに。
自分さえ助かれば、
息子の命はどーでもいいらしい。


確かにこの息子、
立派な父と比べて見劣りがする
どチンピラで、
父が、跡取りとして物足りなく思う気持ちも
分からなくはないけど。
(たしか「イースタン・プロミス」のロシアンマフィアの親分も、
 跡取り息子のダメっぷりに、ため息ついていた記憶が)


息子の命を差し出す男と、
犬のために、殺しをする男。
中々面白い対決だった。


評価 ★★★☆☆

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