「マッド・ハイジ」 [映画]
〔2022年/スイス〕
口笛はなぜ 遠くまで聞こえるの
あの雲はなぜ 私を待ってるの
教えておじいさん
教えておじいさん
教えてアルムのもみの木よ
わたし、アルプスの少女ハイジ、24歳。
子供の頃からずっと一緒に暮らしている
おじいさんも、
まだまだ元気よ。
幼馴染のペーターとは、
今は恋人同士で、
毎日、明るく過ごしています。
でも、このスイスって国は最悪。
独裁者が国を牛耳ってて、
自分が経営するチーズ会社のチーズしか、
食べてはいけなくて、
違反したら殺される。
闇で、美味しいチーズを売っていたペーターは、
私の目の前で殺されちゃって、
おじいさんも死んじゃった。
有り得ない!
許さない!
絶対に!・・・
先日、書いた、
「プー あくまのくまさん」に続く、
↓
https://aomikamica.blog.ss-blog.jp/2023-07-05
世界の名作シリーズ、第2弾。
(そんなシリーズはない(笑))。
今回は、
24歳になった「アルプスの少女ハイジ」が、
パラレルワールドとも言える、
スイスで、
独裁者と、その取り巻きに
復讐するという物語。
ハイジの登場シーンからビックリだ。
なにせ、
彼女とペーター(なぜか黒人)は、
納屋の2階で裸で抱き合っている(笑)。
いや、(笑)← なんて付けている場合じゃないか。
「アルプスの少女ハイジ」に、
思い入れのあるかたにとっては、
ちょっとショックなシーンかもしれない。
しかし、そんなのは、
ほんの序章に過ぎず、
その後、
ペーターは、酷い殺され方をし、
ハイジは投獄されて虐待され、
とにかくもう、
血と内臓でいっぱい(笑)。
クララも当然出てくるのだけれど、
演じているのが、
アルマル・G・佐藤さんという日本女性だったり、
「There is no snow in Yokohama」という曲が
主題歌だったり、
刀が出てきたりと、
なぜか日本色が強く、
ちょっと「キル・ビル」を思い出したりもして。
「プー」の時も、
これ、原作者側から怒られないのかしらと思ったけど、
調べてみると、
「クマのプーさん」が出版されたのが1926年に対して、
「アルプスの少女ハイジ」が1880年と、
プーさんより、はるかに古い。
もう文句を言う人は、
誰もいないというわけね(笑)。
評価 ★★★☆☆
23区内全駅制覇・代々木上原駅 [23区内全駅制覇]
【23区内全駅制覇・各駅編】
第126回目の掲載は、
・小田急線
・東京メトロ千代田線
「代々木上原駅」です。
代々木上原といえば、
日本最大のモスク、
「東京ジャーミイ・トルコ文化センター」がある場所ですね。
話しには聞いていますが、
私はまだ一度も行った事がありません。
線路沿いの道を歩いて向かいます。
到着です。
あぁ、
ここだけ、中東の国のようです。
周囲の建物とは、
雰囲気が全然違います。
自由に見学できます。
入ってすぐから、
日本にはない装飾がされた空間があり、
写真を撮らずにはいられません。
いよいよ二階の礼拝堂へ。
入口では靴を脱ぎ、
女性には、髪を覆う、
白いスカーフが貸し出されます。
天井です。
何て綺麗なのだろう。
こちらの礼拝堂は、
アジアで一番美しいと言われているのだとか。
お食事をする場所もあります。
こちらに来たからには、
食べない手はありません。
ランチプレートをいただきました。
しかし鈍くさい私は、
このお料理の名前を失念してしまいました。
カレーのような見た目ですが、
味はカレーとは全く違います。
といって、シチューという感じでもない。
もっとちゃんと聞いておけばよかったです。
せっかくなので、
デザートもいただきました。
ライムケーキと、トルココーヒーです。
「東京ジャーミイ」の見学を終えたあとは、
街歩き。
こちらは、キャンドル専門店の、
「エルドナックス」さん。
綺麗なキャンドルが並んでいて、
雰囲気がとても素敵です。
キャンドルだけでなく、
アクセサリーや、お部屋の装飾品なども、
売られていて、
木製のプレートを購入しました。
スタッフさんの許可を得て、
写真を撮らせていただきました。
代々木上原は美味しいお店も多いですね。
「串カツの田中」さんと
ミシュラン1つ星の「sio」さんが
並んでいます。
面白いお家だと思い、
写真を撮らせていただきました。
お屋敷が多いので、
古家は諦め半分でしたが、
見つけました。
こちらは、とても素敵な洋館ですが、
窓枠が朽ちていて、
空き家のようです。
もったいないな。
--------------------
※今まで行った駅のリンク集です。
↓
https://aomikamica.blog.ss-blog.jp/2010-09-22-13
--------------------
※以下に、このカテゴリーの1回目に書いた文章を
貼り付けておきます。
2018年の4月から12月まで、
「23区内全駅制覇」というカテゴリーで、
↓
https://aomikamica.blog.so-net.ne.jp/2010-09-22-12
路線ごとに、駅名表示板を並べて、
掲載していたのですが、
次は「2周目」という事で、
今度は各駅の周辺を、もう少しゆっくり歩いてみたいと思います。
条件は特にないのですが、
駅周辺の雰囲気や建物を見たり、
それから、お食事かお茶ができればいいな、
と思っています。
第126回目の掲載は、
・小田急線
・東京メトロ千代田線
「代々木上原駅」です。
代々木上原といえば、
日本最大のモスク、
「東京ジャーミイ・トルコ文化センター」がある場所ですね。
話しには聞いていますが、
私はまだ一度も行った事がありません。
線路沿いの道を歩いて向かいます。
到着です。
あぁ、
ここだけ、中東の国のようです。
周囲の建物とは、
雰囲気が全然違います。
自由に見学できます。
入ってすぐから、
日本にはない装飾がされた空間があり、
写真を撮らずにはいられません。
いよいよ二階の礼拝堂へ。
入口では靴を脱ぎ、
女性には、髪を覆う、
白いスカーフが貸し出されます。
天井です。
何て綺麗なのだろう。
こちらの礼拝堂は、
アジアで一番美しいと言われているのだとか。
お食事をする場所もあります。
こちらに来たからには、
食べない手はありません。
ランチプレートをいただきました。
しかし鈍くさい私は、
このお料理の名前を失念してしまいました。
カレーのような見た目ですが、
味はカレーとは全く違います。
といって、シチューという感じでもない。
もっとちゃんと聞いておけばよかったです。
せっかくなので、
デザートもいただきました。
ライムケーキと、トルココーヒーです。
「東京ジャーミイ」の見学を終えたあとは、
街歩き。
こちらは、キャンドル専門店の、
「エルドナックス」さん。
綺麗なキャンドルが並んでいて、
雰囲気がとても素敵です。
キャンドルだけでなく、
アクセサリーや、お部屋の装飾品なども、
売られていて、
木製のプレートを購入しました。
スタッフさんの許可を得て、
写真を撮らせていただきました。
代々木上原は美味しいお店も多いですね。
「串カツの田中」さんと
ミシュラン1つ星の「sio」さんが
並んでいます。
面白いお家だと思い、
写真を撮らせていただきました。
お屋敷が多いので、
古家は諦め半分でしたが、
見つけました。
こちらは、とても素敵な洋館ですが、
窓枠が朽ちていて、
空き家のようです。
もったいないな。
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※今まで行った駅のリンク集です。
↓
https://aomikamica.blog.ss-blog.jp/2010-09-22-13
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※以下に、このカテゴリーの1回目に書いた文章を
貼り付けておきます。
2018年の4月から12月まで、
「23区内全駅制覇」というカテゴリーで、
↓
https://aomikamica.blog.so-net.ne.jp/2010-09-22-12
路線ごとに、駅名表示板を並べて、
掲載していたのですが、
次は「2周目」という事で、
今度は各駅の周辺を、もう少しゆっくり歩いてみたいと思います。
条件は特にないのですが、
駅周辺の雰囲気や建物を見たり、
それから、お食事かお茶ができればいいな、
と思っています。
「ラッフルズホテル」 [映画]
〔1989年/日本〕
人気女優・本間萌子(藤谷美和子)が、
シンガポールにやって来た。
空港で出迎えたのは、
現地でガイドをする結城岳夫(本木雅弘)。
ラッフルズホテルにチェックインした萌子は、
何か落ち着かない様子を見せる。
萌子は、
「シンガポールに行く」と言ったきり戻ってこない、
カメラマンの恋人・狩谷(根津甚八)を
探しにやって来たのだ。
狩谷を探し回った萌子は、
ついに彼を発見。
ジャングルの中のコテージで
二人だけの時間を過ごすが・・・。
一人シンガポール映画祭、第3弾。
https://aomikamica.blog.ss-blog.jp/2023-07-15
https://aomikamica.blog.ss-blog.jp/2023-07-24
今まで観てきた2作は、
シンガポール製作だったけど、
これは日本の映画。
この映画の存在は知っていたけれど、
シンガポールに行かなければ、
観ようとも思わなかったと思う。
そもそも、観る事自体、難しい。
DVD化もされていないようだし、
VHSはネット通販にあるにはあるけど、
ちょっと高い。
諦めかけていたところに、
なんと、嬉しい事に、
レンタル店にVHSがあった。
どんな事でも、諦めたらそれで試合終了ですね(笑)。
映画の感想は、というと、
まぁ、想像以上でも、以下でもない(笑)。
バブルの真っ只中に量産された作品の中の1本という感じ。
肝心のラッフルズホテルの内部は
見られるけど、
VHSなので、
映像があまり綺麗でなく、
感動、というほどでもない。
藤谷美和子の舌足らずのセリフも、
とても日本を代表するような女優には見えないし、
いくらシンガポールが狭いとは言っても、
探している恋人を
簡単に探し当てるというのも、
現実的ではない気がする。
藤谷美和子は、
ホテルの室内を、
自分で注文した蘭の花で埋め尽くし、
「あの人が贈ってくれたんだわ」と言ったり、
森の中で、
いきなりボウガンを根津甚八に向けて撃ったりと、
そういう意味では、本領発揮(笑)。
前に何かで読んだのだけれど、
この映画の撮影中、
藤谷美和子と、
原作者で監督の村上龍は、
修復不可能なくらい、
不仲になったという。
理由は分からないけど。
それから、ラスト、
「えー!? それはないわぁ」と(笑)。
↓
ラッフルズホテルには、
宿泊した世界の著名人の名前が、
部屋の前に飾られているそうなのだけれど、
エヴァ・ガードナー、
ロバート・ケネディ、
ヘイリー・ミルズ
と、萌子が同格?(笑)
しかも、このプレート、
後から取って付けたように、
大きさも、フォントも違うし(笑)。
まさか、自分で勝手に貼り付けたのか?
ホテル側から怒られるって(笑)。
評価 ★★☆☆☆
「イロイロ ぬくもりの記憶」 [映画]
〔2014年/シンガポール〕
1997年。
シンガポールで暮らす小学生・ジャールーは、
家でも学校でも、問題ばかり起こし、
両親は手を焼いていた。
母は仕事が忙しい上に、
妊娠しており、
学校から呼び出しがあっても、
すぐに駆け付ける事ができない。
思いあぐねた末、
フィリピン人のメイド・テレサを雇い、
彼女に、ジャールーの世話や、
家事一切をさせる事を決める。
最初はテレサに反抗していたジャールーだが、
彼女の優しさに触れ、
次第に心を開いてゆき・・・。
一人シンガポール映画祭、第2弾。
先日観た、「フォーエバー・フィーバー」が、
↓
https://aomikamica.blog.ss-blog.jp/2023-07-15
能天気なダンスコメディだったのに対して、
こちらは、シリアスで、重い。
最初から最後まで、
ずっとピリピリした空気感で、
何か、取り返しのつかない事が起こるのではないかという
不安が、
常に映画全体を覆っている。
実際、登場人物たちは、
誰も彼もが、
様々な理由で身動きの取れない人たちばかり。
メイドとして雇われた主人公のテレサは、
故国フィリピンに、
娘を置いてきたらしく、
金が必要なため、
やっと得たこの仕事を絶対に手離すことはできない。
しかし、雇われた家の息子・ジャールーが問題児なため、
彼が、何かしでかして、
それをテレサのせいにされるのではないかと、
ヒヤヒヤしながら観る。
ジャールーの父は、
実は仕事をクビになっているのだが、
それを妻に言い出せず、
困っているし、
母は母で、
多忙な職場や、
クソガキ(あえてそう言う)の息子、
そして、妊娠のストレスから、
霊感商法のセミナーに出掛けてしまい、
まんまと騙されてしまう。
本筋とは外れるけど、
ちょっと驚く。
シンガポールって、
法律がめっちゃ厳しくて、
道端にゴミも捨てられないんじゃないの?
人を1人殺したら、理由の如何を問わず、
死刑だと聞いているくらいなのに、
霊感商法なんてあるの? って。
この教祖、逮捕されるのだけれど、
一体、どんな罪になるのか、
興味深いところだ。
で、この母親、
ジャールーが、自分より、
テレサに懐いてくると、
嫉妬のような感情を抱くようになるのだから、
始末が悪い。
シンガポール、
とても好きになった国だけど、
そこで暮らしている人々にだって、
当たり前だけど、
悩みがあるのね。
タイトルの「イロイロ」というのを、
私は、
「ま、色々あるさ」の
「イロイロ」かと思っていたら、
テレサの出身地・フィリピンの都市の地名で、
「ILOILO」というスペルなのだそうだ。
評価 ★★★☆☆
「太陽が知っている」 [映画]
〔1969年/フランス〕
サントロペの別荘で休暇を過ごしている、
ジャン・ポール(アラン・ドロン)と、
マリアンヌ(ロミー・シュナイダー)のカップル。
そこへ、2人の共通の知り合いである、
ハリー(モーリス・ロネ)と、
ハリーの娘・ペネロープ(ジェーン・バーキン)が
やって来る。
ハリーは、マリアンヌと恋人同士だった過去があり、
今は、売れっ子音楽家。
売れない作家のジャン・ポールは、
彼の出現が、なんとなく面白くない。
微妙な均衡を保っていた4人だが、
数泊を共にするうちに、
その関係が崩れてくる。
或る夜、
ハリーから自分を見下すような
言葉を投げられたジャン・ポールは、
彼をプールに沈めて殺害し・・・。
7月16日。
女優のジェーン・バーキンさんが亡くなりました。
ジェーンは私にとって、
特別な人でした。
あれほど魅力的な女は、中々いないように思います。
美しさと、可憐さと、
人形のように可愛いのに、
あまり化粧もせず、
シンプルで、ナチュラルで、
全然気取らないその様子に、
そうありたい、と思わせてくれる人でもありました。
私が今更書くまでもありませんが、
エルメスの最高級のバッグ「バーキン」は、
ジェーンの為に作られたものである事は有名です。
当時、ジェーンは、どこへ行くにも、
籐の籠に無造作に私物を詰め込んでいたため、
見かねたエルメスが作ってくれたんだとか。
そんな風に、物に拘らないジェーンの為のバッグなのだから、
もっと多くの人が
手軽に買えるような価格ならいいのに、
と、ちょっと思ったりするのですが、
それとこれとは別問題なのでしょうね(笑)。
ジェーンの訃報を知り、
彼女の映画を何か観たいと思って、
選んだのが、
この「太陽が知っている」。
出演者はほぼ4人だけの、
避暑地の別荘の中で始まり、
完結する物語。
アラン・ドロンとロミー・シュナイダーは、
実生活でも、別れた恋人同士だったようで、
そこに18歳のジェーンが加わるのですから、
そりゃあ、観ている側のテンションも
上がるってもんです(笑)。
しっかし、フランス人の恋愛ゲームは、
凄いですな。
愛し合っているはずの男が、
18歳の小娘に、
何となく惹かれている事を感じた女は、
「半日ばかり、出掛けてあげましょうか」と。
つまり、男と小娘を2人きりにしてあげるから、
その間に、どーにかせぇと。
私には考えられん。
そんな、
猫とネズミを、わざわざ同じ檻に入れるような事は(笑)。
そういえば、最近、
アラン・ドロンが、
同居する日本人女性から虐待されていると、
ご家族からの告発があり、
告発された女性は反論しているというニュースが、
大きく報道されましたね。
女性をこよなく愛したアラン・ドロンが、
女性から虐待されるという、
そんな醜聞・・・。
真偽は分かりませんし、
遺産の問題なども絡んでいるのかもしれませんが。
年を取るのは当たり前の事だし、
みんな平等だけど、
天下のアラン・ドロンでもそんな事になってしまうのだなぁと、
悲哀を感じたニュースでもありました。
昔のままのジェーンもドロンも、
もういない。
評価 ★★★☆☆