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「プー あくまのくまさん」 [映画]

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〔2023年/イギリス〕


「100エーカーの森」を
元気に駆け回っていた、
くまのプーさんや、彼の仲間たち、
そしてクリストファー・ロビンだったが、
クリストファー・ロビンは成長し、
遠くの街の大学に進学してしまう。


クリストファー・ロビンに捨てられたと思い込んだ
プーさんたちは、
人間への憎しみを募らせてゆく。


時が経ち、
婚約者・メアリーを連れて「100エーカーの森」に
帰ってきたクリストファー・ロビンは、
変わり果てたプーさんの様子に愕然とする。


彼らは殺人鬼になっていて、
まずはメアリーを惨殺し、
クリストファー・ロビンを
縛り付け、痛めつけ・・・。





大好きな「くまのプーさん」。
のんきなようで、
クリストファー・ロビンが学校に上がる時の
淋しさの描き方が秀逸だった。
 ↓
https://aomikamica.blog.ss-blog.jp/2016-11-06


さらにディズニーは、
大人になったクリストファー・ロビンの姿も
描いてくれた。
 ↓
https://aomikamica.blog.ss-blog.jp/2018-10-13


素晴らしかった上記の2作と比べて、
こちらは、
見境なく人を殺しまくるプーさんとピグレットが描かれていて、
観たくない人は、
想像するのも嫌なのではないかと思う。


これ、ディズニーが怒らなかったのかしら、
と思ったけど、
解説を読むと、
A・A・ミルンの原作が、
著作権の保護期間が終了したため、
題材を自由に扱っていいというところから、
出来た作品だという。


それなら納得。
元々、「くまのプーさん」はディズニーの
オリジナルキャラではないし、
法律で許されている以上、
ディズニーが文句を言う筋合いはないものね。
何かを、巨大企業1社が独占するのは、
あまり良い事とは思えないので、
まぁ、内容はともかく、
こういう作品が作れるのは、
ある意味、健全な社会と言っていいような気がする。


にしても、
この映画のプーさんとピグレット、
可愛くないわぁ(笑)。


どんなに怖いホラー映画のモンスターでも、
どこか可愛さや美しさが
感じられるキャラクターも多いけれど、
この映画のプーさんは、正直キモい(笑)。
可愛げのない私だけど、
可愛いものは好きなので、
このプーさん嫌い、
と思いながら観る(笑)。


ポスターも、
あえて、顔が見えないのを選んだ。


ちなみにこの映画、
香港とマカオでは、
上映が禁止になったそうな。
元々、中国では「くまのプーさん」は禁止だけど、
やっぱり圧力か?
という噂があるそうな。


しかし、そもそも、
あの可愛いプーさんは、
キンペー君になんか似てない!
と私は思うのだけれど。


評価 ★★★☆☆

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