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「天使のいる図書館」 [映画]

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〔2017年/日本〕


奈良県・広陵町の図書館に勤務する
吉井さくら(小芝風花)は、
レファレンスサービスの係をしているが、
人の気持ちが理解できず、
空回り気味の日々。


ある日、さくらは、
図書館でぼんやりしている老婦人・芦高礼子(香川京子)と
知り合い、
礼子の持っている写真の場所を、
2人で巡るようになる。


礼子がどうしても思い出せない、
鳥居の写った場所を、
休館日に一日かけて探し回ったさくらは、
やっとその神社を見つけ、
翌日、礼子に報告するのを楽しみにする。


ところがなぜか、
礼子が図書館に来ない。
すると、礼子の孫だという幸介(横浜流星)が現れ、
礼子が入院した事、
余命いくばくもない事を、さくらに告げる・・・。





奈良県の中西部に位置する、
大和高田市、御所市、香芝市、葛城市、広陵町の、
4市1町は、
「葛城地区」と言われているそうで、
その「葛城地区」の、実在する図書館を舞台に描かれた本作を、
昨日、観にいってきました。


この映画の事を知った時、
絶対に観に行こうと思ってはいましたが、
ネットで上映スケジュールを調べていたら、
シネマート新宿で、初日に舞台挨拶があるに気付き、
21日あたり、と思っていた計画を変更し、
18日のチケットを買ったのです。

tenshinoirutoshokan.jpg
※映画.comさんより


登壇されたのは、
主演の小芝風花さん、
香川京子さん、
森本レオさん、
そして、監督のウエダアツシさん。


小芝さんは、可愛くて、
真面目そうで、
映画の雰囲気にとても合っている印象。


そして、古い邦画好きにとって、
お姿を見る事が出来て、とても幸せに思ったのが、
香川京子さん。


香川さんと言えば、
私の大好きな「近松物語」や、
黒澤映画や小津映画や、他にも多数の映画に出ておられる、
大ベテラン女優さんです。


香川さんは、小芝さんにとても優しく接しておられたそうですが、
その理由を、
「わたくしも、先輩女優の
 田中絹代さん、高峰秀子さん、山田五十鈴さんなどから、
 大変に親切にしていただきました」との事で、
亡くなられた大女優さんたちの逸話を聞けたのも嬉しく、
また、人からされて嬉しかった事は、
今度は、自分が人にしてあげよう、という事を実践なさる、
本当に素敵な女性だと思いました。


そして、映画です。


このような、ある地域を限定して
撮影された作品を、「ご当地映画」というそうですが、
正直、最初は、
軽く考えていました。
奈良を舞台に、何となくユルい物語が展開するだけだろう、と。


ところが、私は号泣していました。
大げさでもなんでもなく、
本気で泣いていました。
香川京子さん演じる、
元高校教師の回想シーンが、
あまりに素晴らしく、そして辛く、
心に突き刺さって、泣かずにいられなかったのです。


それはもう、自分でもビックリでした。
泣いている自分を、
もう一人の冷静な自分が見ていて、
「泣いてるよ、この人」って(笑)。


香川さんは言います。
「もしも、私の人生が1冊の小説だったら、
 結末は別のものにする」と。


私が香川さんの年齢になるのはまだまだだけど、
いつか、人生の最期が近いと悟った時、
「この結末で良かった」と思うのか、
「別の結末が良かった」と思うのか。
全てに満足できる人生なんて有り得ないし、
決して不満だらけと思っているわけではないけれど、


もし、できるなら、
たった一つ、強く強く願っている事を、
叶えてから死にたい、と思ったり。


情緒いっぱいの香川さんの場面と反対に、
頭が数学的にしか出来ていない、
小芝さんのキャラに笑えます。


小芝さんは、
「心臓は、ただの筋肉の塊」
「恋愛とは、性欲を美しく言い換えただけ」
などなど、
醒めた名言(?)を連発。
まぁ、確かに間違ってはいないんですけどね(笑)。


そんな彼女だから、
人の気持ちが分からず、
機械のような喋り方しかできません。
上司にも叱られますが、
自分のどこがおかしいのか、
自分でも分かりません。


けれど、香川さんの優しさや、
周囲の人々の支えで、
少しずつ成長してゆく。
心とは何か、を学んでゆくのです。


小芝さんの上司役の飯島順子さんが、
とてもいい味出しています。
人生にちょっぴり後悔のある香川さんの気持ちを代弁するように、
「瀬戸内寂聴さんの本を読んで分かったの。
 私も好きに生きる事に決めたわ!」って(笑)。
うんうん、分かる。
好きに生きなきゃ、人生、損よ。


小芝さんの弟役の、森永悠希くん。
「しゃべれども しゃべれども」では
小学生だった彼が、こんなに大きくなった事に感慨無量。
いや、他の映画でも、その成長は見ているけれど、
なんか、この映画の役は特に彼に合っている気がして。


とてもいい映画でした。
奈良の風景が素晴らしく、
特に俯瞰で映された景色は感動的。


まるで宣伝のような文章になっていますが、
決してそのような事はなく、
私が感じた正直な感想です。


評価 ★★★★☆

nice!(78)  コメント(14)  トラックバック(1) 
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コメント 14

向日葵

今、ひそやかに(?)、地域限定(?)、か、で、
評判になっているようですね。。

「ちょっと」見に行きたいなぁぁ。。

なんて思っていました。
まあ、まず今月いっぱいは無理・・かー!!
by 向日葵 (2017-02-19 16:41) 

ひろし

奈良県在住の、あのブロガーさんの記事で知りました。
これは見てみたい映画ですね。
でも泣ける映画はちょっと苦手だな~
涙もろいのですぐ泣いちゃうんです(^^;)
映画館とか行くとカッコ悪いんですよね~
by ひろし (2017-02-19 20:47) 

裏・市長

あ!観たね!。

しかも!舞台挨拶にまで足を運んで頂いたご様子。
奈良県民のこのボクですら、
舞台挨拶の存在すら知らんかったのに!。
(ただ単に情報弱者なだけ)。

さすがは我が、真・大和高田市の特殊特派員に
無断で内密のうちに任命したかいがあった!。


「ご当地映画」と聞くとやっぱり、
地元のプロモーション的な安っぽい
イメージがある。実際、そんな感じの物が大半だろう。

香川京子さん、森本レオさんの出演が
この映画の「格」(?)をあげるのに貢献してるよなー。

これで森本レオさんが、
高円寺あたりをゲタで現れてくれたら、
言うことなし。ついでに、
「オレ~・・・レオ~」というセリフがあれば、
さらに言うことなし。☆5つ!。


人生を満足して大往生でける人なんているんかいな。

特に青山実花さんなんて「欲張り」やねん。
ここで言う「欲張り」とはケチとか、
悪い意味での「欲張り」じゃあないねん。誤解なきように。

それでエエねん。欲がなくなったらおしまいや。
多分、青山さんは普通の人の一生では
とても足りないと思う。
一生どころか二~三生あっても足りないだろうね。

やりたい事は山とある。
でも、やりたい事とでける事は違うもんなぁ。
その中で出来る事の限界にチャレンジしていきたいね。

ボクも人気女子ビーチバレーの日本代表選手に
なれるよう、精進したいところだ。 ←激しくどうでもいい。

100%満足してしまったら、そこで終わりやで。
終わりがないから明日も生きて行けるで。

この度は当地の広報に対して一役買っていただき、
誠にありがとうございました。


「天使のいる図書館」制作実行委員会は、
早よトラックバックしに来い。
by 裏・市長 (2017-02-19 21:08) 

toshi

コメント、ありがとうございました。
by toshi (2017-02-20 02:57) 

hatumi30331

今回は残念。
またいつか〜ね。
こちらが東京に〜って事もあるかもしれないしね〜
いつか・・・へへ;
by hatumi30331 (2017-02-20 07:18) 

るね

青山さんがここまで手放しに絶賛するのも、ちょっと珍しいような(^^♪それだけ琴線に触れた、”いい作品”だったんですね。
(……自分も泣ける映画はニガテです。特に最近は年のせいか、涙腺のパッキンが緩々なのでw)

小芝風花さんの雰囲気は、昨今の若手の女優さんの中ではやや異質な、普通っぽさの中にある凛とした感じが、何となしに好きです。
by るね (2017-02-20 15:33) 

青山実花

向日葵さん
コメントありがとうございます

日本はどうしても、
東京の一極集中になりがちですので、
ご当地映画のようなもので、
地域が盛り上がるのがとても大事なのかもしれませんね。

劇場でもDVDでも、
いつかご覧になってみて下さいね。

by 青山実花 (2017-02-21 09:41) 

青山実花

ひろしさん
コメントありがとうございます

まさしくあのブロガーさんの市が舞台ですものね^^

えー、泣いたっていいではないですか。
男女に関係なく、
何かに感動して泣いている姿は、
決してカッコ悪くなんてないと思います。
映画を観て泣いているひろしさんを見てみたいです^^

by 青山実花 (2017-02-21 09:42) 

青山実花

裏・市長さん
コメントありがとうございます

はい、観ました(笑)。

舞台挨拶がある事に気が付いたのは、
本当に運が良かったと思います。
映画館のサイトを見ていて、「あ!」と思ったんです。
しかも早かったので、3列目だったんですよ。
森本レオさん側だったので、レオ顔をガン見しました・・・(笑)。

そっかぁ、私は大和高田市の特殊特派員・・・
・・・って、特殊特派員の具体的な任務はなんでしょう。
スパイ活動?
何をスパイすればいいのかしら。
大和高田市を都庁の隣に作ればいいのかしら。

って、ふざけている場合ではありません。
本当に良い映画でした。
こんな風に書くと、青山実花が裏・市長から、
裏金貰って書いてると、世間の皆様は思うでしょうが、
決してそのような事はなく、
私が心から思った感想です。

> 高円寺あたりをゲタで現れてくれたら、

あのぉ・・・これではご当地映画ではなくなってしまうのですが・・・。
これがOKなら、
撮影は吉祥寺の楳図かずお邸でもOKになってしまいます。
赤白ストライプのあの家を大和高田市に実在する家だと
言い張っても、
何ら説得力ないと思います。


そう、したい事リストには、
いーっぱい色々な事が書いてあるのですよ。
それを一つ一つ消してゆくのは大変です。
もしかしたら、一生のうちに出来ない事の方が
多いかもしれません。

でも、お互い頑張りましょう。
出来るなら、「この結末で良かった」と思える人生を送れるように。
ビーチバレーの夢が叶ったおめでとうメッセージ、
「ドクター・ストレンジ」のコメント欄に書いておきました。
本当に良かったですね。

いえいえ、映画は私の最大の趣味。
映画と大和高田市が合体して、観にいかないはずがありません。
特別に出向いたとか、そのようなわけでは決してなく、
いつもの日常です。

こちらこそ、素晴らしい映画をご紹介くださり、
本当にありがとうございました。

by 青山実花 (2017-02-21 09:42) 

青山実花

toshiさん
コメントありがとうございます

こちらこそ、ありがとうございます。
池上線沿線は、私の故郷みたいなものなので、
toshiさんのレビューはとても嬉しかったです。

by 青山実花 (2017-02-21 09:43) 

青山実花

hatumi30331さん
コメントありがとうございます

本当に伺えなくて残念です。
ごめんなさい。
またお互いの時間が合った時に、
お会いいたしましょうね^^

by 青山実花 (2017-02-21 09:43) 

青山実花

るねさん
コメントありがとうございます

今回は、「ご当地映画」という事で、
奈良県・葛城地区に敬意を表して、
「ですます」調で感想を書きましたので、
余計に絶賛しているような印象なのかもしれません。
それから、いつものような「茶化し」を
入れていないのも、印象の一因かと思われます(笑)。

るねさんが映画で泣いている所を見てみたいです。
・・・と、ついまた、茶化してしまう(笑)。

小芝風花さん、素敵ですね。
まだ19歳なのに、しっかりしていらっしゃる。
これからが楽しみですね。

by 青山実花 (2017-02-21 09:45) 

すーさん

しゃべれども しゃべれども、大好きです(*´꒳`*)。
懐かしい・・・。
by すーさん (2017-03-04 21:19) 

青山実花

すーさん
コメントありがとうございます

「しゃべれども しゃべれども」、
いい映画でしたね。
私は松重豊さんが可笑しくて(笑)。
by 青山実花 (2017-03-12 20:46) 

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