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「イップ・マン 継承」 [映画]

ipmankeisho.jpg
〔2015年/香港〕


1959年の香港。


詠春拳の達人・葉問(イップ・マン)は、
妻と次男と穏やかに暮らしていたが、
好景気に沸いた街は、
無法地帯になりつつあった。


息子が通う学校の土地を、
力ずくで奪おうとする、
不動産王(マイク・タイソン)と、その手下どもに
勝手な真似をさせてはならない、と、
葉問は立ち上がる。


そんな中、息子の同級生の父親・張天志が、
「自分こそが、詠春拳の正統な継承者」だと言い張り、
葉問に闘いを挑んでくる・・・。





シリーズ3作目。


大好き、イップ・マン。
めちゃくちゃ強くて、
そして、高潔で、
決して偉ぶらず、
その控えめな姿勢は、
1作目 → https://aomikamica.blog.ss-blog.jp/2013-10-15
2作目 → https://aomikamica.blog.ss-blog.jp/2013-10-16
ずっと一貫している。


1作目の敵は日本人、
2作目の敵は白人だったので、
3作目はどうなるのかと思っていたら、
なんと、
マイク・タイソンが出てきたので、
思わず、「おぉ!」と声が出てしまった。


タイソンって、結構映画に出てるけど、
出たがりなのかしら?(笑)
彼は色々事件を起こしてはいるけれど、
不思議と愛嬌のある人で、
そして、その存在感に圧倒される。
顔に入っているタトゥーも、
他の人だったら、
「なにやってんだか」と思うところだろうに、
彼だと許せてしまう(笑)。


ただ、本作での、
イップ・マンとタイソンとの闘いは、
きっかり3分間だけだった。
なぜ言い切れるかって、
2人は闘う前に、
目覚まし時計をセットしたから(笑)。


イップ・マンの今回の本当の対戦相手は、
同じ師匠を持つ、
詠春拳の張天志。
つまり、同門同士。


過去2作は、
異種格闘技という形で、
まだ少し、気楽に観ていられたけれど、
今回は、ちょっとシャレにならない感じ。


しかも、イップ・マンは、
人生で一番辛いと言ってもいい、
ある出来事のせいで、
詠春拳なんて、
もうどーでも良くなって、
一度は試合会場にさえ行かないのだ。


一見、無責任にも見える、
試合放棄だけど、
それまでの流れを観ている者には、
十分納得できる理由で。


やっぱり、イップ・マンはいい。


評価 ★★★★☆

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「猛獣使いの少女」 [映画]

mojutsukainoshojo.jpg
〔1952年/日本〕


日本にやって来たアメリカン・サーカスの団員、
マユミ(江利チエミ)と、マユミの父・浩介(千秋実)。


マユミは、浩介の実の娘ではなく、
浩介の親友・専吉(岡譲司)と、
専吉の妻・ヘレンとの間に生まれた子だった。
マユミは浩介を、本当の父親のように愛してはいたが、
実の父親に会いたいという気持ちも
嘘ではなかった。


サーカスの合間に、
東京見物に出掛けたマユミは、
墨田川のほとりで、
ヴァイオリンで「Too Young」を弾く男と出会う。


銀座のバーで男と再会したマユミは、
男を、
「おじさんおじさん」と慕うようになるのだが・・・。





江利チエミさんの、
初主演映画という事だ。


瞼の母を探すという物語は、
よくあるけれど、
こちらは瞼の父。


男性は女性と違って、
子供を生んだ(生ませた)記憶がないだけに、
色々やっかいだ。


サーカス団の団員として日本に来た少女が、
日本で最初に出会った男が、
実の父だったとか、
有り得ない展開だけど、
まぁ、いい。


当時15歳だったという江利さんは、
実に堂々としているし、
育ての父と、実の父の間で揺れる
少女の役を、
上手く演じている。


江利さんが、日米のハーフに見えないところが、
ご愛敬だけど、
いや、母親がアメリカ人のヘレンといったって、
日系人かもしれぬ。
アメリカ人だから、誰でも彼でも
金髪碧眼という思い込みは良くないね。


サーカスの場面も、
本物の、アメリカのサーカスが、
蔵前国技館で興行している時、
撮られた映画だという事で、
セットとは違って、中々贅沢。


この映画を観たのは、
若尾文子さんが出ているから。


若尾さんは、
この作品が、映画出演3作目か4作目で、
銀座のバーのホステスという、
チョイ役。


映画初出演の江利さんが主役という事は、
当時は、江利さんの方が、
スターだったのだろう。
貴重な作品が観られて良かった。


評価 ★★★☆☆





この作品で、
若尾文子さんの出演映画、161本中130本を観た事となりました。


(★は観た作品)


★春の雪 (2005)
★竹取物語 (1987)
★ある映画監督の生涯 溝口健二の記録 (1975)
★幻の殺意 (1971)
★男はつらいよ 純情篇 (1971)
★スパルタ教育 くたばれ親父 (1970)
★座頭市と用心棒 (1970)
★天狗党 (1969)
★千羽鶴 (1969)
★濡れた二人 (1968)
★積木の箱 (1968)
★不信のとき (1968)
★鉄砲伝来記 (1968)
★華岡青洲の妻 (1967)
★砂糖菓子が壊れるとき (1967)
★妻二人 (1967)
★夜の罠 (1967)
★雪の喪章 (1967)
 処女受胎 (1966)
★赤い天使 (1966)
★雁 (1966)
★氷点 (1966)
★処女が見た (1966)
★刺青 (1966)
★妻の日の愛のかたみに (1965)
★不倫 (1965)
★清作の妻 (1965)
★帯をとく夏子 (1965)
★女めくら物語 (1965)
★波影 (1965)
★花実のない森 (1965)
★幸せなら手をたたこう (1964)
 悶え (1964)
★卍(まんじ) (1964)
★獣の戯れ (1964)
★傷だらけの山河 (1964)
★「女の小箱」より 夫が見た (1964)
★温泉女医 (1964)
★新・忍びの者 (1963)
★越前竹人形 (1963)
★女が愛して憎むとき (1963)
★わたしを深く埋めて (1963)
★女系家族 (1963)
★八月生れの女 (1963)
★雪之丞変化 (1963)
★しとやかな獣 (1962)
★秦・始皇帝 (1962)
★瘋癲老人日記 (1962)
★その夜は忘れない (1962)
★やっちゃ場の女 (1962)
★仲よし音頭 日本一だよ (1962)
★閉店時間 (1962)
★爛(ただれ) (1962)
★雁の寺 (1962)
★家庭の事情 (1962)
★妻は告白する (1961)
★新源氏物語 (1961)
★銀座のぼんぼん (1961)
★女は二度生まれる (1961)
★女の勲章 (1961)
★東京おにぎり娘 (1961)
★好色一代男 (1961)
★お嬢さん (1961)
★婚期 (1961)
★花くらべ狸道中 (1961)
★銀座っ子物語 (1961)
 素敵な野郎(1961)
 鎮花祭 (1960)
★偽大学生 (1960)
★安珍と清姫 (1960)
★勝利と敗北 (1960)
★ぼんち (1960)
★からっ風野郎 (1960)
★女は抵抗する (1960)
★女経(じょきょう) (1960)
★初春狸御殿 (1959)
★浮草 (1959)
★実は熟したり (1959)
★美貌に罪あり (1959)
 花の大障碍 (1959)
★次郎長富士 (1959)
★氾濫 (1959)
★山田長政 王者の剣 (1959)
★薔薇の木にバラの花咲く (1959)
★最高殊勲夫人 (1959)
★あなたと私の合言葉 さようなら、今日は (1959)
 新婚七つの楽しみ(1959)
★母(1958)
★娘の冒険 (1958)
★夜の素顔 (1958)
 嵐の講道館(1958)
★一粒の麦 (1958)
★息子の結婚 (1958)
★口笛を吹く渡り鳥 (1958)
★愛河 (1958)
★忠臣蔵 (1958)
★螢火 (1958)
★東京の瞳 (1958)
 妻こそわが命(1958)
★青空娘 (1957)
★夕凪 (1957)
★誘惑からの脱出 (1957)
★永すぎた春 (1957)
★朱雀門 (1957)
★慕情の河 (1957)
 続銀河の都 (1957)
★スタジオはてんやわんや (1957)
 銀河の都 (1957)
 君を愛す (1956)
★四十八歳の抵抗 (1956)
★日本橋 (1956)
★涙 (1956)
 スタジオは大騒ぎ (1956)
 あさ潮ゆう潮 (1956)
★滝の白糸 (1956)
★処刑の部屋 (1956)
★新婚日記 恥ずかしい夢(1956)
★新婚日記 嬉しい朝(1956)
★赤線地帯 (1956)
★虹いくたび (1956)
★新妻の寝ごと (1956)
★花嫁のため息 (1956)
 薔薇の絋道館 (1956)
★弾痕街 (1955)
 七人の兄いもうと (1955)
★珠はくだけず (1955)
★長崎の夜 (1955)
★幻の馬 (1955)
 娘の縁談 (1955)
★薔薇いくたびか (1955)
★月に飛ぶ雁 (1955)
 幸福を配達する娘 (1955)
★螢の光 (1955)
 勝敗(1954)
荒城の月 (1954)
★月よりの使者 (1954)
 緑の仲間 (1954)
★浅草の夜 (1954)
 慕情 (1954)
★舞妓物語 (1954)
★酔いどれ二刀流 (1954)
★或る女 (1954)
★心の日月 (1954)
 十代の誘惑 (1953)
 無法者 (1953)
 続続十代の性典 (1953)
 春雪の門 (1953)
★祇園囃子 (1953)
 続十代の性典 (1953)
★チャタレー夫人は日本にもいた (1953)
 怒れ三平 (1953)
★十代の性典 (1953)
 彼女の特ダネ (1952)
 街の小天狗 (1952)
 秘密 (1952)
★明日は日曜日 (1952)
 花嫁花婿チャンバラ節(1952)
★母子鶴 (1952)
★猛獣使いの少女 (1952)
★死の街を脱れて (1952)
★長崎の歌は忘れじ (1952)

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「明日は日曜日」 [映画]

ashitahanichiyobi.jpg
〔1952年/日本〕


東洋貿易の社員・桜井大伍(菅原謙二)と、
同僚の山吹桃子(若尾文子)は、
互いに好き合っているが、
心を打ち明けあった事はない。


ある日、大伍は、
自分のアパートの部屋を、
同僚の北村に貸し、
北村がそこへ女性を連れ込んだ。
アパートを訪ねた桃子は、
大伍が女性を泊めたものだと勘違い、
2人の間には大きな溝ができてしまう。


泊りがけの社員旅行に参加した2人だが、
そこでも、関係はギクシャクしたまま。


そんな中、取引先のアメリカの会社からの
理不尽なクレームのせいで、
東洋貿易は存続の危機に。
義憤に駆られた大伍は、
その事を新聞に投書。
事態は大事となり、
大伍は辞表を提出するが・・・。





若尾文子さん目的で
観たのだけれど、
全部、森繁さんに持っていかれた印象。


いや、若尾さんも、菅原謙二さんも、
とってもいい。
いいんだけど、
やっぱり森繁さんはすごい。


森繁さんの役は、
2人の部署の課長、という設定だけど、
本当にどこかの会社の課長を見ているようで、
森繁さんということを忘れてしまうくら自然。
それって凄い事だ。


森繁さんと若尾さんの共演は珍しい。
他にあっただろうか、と
考えてみたけど、ちょっと浮かばない。
で、調べてみると、
「男はつらいよ 純情篇」で、
一度だけ、のようだ。


私は、古い俳優さんでは、
川口浩様が一番好きだと、
何度もこちらに書いているけれど、
菅原謙二さんも、中々いい。


浩様がやんちゃな男の子のイメージなら、
菅原さんは、
もう少し落ち着いた、大人の印象。


この映画では、
若尾さんと、
社内恋愛ですったもんだする役を
コミカルに演じていて可愛い。


若尾さんも、
菅原さんに思いを寄せるエレベーターガールに
ヤキモキする様子など、
まだまだ、あどけない表情が初々しい。


それにしても、
昔って、会社にまでエレベーターガールがいたのね。
余裕があるようで、羨ましい。


評価 ★★★☆☆





この作品で、
若尾文子さんの出演映画、161本中129本を観た事となりました。


(★は観た作品)


★春の雪 (2005)
★竹取物語 (1987)
★ある映画監督の生涯 溝口健二の記録 (1975)
★幻の殺意 (1971)
★男はつらいよ 純情篇 (1971)
★スパルタ教育 くたばれ親父 (1970)
★座頭市と用心棒 (1970)
★天狗党 (1969)
★千羽鶴 (1969)
★濡れた二人 (1968)
★積木の箱 (1968)
★不信のとき (1968)
★鉄砲伝来記 (1968)
★華岡青洲の妻 (1967)
★砂糖菓子が壊れるとき (1967)
★妻二人 (1967)
★夜の罠 (1967)
★雪の喪章 (1967)
 処女受胎 (1966)
★赤い天使 (1966)
★雁 (1966)
★氷点 (1966)
★処女が見た (1966)
★刺青 (1966)
★妻の日の愛のかたみに (1965)
★不倫 (1965)
★清作の妻 (1965)
★帯をとく夏子 (1965)
★女めくら物語 (1965)
★波影 (1965)
★花実のない森 (1965)
★幸せなら手をたたこう (1964)
 悶え (1964)
★卍(まんじ) (1964)
★獣の戯れ (1964)
★傷だらけの山河 (1964)
★「女の小箱」より 夫が見た (1964)
★温泉女医 (1964)
★新・忍びの者 (1963)
★越前竹人形 (1963)
★女が愛して憎むとき (1963)
★わたしを深く埋めて (1963)
★女系家族 (1963)
★八月生れの女 (1963)
★雪之丞変化 (1963)
★しとやかな獣 (1962)
★秦・始皇帝 (1962)
★瘋癲老人日記 (1962)
★その夜は忘れない (1962)
★やっちゃ場の女 (1962)
★仲よし音頭 日本一だよ (1962)
★閉店時間 (1962)
★爛(ただれ) (1962)
★雁の寺 (1962)
★家庭の事情 (1962)
★妻は告白する (1961)
★新源氏物語 (1961)
★銀座のぼんぼん (1961)
★女は二度生まれる (1961)
★女の勲章 (1961)
★東京おにぎり娘 (1961)
★好色一代男 (1961)
★お嬢さん (1961)
★婚期 (1961)
★花くらべ狸道中 (1961)
★銀座っ子物語 (1961)
 素敵な野郎(1961)
 鎮花祭 (1960)
★偽大学生 (1960)
★安珍と清姫 (1960)
★勝利と敗北 (1960)
★ぼんち (1960)
★からっ風野郎 (1960)
★女は抵抗する (1960)
★女経(じょきょう) (1960)
★初春狸御殿 (1959)
★浮草 (1959)
★実は熟したり (1959)
★美貌に罪あり (1959)
 花の大障碍 (1959)
★次郎長富士 (1959)
★氾濫 (1959)
★山田長政 王者の剣 (1959)
★薔薇の木にバラの花咲く (1959)
★最高殊勲夫人 (1959)
★あなたと私の合言葉 さようなら、今日は (1959)
 新婚七つの楽しみ(1959)
★母(1958)
★娘の冒険 (1958)
★夜の素顔 (1958)
 嵐の講道館(1958)
★一粒の麦 (1958)
★息子の結婚 (1958)
★口笛を吹く渡り鳥 (1958)
★愛河 (1958)
★忠臣蔵 (1958)
★螢火 (1958)
★東京の瞳 (1958)
 妻こそわが命(1958)
★青空娘 (1957)
★夕凪 (1957)
★誘惑からの脱出 (1957)
★永すぎた春 (1957)
★朱雀門 (1957)
★慕情の河 (1957)
 続銀河の都 (1957)
★スタジオはてんやわんや (1957)
 銀河の都 (1957)
 君を愛す (1956)
★四十八歳の抵抗 (1956)
★日本橋 (1956)
★涙 (1956)
 スタジオは大騒ぎ (1956)
 あさ潮ゆう潮 (1956)
★滝の白糸 (1956)
★処刑の部屋 (1956)
★新婚日記 恥ずかしい夢(1956)
★新婚日記 嬉しい朝(1956)
★赤線地帯 (1956)
★虹いくたび (1956)
★新妻の寝ごと (1956)
★花嫁のため息 (1956)
 薔薇の絋道館 (1956)
★弾痕街 (1955)
 七人の兄いもうと (1955)
★珠はくだけず (1955)
★長崎の夜 (1955)
★幻の馬 (1955)
 娘の縁談 (1955)
★薔薇いくたびか (1955)
★月に飛ぶ雁 (1955)
 幸福を配達する娘 (1955)
★螢の光 (1955)
 勝敗(1954)
 荒城の月 (1954)
★月よりの使者 (1954)
 緑の仲間 (1954)
★浅草の夜 (1954)
 慕情 (1954)
★舞妓物語 (1954)
★酔いどれ二刀流 (1954)
★或る女 (1954)
★心の日月 (1954)
 十代の誘惑 (1953)
 無法者 (1953)
 続続十代の性典 (1953)
 春雪の門 (1953)
★祇園囃子 (1953)
 続十代の性典 (1953)
★チャタレー夫人は日本にもいた (1953)
 怒れ三平 (1953)
★十代の性典 (1953)
 彼女の特ダネ (1952)
 街の小天狗 (1952)
 秘密 (1952)
★明日は日曜日 (1952)
 花嫁花婿チャンバラ節(1952)
★母子鶴 (1952)
 猛獣使いの少女 (1952)
★死の街を脱れて (1952)
★長崎の歌は忘れじ (1952)

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「実は熟したり」 [映画]

mihajukushitari.jpg
〔1959年/日本〕


丸の内のOL・高庭しのぶ(若尾文子)は、
何度かお見合いしていたが、
その相手を全員、
女友達に紹介しては結婚させてしまっていた。


しのぶは、以前から知り合いの
商業デザイナー・日向五郎(川崎敬三)に
密かに惚れていて、
五郎もしのぶを憎からず思っているのだ。


ところが、五郎は、
自分に失恋したという
ファッションモデル・みどりが自殺を図った事で、
みどりと結婚する事になってしまう。


しのぶはしのぶで、
同僚の堀田から、
結婚相手に立候補すると言われ・・・。





若尾文子さま主演の
ラブコメディ。


ポスターに書かれた言葉がすごい。
「わたし熟したのよ」
「これが新しい恋愛用語」
だと(笑)。


今、「熟した」なんて言えるのは、
「熟女」くらいじゃないだろうか(笑)。


1950年代の若者は、
自分たちを熟したと言えるくらい、
元気があったって事なんだろうけど、


とにかく、
お年頃の男女が、
これでもかってくらい出てきて、
ここに粗筋を書き切れないくらいの、
恋愛模様を描く。


ポスターの右上に写っているのは、
田宮二郎さん。
彼は若尾さんの兄役で出てくるんだけど、
いやー、
彼ほど、普通の家庭の居間が似合わない人っていない(笑)。


居間で体育座りした田宮さんが、
両親や若尾さんと、
若尾さんの結婚問題について話し合うんだけど、
いい男すぎて、
一人だけ浮いている。


やっぱり彼は、
冷酷な医師や
詐欺師の役がいい。
イケメンすぎるって罪なのね(笑)。


コメディだけど、
ラストはちょっと悲しい、
っていうか、
そうくるのか、って感じ。
あれも人生、と言っては大袈裟かもしれないけど。


評価 ★★★☆☆





この作品で、
若尾文子さんの出演映画、161本中128本を観た事となりました。


(★は観た作品)


★春の雪 (2005)
★竹取物語 (1987)
★ある映画監督の生涯 溝口健二の記録 (1975)
★幻の殺意 (1971)
★男はつらいよ 純情篇 (1971)
★スパルタ教育 くたばれ親父 (1970)
★座頭市と用心棒 (1970)
★天狗党 (1969)
★千羽鶴 (1969)
★濡れた二人 (1968)
★積木の箱 (1968)
★不信のとき (1968)
★鉄砲伝来記 (1968)
★華岡青洲の妻 (1967)
★砂糖菓子が壊れるとき (1967)
★妻二人 (1967)
★夜の罠 (1967)
★雪の喪章 (1967)
 処女受胎 (1966)
★赤い天使 (1966)
★雁 (1966)
★氷点 (1966)
★処女が見た (1966)
★刺青 (1966)
★妻の日の愛のかたみに (1965)
★不倫 (1965)
★清作の妻 (1965)
★帯をとく夏子 (1965)
★女めくら物語 (1965)
★波影 (1965)
★花実のない森 (1965)
★幸せなら手をたたこう (1964)
 悶え (1964)
★卍(まんじ) (1964)
★獣の戯れ (1964)
★傷だらけの山河 (1964)
★「女の小箱」より 夫が見た (1964)
★温泉女医 (1964)
★新・忍びの者 (1963)
★越前竹人形 (1963)
★女が愛して憎むとき (1963)
★わたしを深く埋めて (1963)
★女系家族 (1963)
★八月生れの女 (1963)
★雪之丞変化 (1963)
★しとやかな獣 (1962)
★秦・始皇帝 (1962)
★瘋癲老人日記 (1962)
★その夜は忘れない (1962)
★やっちゃ場の女 (1962)
★仲よし音頭 日本一だよ (1962)
★閉店時間 (1962)
★爛(ただれ) (1962)
★雁の寺 (1962)
★家庭の事情 (1962)
★妻は告白する (1961)
★新源氏物語 (1961)
★銀座のぼんぼん (1961)
★女は二度生まれる (1961)
★女の勲章 (1961)
★東京おにぎり娘 (1961)
★好色一代男 (1961)
★お嬢さん (1961)
★婚期 (1961)
★花くらべ狸道中 (1961)
★銀座っ子物語 (1961)
 素敵な野郎(1961)
 鎮花祭 (1960)
★偽大学生 (1960)
★安珍と清姫 (1960)
★勝利と敗北 (1960)
★ぼんち (1960)
★からっ風野郎 (1960)
★女は抵抗する (1960)
★女経(じょきょう) (1960)
★初春狸御殿 (1959)
★浮草 (1959)
★実は熟したり (1959)
★美貌に罪あり (1959)
 花の大障碍 (1959)
★次郎長富士 (1959)
★氾濫 (1959)
★山田長政 王者の剣 (1959)
★薔薇の木にバラの花咲く (1959)
★最高殊勲夫人 (1959)
★あなたと私の合言葉 さようなら、今日は (1959)
 新婚七つの楽しみ(1959)
★母(1958)
★娘の冒険 (1958)
★夜の素顔 (1958)
 嵐の講道館(1958)
★一粒の麦 (1958)
★息子の結婚 (1958)
★口笛を吹く渡り鳥 (1958)
★愛河 (1958)
★忠臣蔵 (1958)
★螢火 (1958)
★東京の瞳 (1958)
 妻こそわが命(1958)
★青空娘 (1957)
★夕凪 (1957)
★誘惑からの脱出 (1957)
★永すぎた春 (1957)
★朱雀門 (1957)
★慕情の河 (1957)
 続銀河の都 (1957)
★スタジオはてんやわんや (1957)
 銀河の都 (1957)
 君を愛す (1956)
★四十八歳の抵抗 (1956)
★日本橋 (1956)
★涙 (1956)
 スタジオは大騒ぎ (1956)
 あさ潮ゆう潮 (1956)
★滝の白糸 (1956)
★処刑の部屋 (1956)
★新婚日記 恥ずかしい夢(1956)
★新婚日記 嬉しい朝(1956)
★赤線地帯 (1956)
★虹いくたび (1956)
★新妻の寝ごと (1956)
★花嫁のため息 (1956)
 薔薇の絋道館 (1956)
★弾痕街 (1955)
 七人の兄いもうと (1955)
★珠はくだけず (1955)
★長崎の夜 (1955)
★幻の馬 (1955)
 娘の縁談 (1955)
★薔薇いくたびか (1955)
★月に飛ぶ雁 (1955)
 幸福を配達する娘 (1955)
★螢の光 (1955)
 勝敗(1954)
荒城の月 (1954)
★月よりの使者 (1954)
 緑の仲間 (1954)
★浅草の夜 (1954)
 慕情 (1954)
★舞妓物語 (1954)
★酔いどれ二刀流 (1954)
★或る女 (1954)
★心の日月 (1954)
 十代の誘惑 (1953)
 無法者 (1953)
 続続十代の性典 (1953)
 春雪の門 (1953)
★祇園囃子 (1953)
 続十代の性典 (1953)
★チャタレー夫人は日本にもいた (1953)
 怒れ三平 (1953)
★十代の性典 (1953)
 彼女の特ダネ (1952)
 街の小天狗 (1952)
 秘密 (1952)
 明日は日曜日 (1952)
 花嫁花婿チャンバラ節(1952)
★母子鶴 (1952)
 猛獣使いの少女 (1952)
★死の街を脱れて (1952)
★長崎の歌は忘れじ (1952)

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「ワイルド・スピード ICE BREAK」 [映画]

wildspeedicebreak.jpg
〔2017年/アメリカ〕


キューバでバカンスを楽しむ
ドミニク(ヴィン・ディーゼル)とレティ(ミシェル・ロドリゲス)は、
幸せの絶頂にいたが、
そんな中、ドミニクは、
サイファー(シャーリーズ・セロン)という女から、
ある写真を見せられ、
自分の手下になるように脅される。


一方、ドミニクのファミリーの一員、
ホブス(ドウェイン・ジョンソン)は、
外交保安部から、
武器商人に奪われた大量破壊兵器を
取り戻すようにと極秘任務を受ける。


ホブスは、ドミニクたちを招集し、
作戦は成功するが、
なんと、ドミニクがそれを奪い逃亡する。


ドミニクの裏切りにファミリーの面子は
大変なショックを受け・・・。





シリーズ8作目。


とりあえず、このシリーズは、
公開順に全部観てはいるのだけれど、
これまでの8作のうち、
1本でも劇場で観た事あったっけ?と
思い返してみても、
なんだかあやふや。


で、映画日記で確認してみたら、
やっぱり、全て自宅で観ているらしい。
こんなすごいアクション映画なのに、
なぜ今まで劇場に行かなかったんだろう。


劇場で観た気になっているのは、
予告のせいかもしれない。
なんだか勿体ない事をした。
もうすぐで完結という話もあるようだし、
今度は劇場で観てみよう。


で、本作も、
やっぱり凄い。


とにかく、車車車、
大変なカーアクションの連続。
「えー!」とか「あー!」とか「嘘でしょ!?」といった声が自然に出て、
早戻しして確認した場面、多数。
もしかして、
そんな事があろうかと、
劇場で観なかったのかもしれない(笑)。


特に、タイトルにもある、
酷寒のロシアでの、
氷上での場面は圧巻。
もう、細かいストーリーなんかどーでもいい(笑)。


シャーリーズ・セロンやカート・ラッセル、
そして、ヘレン・ミレンの登場が嬉しい。
やっぱり人気シリーズにもなると、
ゲストも大物ね。


前作まで主役だった
亡くなったポール・ウォーカーへの思いが
散りばめられている事に、感慨無量。


ポール・ウォーカーが亡くなった日の事は、
ハッキリと覚えている。
2013年12月1日、
名画座にいる時、
友人からのメールで知ったのだ。


イケメンだったのに、残念。
彼が生きていたら、
シリーズにずっと出ていただろうな。


評価 ★★★☆☆

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