「殿方御用心」 [映画]
〔1966/日本〕
女子大で新聞部に所属する、
ノエミ(大楠道代)と松子(樹木希林)は、
巷で言われている「女子大生亡国論」に腹を立て、
世の男性にインタビューを試みる。
ノエミが最初に声を掛けたのは、
大学生の西村(石坂浩二)、
松子が最初に声を掛けたのは、
やはり大学生の松下(高見国一)。
西村と親しくなったノエミは、
彼にくっついて、泊りがけで農村探訪に出かけるが、
その夜、農家で同じ布団に寝かされるも、
西村が自分に全く興味を示さず、
寝入ってしまった事にショックを受ける。
一方、松子は、
その後知り合った、新聞記者・向井に恋をし、
彼の後を付いて回るが・・・。
これはもう、
樹木希林さんの魅力に尽きる。
樹木さんは、
古い映画を観ていると、
「あ、出てる」を気付く程度で、
その役柄は、
大抵、3番手から5番手くらいの事が多い気がしてた。
でも、この映画では、
主役の大楠道代さんに次いで、
2番手の役。
最初から最後まで、ずっと出ている。
だから、ちらっと映ったとか、
その他大勢の一人とかではなく、
ずっとそのお顔を見ていられる。
まだお若くて、
溌剌としていて、
とっても可愛い。
新聞記者に恋をして、
殺人事件現場の死体を見て、
卒倒するなどの場面もあり、笑える。
このころはまだ、
樹木さんが、将来、
日本中、知らない人はいないくらいの
大女優になるなんて、
誰も想像していなかっただろうなぁ。
それにしても、
「女子大生亡国論」だなんて、
そんな事、今言ったら、笑われてしまうね。
1966年当時、
まだまだ大学に進学する女子の数は少なかったんでしょうけど、
それでも、そろそろ
目立ち始めた時期だったから、
こんな言葉が生まれたのだろう。
古い映画を観ていると、
公開された当時の世相が分かって、
興味深い。
評価 ★★★☆☆
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