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「イップ・マン 継承」 [映画]

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〔2015年/香港〕


1959年の香港。


詠春拳の達人・葉問(イップ・マン)は、
妻と次男と穏やかに暮らしていたが、
好景気に沸いた街は、
無法地帯になりつつあった。


息子が通う学校の土地を、
力ずくで奪おうとする、
不動産王(マイク・タイソン)と、その手下どもに
勝手な真似をさせてはならない、と、
葉問は立ち上がる。


そんな中、息子の同級生の父親・張天志が、
「自分こそが、詠春拳の正統な継承者」だと言い張り、
葉問に闘いを挑んでくる・・・。





シリーズ3作目。


大好き、イップ・マン。
めちゃくちゃ強くて、
そして、高潔で、
決して偉ぶらず、
その控えめな姿勢は、
1作目 → https://aomikamica.blog.ss-blog.jp/2013-10-15
2作目 → https://aomikamica.blog.ss-blog.jp/2013-10-16
ずっと一貫している。


1作目の敵は日本人、
2作目の敵は白人だったので、
3作目はどうなるのかと思っていたら、
なんと、
マイク・タイソンが出てきたので、
思わず、「おぉ!」と声が出てしまった。


タイソンって、結構映画に出てるけど、
出たがりなのかしら?(笑)
彼は色々事件を起こしてはいるけれど、
不思議と愛嬌のある人で、
そして、その存在感に圧倒される。
顔に入っているタトゥーも、
他の人だったら、
「なにやってんだか」と思うところだろうに、
彼だと許せてしまう(笑)。


ただ、本作での、
イップ・マンとタイソンとの闘いは、
きっかり3分間だけだった。
なぜ言い切れるかって、
2人は闘う前に、
目覚まし時計をセットしたから(笑)。


イップ・マンの今回の本当の対戦相手は、
同じ師匠を持つ、
詠春拳の張天志。
つまり、同門同士。


過去2作は、
異種格闘技という形で、
まだ少し、気楽に観ていられたけれど、
今回は、ちょっとシャレにならない感じ。


しかも、イップ・マンは、
人生で一番辛いと言ってもいい、
ある出来事のせいで、
詠春拳なんて、
もうどーでも良くなって、
一度は試合会場にさえ行かないのだ。


一見、無責任にも見える、
試合放棄だけど、
それまでの流れを観ている者には、
十分納得できる理由で。


やっぱり、イップ・マンはいい。


評価 ★★★★☆

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