「グッドモーニングショー」 [映画]
〔2016年/日本〕
その朝、目覚めた澄田(中井貴一)がリビングに行くと、
妻(吉田羊)と大学生の息子が、
何やらおかしな雰囲気になっている。
息子は、自分の彼女が妊娠したので、
結婚したいと言っている。
驚いた澄田だが、
とりあえず仕事に行かなくては。
彼は、
ワイドショー「グッドモーニングショー」の
メイン司会者。
迎えのタクシーに乗り込む。
すると、番組のサブキャスター、
小川圭子(長澤まさみ)から電話が入った。
「今日、私たちの関係を番組で発表しようと思います」
って、はぁ?
君と俺とは何の関係もないじゃないか。
テレビ局に着くと、スタッフたちは大わらわで、
どのニュースをトップに持ってくるかで揉めている。
いつもの日常。
すると、そこへ、
都内のカフェで、
男が人質をとって立て籠もっているとの情報が入る。
しかも男は、
「澄田に話があるから連れてこい」と・・・。
私はミーハーだ。
自他ともに認めるミーハーだ。
その割に、テレビを全然見てないじゃん、
と言われそうだけれど、
それは、
毒にも薬にもならないような、
台本通りのタレントの上っ面な与太話を
聞いても仕方ないからだ。
私のミーハー心の針は、
何か事が起きた時に大きく跳ね上がる。
「えー!あんなにいい人そうなあの人がそんな事を!?」とか、
「あのイケメンに、そんな面が!?」とか、
そういった、突拍子もない話が好き(笑)。
この映画は、
そんな私のミーハー心を多いに刺激してくれる。
というのも、
テレビ局の生番組って、
カメラに写っていない部分は、
こんなに大変なんだ、というのを
いやと言うくらい見せてくれるのよ。
もちろん、デフォルメされて、
大げさに描かれているのは分かってる。
いくら生番組だって、
普段、こんなにドタバタはしてないだろう。
ただ、この日は、
立て籠もりというイレギュラーな事件があり、
さらに犯人が、
メインキャスターに現場に来いと要求している。
台本にはない展開に、
キャスターたちも、スタッフたちも、
大混乱。
その様子は、
まさにテレビ局の内側を見ているようで、
とっても興味深い。
なーんて、
そんな事ばかり書いていないで、
肝心の立て籠もり事件や、
中井貴一の、過去のある出来事について書けよって話だけど、
原稿用紙が終わってしまった(笑)。
評価 ★★★☆☆