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「高校生無頼控 突きのムラマサ」 [映画]

koukouseiburaihikae2.jpg
〔1973年/日本〕


村木正人(大門正明)、通称ムラマサは、
過激派の兄を探して、
この町にやって来た。


河原で、
全裸に剣道の防具をつけ、
竹刀を振っていると、
通りかかった美人が卒倒する。


その後、エロ映画館に行ったムラマサは、
3人組の高校生と知り合い、
意気投合、
彼らの1人の家に居候する事にする。


彼らの高校・東華学園の入学式に紛れ込んだムラマサは、
昨日の美人・小千谷陽子(ひし美ゆり子)と再会した。
陽子はこの学校の教師だったのだ。


学校では、
美人JK・東風みどり(加藤小夜子)が、
幅をきかせており、
柔道部、剣道部、空手部の予算を
大幅に削減すると言い出した。
一計を案じたムラマサは・・・。





先日、沖雅也さんの、
「高校生無頼控」を観たので、
シリーズ第2弾の本作を、
続けて観てみた。


しかし、何という事か、
肝心のムラマサ役が、
沖雅也さんから、大門正明さんに変わってしまっている。
これでは沖雅也ブームのための映画鑑賞という
目的に外れてしまうではないか(笑)。
ただ、まぁ、映画のシリーズ物は、できれば全制覇したいという
別の目的は達成できるから、
それはそれで満足。


何で沖さんは、
2作目に出なかったんだろう。
あまりの内容の馬鹿馬鹿しさに、
嫌気が差したんだろうか。
分からなくもないけど(笑)。


この映画は、
主演のムラマサが、
どうやって女性を落としていくかが
一つの重大なテーマで、
イケメンの沖さんなら、
女の方から近寄ってくるのは理解できるんだけど、
大門さんだと・・・(すみません(笑))。


彼のしている事が、
明らかに痴漢じゃん、と思える場面も多くて、
いただけない。
やっぱり男性向け映画。


男子生徒憧れの的だという、
加藤小夜子さんの
ハキハキとした物言いは、
とても好感が持てたんだけど、
どうした事か、
彼女のお肌がめちゃくちゃ荒れていて、
観ていて、困ってしまう。
若いから仕方ないとは思うけど、
おそらくご本人も気にされていただろう。
ちょっと可哀想だった。


由利徹さんが、
ムラマサが居候する家の主人役で出てくるんだけど、
登場しただけで笑えるのが凄い。
何が可笑しいんだか分からないけど、可笑しい。
その場面ばかり、何度も繰り返し観ちゃった(笑)。


評価 ★★★☆☆

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「インデペンデンス・デイ リサージェンス」 [映画]

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〔2016年/アメリカ〕


人類がエイリアンとの闘いに勝った、
あの事件から20年。
新たな襲撃に備え、
人々は地球防衛のための
努力を惜しまない。


そんな中、
数日前から、エイリアンの残した宇宙船から
光が漏れてくる。
彼らは、宇宙に向け、
仲間を呼んでいたのだ。


再び襲ってきたエイリアン。
彼らは20年前より遥かに進化し、
パワーアップしていて、
地球は壊滅状態に。


20年前、
大統領だったホイットモア(ビル・プルマン)の
娘・パトリシア(マイカ・モンロー)の
恋人・ジェイク(リアム・ヘムズワース)、
そして、前作で大活躍した、
スティーブン・ヒラー大尉(ウィル・スミス)の
息子・ディラン・ヒラー(ジェシー・アッシャー)らが
過酷な闘いに身を投じてゆき・・・。





大好きだった20年前の「インデペンデンス・デイ」。


世間では、
「アメリカ万歳映画」との批判も多かったけれど、
アメリカ大好きの私は、
「アメリカ絶賛何が悪い!」という思いで
観ていた事を覚えている。


それまで、
冴えない役が多かったビル・プルマンが、
大統領役をしたのも感慨深く、
彼が高らかに宣言した、
全人類へ向けての独立宣言の場面には、
めっちゃ感動した。


その日は、
私の運転で、
友人3人と一緒に観に行ったのだけれど、
帰りは興奮のあまり、
「インデペンデンスデーーーイ!!!」と叫びながら、
アクセルを踏み込んで、
友人たちを怖がらせたことを思い出す。
(馬鹿でした。すみません(笑))。


まさか、20年経った今、
続編が作られるとは思っていなかったので、
驚いたけど、
作られたからには、
絶対観に行こうと決めていた。


感想は、といえば、
主要な若者たちが、
前作で戦った人々の二世という設定に、
嫌でも20年の歳月を感じる。


特に、大統領の娘と、
スティーブン・ヒラー大尉の息子が活躍する様子は
感動。


ビル・プルマンと
ジェフ・ゴールドブラムが
再登場というのも、
とっても嬉しかったけど、
どうやら、ウィル・スミスは死んだという設定らしく、
出演は無し。
うーん、出てほしかったなぁ。


映画自体は、まぁそれなりだったけど、
こういったCGを駆使した映画を観るのも、
嫌いではないので、
楽しい時間だった。


評価 ★★★☆☆

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「高校生無頼控」 [映画]

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〔1972年/日本〕


鹿児島の高校生・村木正人(沖雅也)、
通称・ムラマサは、
警察に捕まった過激派の兄の
保釈金50万円を作るため、
チンピラ相手に、阿漕な商売も厭わない。


ムラマサは、兄が留置されている東京まで、
旅することにする。
鹿児島での最後の夜、
恋人・卓子(夏純子)と結ばれた後、
宮崎に行った彼は、
質屋の女や、モデルと出会い、
関係する。


その後も、
日本各地で、
出会う女と関係しながら、
東京に辿り着いたムラマサは、
旅をしながら貯めた金で、
兄の保釈金を払うため、
東京地方裁判所へ行くが、
兄は既に保釈されている事を知る。


どうしても兄に会わねばならない。
兄の逮捕を気に病んで自死した母の、
その復讐をするために・・・。





沖雅也ブームに乗って、
今まで何本かの映画を観てきたけれど、
ストーリーが無い、といえば、これが一番かも(笑)。


先日書いた、
「いちどは行きたい女風呂」の方が、
タイトルはくだらないけれど、
まだ多少の、物語性があった気がする。


本作は、
一人の高校生が、


鹿児島から東京まで旅する。
 → 何らかの騒動に巻き込まれる。
 → そこにいた妙齢の女と関係する。


の繰り返し(笑)。


なぜ沖さんがこのような映画に出たのか
不思議に思ったけど、
調べてみると、
「当時としては異例の単行本累計部数100万部を突破した」ほど
人気があった漫画が原作なのだそうだ。


観た事のあるかたが、
「殆どエロ映画」と仰っていたけれど、
本当にそんな感じで、
そしてまた、
沖さんが女と交わるのが、
人目につきそうな、
落ち着かない環境が殆どで、
私だったら、絶対やだと思う場所ばかり(笑)。
どう考えても、
男性のための映画。


それから、ちょっと残念に思ったのは、
ムラマサが鹿児島から東京まで行くまで道中、
京都から、いきなり横浜に場面が移った事。


それまで、
鹿児島、宮崎、姫路、京都だったのに、
いきなり飛び過ぎじゃないか?(笑)
せめて間に、名古屋や静岡を入れてほしかった・・・
・・・って、どーでもいいけど(笑)


最後の最後まで、
変な映画だったけど、
ラストの卓子のセリフには、
ちょっと感動してしまった。


卓子がムラマサに投げかけた言葉、
それはまるで、
あの女性デュオ・あみんの大ヒット曲の歌詞のような・・・
と言えば、ご理解いただけるかと思います(笑)。


評価 ★★★☆☆

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「奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ」 [映画]

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〔2014年/フランス〕


パリ郊外のレオン・ブルム高校。
この学校の中でも、
特に落ちこぼれが集められたクラスに、
歴史の教師・アンヌ・ゲゲン(アリアンヌ・アスカリッド)が赴任してくる。


教員歴20年のアンヌは、
熱心に生徒たちを指導するが、
彼らは、
アンヌの気持ちそっちのけで問題行動ばかり。


ある日、アンヌは、
生徒たちに提案した。
「歴史コンクールに出てみないか」、と。
しかし、テーマがアウシュヴィッツだと知った生徒たちは
そんな難しい事は無理だと反発する。


アンヌは、
教室に、レオン・ズィゲルという
初老の男性を連れてきた。
彼は、10代半ばで強制収容所に入れられたが、
何とか生き残った一人だった。
彼の体験談を聞いた生徒たちの目からは
自然に涙が溢れ・・・。





試写会で観た。


映画の前に、映画監督・井筒和幸さんのトークショーがあった。

kisekinokyoshitsu2.jpg
※映画ナビさんより


なぜ、このような教育映画っぽい作品に、
井筒監督?と思ったけれど、
監督は、ワルシャワにある、
アウシュヴィッツの強制収容所を訪れた事があるのだそうです。


ここに送られてきたユダヤ人たちは、
それこそ、本当に「手際よく」「選別」され、
ガス室に送られていった事が見て取れ、
ショックで息ができないと言うか・・・、
他に来ていた見学者の皆さんも、
言葉も発せず、
写真を撮る事もできないようだった・・・と
貴重な体験を話して下さいました。


で、映画は、と言えば、
舞台はパリの高校だというのに、
生徒の殆どが有色人種ばかりという、その様子に、
まずハッとする。


東洋人らしき生徒も2人いる。
多少は察していたけれど、今や、フランスの底辺層といえば、
有色人種を指すのかと、
リアルな現実を見た気分。


その高校生たちは、
勉強しようなどという気は更々無く、
教室でする事といえば、
男子は喧嘩、
女子はマニキュア(笑)。


そんな彼らが、
教師の提案とはいえ、
アウシュヴィッツの研究をしながら、
一つになってゆく様子は、
なかなか興味深い。


人は、できれば、
あくまでもできればだけど、
たった一つでも
何か夢中になれるものがあると、
一瞬でも、
辛いことや、悲しい事も忘れられて、
その人のためにも良い事なんじゃないかと、よく思う。


この生徒たちが、まさしくそう。
ちょっと残念だったのは、
生徒一人一人が抱えている問題が
殆ど描かれていなかったので、
感情移入がしにくかった事。
まぁ、そういう映画ではないから、
仕方ないんだけど。


評価 ★★★☆☆

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「前科・ドス嵐」 [映画]

zenkadosuarashi.jpg
〔1969年/日本〕


4年の刑期を終え、
ムショから出てきた竜次(渡哲也)は、
博徒の長老・千石の家で
世話になる事を決める。


竜次の友人・本田は既に死に、
残された本田の妹のマキ(麻生れい子)と竜次は
恋に落ちる。


新宿の街は、高浜と安西の縄張り争いで、
殺伐としており、
竜次の母・安江(森光子)が経営する飲み屋までが、
借金のカタに、
安西に取られようとしていた。


安西の弟・猛は、
竜次のせいで義足になった事を
激しく恨んでおり、
マキを誘拐して、凌辱し、
その憎しみを晴らし・・・。





20日ほど前に観た、
「前科・仮釈放」の続編らしい。


しかし、これって続編?と思うくらい、
前作とはあまり関係ないような。


沖雅也ブームに乗って観てみたのだけれど、
前作で、あれほど渡哲也に可愛がられていた
舎弟役だった沖さんが、
本作では、通行人よりちょっとマシ、くらいな役で、
渡さんとは顔も知らない関係。


さらに、失敗したな、と思ったのは、
昨日の「関東流れ者」と連続で観たせいで、
ストーリーがごっちゃになって、
もう何がなんだか。
ヤクザがドスを振り回す場面が全部同じに見える(笑)。
私の頭の中は、
本当に「ドス嵐」(笑)。


そうなると、やっぱり気になるのは、
ヤクザより、
女の運命。


竜次の恋人・マキが可哀想すぎて、
直視できない。


彼女は全く非がないのに、
連れ去られ、
酷い目に遭わされる場面の、そのおぞましさ。


さらにラスト近く、組の事務所で
起こった出来事といったら、
異常すぎて、気分が悪くなる。


森光子さんと、渡哲也さんが親子ってあり?と思って、
今、調べてみたら、
2人は21歳差。
なるほど、有りか。
ある年齢以上の俳優さんたちになると、
誰が何歳なのか、
よく分からなくて(笑)。


評価 ★★★☆☆

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