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「脳内ポイズンベリー」 [映画]

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〔2015年/日本〕


30歳目前のいちこ(真木よう子)は、
飲み会で、
7歳年下の男・早乙女(古川雄輝)と知り合い、
その後、付き合うようになる。


いちこの書いたケータイ小説がヒットし、
書籍化が決まる。
出版社の担当・越智(成河)は、
いちこと打合せや取材旅行をするうち、
彼女に愛の告白をしてくる。


その度に、
いちこの頭の中は大混乱。


彼女の脳内には、
理性(西島秀俊)
ポジティブ(神木隆之介)
ネガティブ(吉田羊)
衝動(桜田ひより)
記憶(浅田和之)
の5人がいて、
いつも、彼女の行動を決めるための
会議を開いているのだ・・・。





これは好き。


ディズニー映画、
「インサイド・ヘッド」に
 ↓
https://aomikamica.blog.ss-blog.jp/2015-07-28
似ている気がしないでもないけど、
よくよく調べてみたら、
ディズニー映画より、
原作漫画の方が、
先に出ているではないの。
日本人の発想も捨てたもんじゃない。


それにディズニーの方は、
11歳の女の子が主人公という事で、
ちょっと子供向けだったのに対して、
こちらは、
30歳を迎えようとしている、
微妙な年ごろの女性。


今どき、30歳なんて若い若い、と言いたくなるけど、
年下のアーティストと、
年上の堅実なサラリーマンとの間に立てば、
そりゃあ、心は揺れるだろう。


そんな揺れる心の表現方法が、
脳内にいる、5人の人間。


ポジティブ担当が、能天気な事を言うと、
ネガティブ担当が、それを激しく否定し、
衝動は、ただひたすら、本能の赴くままの発言を・・・


といった具合で、
面白い。


なんか、分かるなぁ。
別に恋愛に限った事でなくても、
何かを迷っている時って、
心の中にいる何かが、
賛成したり、打ち消したり、
やっぱり忙しい感じがする。


恋愛はタイミングだなぁと
実感する。
先に知り合っていたのが、
こちらだったら、とか、
なぜ、このタイミングで電話してくるかな、とか、
そんな場面が多い。


いつもちょっとグズグズしていた真木よう子さんが、
ラスト、毅然としていたのが良かった。


評価 ★★★★☆

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