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2羽のキジ [できごと]

6年前にブログを始めて以来、
少しずつではありますが、
ソネットブロガーの皆さまの
ブログを訪問させていただき、
皆さまの撮られたお写真の
美しさや、凄い瞬間を捉えられたものを見ては、
毎回驚かされています。


皆さま素晴らしいなぁと感心してばかりなのですが、
私も過去にたった一度だけ、
鳥の写真を撮った事がある事を、ふと思い出し、
ここに載せてみたくなりました。


私がまだブログを始める前の事なのですが、
神奈川県綾瀬市内の一般道路を
車で走っておりましたら、
なにやら、日常ではあまり見かけない鳥が2羽、
道の左脇にいるではありませんか。


kiji2.JPG


分かりにくいので拡大します↓
kiji6.JPG


「あ、あれは何!?」
と驚き、後続車がいない事を幸いに、
偶然持っていたデジカメで、
慌てて写真を撮りました。
鳥にはまるで詳しくない私ですが、
なんとなく、
今まで本などで見た事のある、
キジではないかと思いました。


この2羽のキジは、
じゃれ合うようにせわしなく動いていて、
車を発進する事ができません。

kiji3.JPG


拡大↓
kiji4.JPG


さらに道の真ん中に。

kiji1.JPG

拡大↓
kiji5.JPG


写真では分かりにくいのですが、
向こうから来るバイクや車の方も、
少し困った顔で笑っています。


山の中でもない一般の道で、
キジに遭遇するというのが、
よくある事なのか、珍しい事なのか、
私には分からないのですが、
とにかく、初めての体験にビックリで。


あのキジたちは、どこから来たのか、
そして、あの後、どこへ行ったのでしょう。
今でもとても不思議です。

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◆謎の毒親◆ [本]


謎の毒親

謎の毒親

  • 作者: 姫野 カオルコ
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2015/11/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


普通では考えられないような言動で、
主人公を悩ませる両親。


一応、小説のような形をとってはいるけれど、
著者、姫野カオルコさんの
実体験を綴っているという事だ。


世の中には色々な親がいるけれど、
確かに主人公の親の行動は
理解不能だ。


突然、本当に突然、
主人公が発した何気ない言葉に激昂し、
土下座させて謝らせる父。


そして、
母親から受けていた、
セクハラ行為。


父親が実の娘にセクハラするという話は、
聞いた事がないわけではないけれど、
母親がそれをするというのは
様々な映画や小説に接していても、記憶にない。
気持ち悪いけれど、
確かに興味深い。


主人公の両親は、大変に仲が悪く、
生涯に2度しか性交をしなかったと書かれてある。


そんな事で、母は欲求不満だったのか、
それとも、これは大変な憶測だけど、
本人にハッキリとした自覚はないにせよ、
男性より女性が好きだったとか?
時代的に、口に出せずにいたのかもしれない。


ただ、それを娘に向けるというのは、
有り得ないけれど。


この両親がしてきた、
数々の不可思議な行動の理由は、
両親が亡くなってしまっているので、
確かめられないのが本当に残念だ。


いや、本を読む限り、
真っ当な会話が成り立たなさそうな両親なので、
生きていたとしても、
聞いても無駄かな。






一口に「親」と言っても、
子供との関係は多種多様。


親が、
「十分な愛情をかけて育てた」と言い張っても、
子供の方が、
「愛情?あれのどこが?」と感じる場合もあるだろうし、


「あまり手をかけられず、可哀相な事をした」と
親が感じていても、
「こんなに大切に育ててもらって、本当に感謝している」と
子の方が思っている場合もあるだろう。


相性のようなものもあるんだろうけど、
「相性」云々を親側が口にするのは、
絶対にしてはいけないと思う。


自分が産んでおいて、
「この子とは相性が悪い」なんて、
そんな勝手な言い分があるものか。
相性の一言で片づけられる子供の方はたまったものではない。
そんな親は、
くだらない言い訳をする前に、
自分の子育てを振り返った方がいいと思うんだけど。

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「猫なんかよんでもこない。」 [映画]

nekonankayondemokonai.jpg
〔2016年/日本〕


ボクシングのA級ライセンス取得を目指し、
日々努力を重ねる風間俊介。
ある日、同居する漫画家の兄・つるの剛士が
2匹の子猫を拾ってくる。


風間は猫嫌いで、
最初は飼う事を反対したが、
兄は、風間を養ってくれているので、
強くは言えない。


子猫は、
オスは「クロ」、
メスは「チン」と名付けられ、
元気に育っていく。


そんなある日、
風間は医師から、
このままボクシングを続けると、
失明すると宣告され、
夢を諦める。


また、兄は、
漫画家を辞め、
故郷に帰ってしまった。
風間とクロとチンの3人(?)暮らしが始まるが・・・。





昨日、試写会で観た。
主催は、週刊文春さん。


今年の初め、
この試写会の事を知った時、
応募方法に、
「ハガキで」と書かれてあった。


いまどき、ネットでなくハガキって珍しい。
ハガキの買い置きなんてないよ、
わざわざ買うのも面倒だし・・・と思っていたら、
目の前にあったのは、
年賀状の残り!


これを使おう!
これなら、最初から住所も名前も印刷してある!
あとは、年齢と性別を書き込むだけ!


しっかし、そんな無精な事して当たるんだろうか、と
疑問にも思ったけど、
まぁ、駄目元だ。
余った年賀状も、役に立てて嬉しいであろう。


と思いながら、投函した数日後、
招待状が届いていた。
年賀状でも認めていただけたらしい。


ありがとう、文春!
ありがとう、センテンススプリング!


(・・・って、流行りに便乗し過ぎですね、すみません・・・)
(一度書いてみたかったの・・・)


映画は、といえば、
風間俊介のアパートにやって来る、
「クロ」と「チン」が
とにかく可愛い。


猫って、
縁側でのんびり寝てるってイメージが
私の中にあったのだけれど、
この2匹は、とにかく動く動く。
猫ってこんなに動くんだってくらい飛び回って、じゃれ合う。


その様子が実に愛らしい。
主役はこの2匹なので、
俳優さんたちの数は、
驚くほど少ない。
殆ど、風間俊介の一人芝居みたい。


猫好きの方にはたまらない映画ではないでしょうか。


評価 ★★★☆☆

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「足摺岬」 [映画]

ashizurimisaki.jpg
〔1954年/日本〕


昭和9年。
「アカ」の疑いで投獄されていた、苦学生・木村功は、
上京した母のおかげで、なんとか釈放され、
下宿に戻ってきた。


本郷菊坂の下宿には、
美しい娘・津島恵子とその弟、
学友、
同じく「アカ」の疑いで刑事に張られている学者などが住んでおり、
皆、貧乏に喘いでいる。


ある日、界隈を荒らしている強盗犯として、
津島の弟が連行される。


疑いが晴れ、弟は釈放されたが、
結局自殺、
津島は、東京にいるのが嫌になり、
故郷の足摺岬に帰った。


木村は、電報で母の死を知り、
また、自身も喀血し、
絶望の中で、
津島に会いに、足摺岬まで行く・・・。





暗く、救いようのない物語。
しかし、暗ければ駄目なのかと言えば、
そのような事は絶対になく、
昭和初期の日本人の暮らしがよく分かるという意味でも、
悪い映画ではない。


当時の人々の貧しさが辛い。
主人公の木村功は、
学生ではあるけれど、
学費も、食費も、下宿代も滞りがちで、
バイトをしていても、中々追いつかない。


田舎の母は後妻で、
義理の父は木村を嫌っている。
頼れる者などいはしない。


それは津島恵子と弟にしても同じ。
彼女たちの兄は、
戦争で捕虜となり、殺されているが、
「気合が足りないから捕虜になった」などと
酷い言いがかりを付けられ、
弟は学校でいじめられている。


さらに弟が
強盗犯として逮捕された理由が凄い。
「新聞配達などして、貧乏だからお前が犯人だ」、って、
そんな馬鹿な事あるかい、と言いたくなるけれど、
当時はそんな事もあったのだろうか。


誰も彼もが八方塞。


足摺岬に帰った津島を、
木村は訪ねて行くが、
そこでも、ショックな出来事が。


もう、何もやっても、
裏目か、後手にまわるかで、
本当にどうしようもないのだけれど、
それでも、ほんの少しだけ、
希望の光を抱いて、木村は生きていこうと決意する。
なんとか頑張ってほしいと願わずにはいられなかった。


足摺岬って、
私はなんとなく、東北なのだと思っていたけれど、
高知県なのだと、初めて知った。
なんで東北だと思い込んでいたんだろう。
理由はないけど、
「岬」と聞いただけで、勝手に東北のイメージだと
決め付けてしまっていたのかもしれないな。


評価 ★★★☆☆

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「赤ちゃんよ永遠に」 [映画]

akachanyoeienni.jpg
〔1972年/アメリカ〕


近未来。
人類は、環境汚染と人口増加に悩み、
ついに全世界に、「出産禁止令」が発令される。
この法律を破った者は、即日死刑。


人々は、赤ちゃんを産む代わりに、
人間そっくりのロボットを支給され、
それを子供の代わりに可愛がるしかない。
隠れて子供を産んだ夫婦が、
泣き叫びながら連行されていく場面に
遭遇する事もある。


そんな中、
ラス・マクニール(オリバー・リード)の
妻のキャロル(ジェラルディン・チャップリン)は、
現在、妊娠4か月である事を
ラスに告げた。
子供を欲していたラスたちは、
お腹の子を出産しようと決意する。


月が満ち、生まれた男の子は大変に愛らしく、
夫妻は夢中になるが、
ある日、隣家の夫妻・ジョージとエドナに見つかってしまう。


ジョージたちは、密告はせずに、
赤ちゃんを可愛がってくれていたが、
その執着は次第にエスカレートし、
この子は4人の子供として育てよう、
さもなくば密告すると脅してくる・・・。





少子化に悩み、
なんとか出生率を上げたいと躍起になっている
今の日本では考えられないようなSF。


70年代では、
まさか、少子化なんて未来が来るとは想像もしなかったのだろう。
むしろ、このまま人間は増え続け、
それによる食糧難が、大変な不安材料としてあったのだと思う。
まぁ、少子化がどこの国にも当てはまるわけでは
ないだろうけれど。


誰も彼もが赤ちゃんを欲しているわけではないけれど、
赤ちゃんが欲しいと思っている夫婦にとっては、
この映画の法律は、地獄の苦しみだ。
法律は30年続けられるという。


この期間が、出産適齢期に当たってしまった女性は、
我が身の不運を嘆き、
泣くしかないわけで、
その気持ちを思うと胸が痛い。


そんな中、子供を産んでしまったラスとキャロル夫妻。
彼らが、我が子を愛する気持ちは当然分かるとして、


印象深いのは、隣家のジョージとエドナ夫妻。


彼らの、赤ちゃんに対する執着は、
常軌を逸していて、
観ていてイライラするのだけれど、
一方で、彼らを責められないという思いも、どこかにある。


だって、本物の赤ちゃんの可愛さったら、
それはもう、政府から支給された人形なんかの比ではなく、
ふわふわなのに強い存在感、
喃語の愛らしさ、
全ての希望が、小さな体に詰まっているような感じで、
他人の子とはいえ、手放せなくなるのは当然の事と察する。


しっかし、この政策、
当然だけど、大変な愚策よね。
30年間も、ポッカリとある世代の人間が一人もいなかったら、
社会は一体どうなっちゃうんだって話で。
大学を出て社会に出た22歳の若者のすぐ上は、52歳という事になる。
そんな歪な人間構成で、
社会が円滑に回っていくとは思えない。
まぁ、架空の話だからいいけど。


人の出生に、政府は口を出すものではないと私は思う。
戦前・戦中の「産めよ増やせよ」の政策が、
今の高齢化を招いたとも聞く。
不自然な事をすれば、不自然な結果を招くだけ。
産むも産まないも個人の自由に任せれば、
それで良いのでは。


評価 ★★★☆☆

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