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「明日は日曜日」 [映画]

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〔1952年/日本〕


東洋貿易の社員・桜井大伍(菅原謙二)と、
同僚の山吹桃子(若尾文子)は、
互いに好き合っているが、
心を打ち明けあった事はない。


ある日、大伍は、
自分のアパートの部屋を、
同僚の北村に貸し、
北村がそこへ女性を連れ込んだ。
アパートを訪ねた桃子は、
大伍が女性を泊めたものだと勘違い、
2人の間には大きな溝ができてしまう。


泊りがけの社員旅行に参加した2人だが、
そこでも、関係はギクシャクしたまま。


そんな中、取引先のアメリカの会社からの
理不尽なクレームのせいで、
東洋貿易は存続の危機に。
義憤に駆られた大伍は、
その事を新聞に投書。
事態は大事となり、
大伍は辞表を提出するが・・・。





若尾文子さん目的で
観たのだけれど、
全部、森繁さんに持っていかれた印象。


いや、若尾さんも、菅原謙二さんも、
とってもいい。
いいんだけど、
やっぱり森繁さんはすごい。


森繁さんの役は、
2人の部署の課長、という設定だけど、
本当にどこかの会社の課長を見ているようで、
森繁さんということを忘れてしまうくら自然。
それって凄い事だ。


森繁さんと若尾さんの共演は珍しい。
他にあっただろうか、と
考えてみたけど、ちょっと浮かばない。
で、調べてみると、
「男はつらいよ 純情篇」で、
一度だけ、のようだ。


私は、古い俳優さんでは、
川口浩様が一番好きだと、
何度もこちらに書いているけれど、
菅原謙二さんも、中々いい。


浩様がやんちゃな男の子のイメージなら、
菅原さんは、
もう少し落ち着いた、大人の印象。


この映画では、
若尾さんと、
社内恋愛ですったもんだする役を
コミカルに演じていて可愛い。


若尾さんも、
菅原さんに思いを寄せるエレベーターガールに
ヤキモキする様子など、
まだまだ、あどけない表情が初々しい。


それにしても、
昔って、会社にまでエレベーターガールがいたのね。
余裕があるようで、羨ましい。


評価 ★★★☆☆





この作品で、
若尾文子さんの出演映画、161本中129本を観た事となりました。


(★は観た作品)


★春の雪 (2005)
★竹取物語 (1987)
★ある映画監督の生涯 溝口健二の記録 (1975)
★幻の殺意 (1971)
★男はつらいよ 純情篇 (1971)
★スパルタ教育 くたばれ親父 (1970)
★座頭市と用心棒 (1970)
★天狗党 (1969)
★千羽鶴 (1969)
★濡れた二人 (1968)
★積木の箱 (1968)
★不信のとき (1968)
★鉄砲伝来記 (1968)
★華岡青洲の妻 (1967)
★砂糖菓子が壊れるとき (1967)
★妻二人 (1967)
★夜の罠 (1967)
★雪の喪章 (1967)
 処女受胎 (1966)
★赤い天使 (1966)
★雁 (1966)
★氷点 (1966)
★処女が見た (1966)
★刺青 (1966)
★妻の日の愛のかたみに (1965)
★不倫 (1965)
★清作の妻 (1965)
★帯をとく夏子 (1965)
★女めくら物語 (1965)
★波影 (1965)
★花実のない森 (1965)
★幸せなら手をたたこう (1964)
 悶え (1964)
★卍(まんじ) (1964)
★獣の戯れ (1964)
★傷だらけの山河 (1964)
★「女の小箱」より 夫が見た (1964)
★温泉女医 (1964)
★新・忍びの者 (1963)
★越前竹人形 (1963)
★女が愛して憎むとき (1963)
★わたしを深く埋めて (1963)
★女系家族 (1963)
★八月生れの女 (1963)
★雪之丞変化 (1963)
★しとやかな獣 (1962)
★秦・始皇帝 (1962)
★瘋癲老人日記 (1962)
★その夜は忘れない (1962)
★やっちゃ場の女 (1962)
★仲よし音頭 日本一だよ (1962)
★閉店時間 (1962)
★爛(ただれ) (1962)
★雁の寺 (1962)
★家庭の事情 (1962)
★妻は告白する (1961)
★新源氏物語 (1961)
★銀座のぼんぼん (1961)
★女は二度生まれる (1961)
★女の勲章 (1961)
★東京おにぎり娘 (1961)
★好色一代男 (1961)
★お嬢さん (1961)
★婚期 (1961)
★花くらべ狸道中 (1961)
★銀座っ子物語 (1961)
 素敵な野郎(1961)
 鎮花祭 (1960)
★偽大学生 (1960)
★安珍と清姫 (1960)
★勝利と敗北 (1960)
★ぼんち (1960)
★からっ風野郎 (1960)
★女は抵抗する (1960)
★女経(じょきょう) (1960)
★初春狸御殿 (1959)
★浮草 (1959)
★実は熟したり (1959)
★美貌に罪あり (1959)
 花の大障碍 (1959)
★次郎長富士 (1959)
★氾濫 (1959)
★山田長政 王者の剣 (1959)
★薔薇の木にバラの花咲く (1959)
★最高殊勲夫人 (1959)
★あなたと私の合言葉 さようなら、今日は (1959)
 新婚七つの楽しみ(1959)
★母(1958)
★娘の冒険 (1958)
★夜の素顔 (1958)
 嵐の講道館(1958)
★一粒の麦 (1958)
★息子の結婚 (1958)
★口笛を吹く渡り鳥 (1958)
★愛河 (1958)
★忠臣蔵 (1958)
★螢火 (1958)
★東京の瞳 (1958)
 妻こそわが命(1958)
★青空娘 (1957)
★夕凪 (1957)
★誘惑からの脱出 (1957)
★永すぎた春 (1957)
★朱雀門 (1957)
★慕情の河 (1957)
 続銀河の都 (1957)
★スタジオはてんやわんや (1957)
 銀河の都 (1957)
 君を愛す (1956)
★四十八歳の抵抗 (1956)
★日本橋 (1956)
★涙 (1956)
 スタジオは大騒ぎ (1956)
 あさ潮ゆう潮 (1956)
★滝の白糸 (1956)
★処刑の部屋 (1956)
★新婚日記 恥ずかしい夢(1956)
★新婚日記 嬉しい朝(1956)
★赤線地帯 (1956)
★虹いくたび (1956)
★新妻の寝ごと (1956)
★花嫁のため息 (1956)
 薔薇の絋道館 (1956)
★弾痕街 (1955)
 七人の兄いもうと (1955)
★珠はくだけず (1955)
★長崎の夜 (1955)
★幻の馬 (1955)
 娘の縁談 (1955)
★薔薇いくたびか (1955)
★月に飛ぶ雁 (1955)
 幸福を配達する娘 (1955)
★螢の光 (1955)
 勝敗(1954)
 荒城の月 (1954)
★月よりの使者 (1954)
 緑の仲間 (1954)
★浅草の夜 (1954)
 慕情 (1954)
★舞妓物語 (1954)
★酔いどれ二刀流 (1954)
★或る女 (1954)
★心の日月 (1954)
 十代の誘惑 (1953)
 無法者 (1953)
 続続十代の性典 (1953)
 春雪の門 (1953)
★祇園囃子 (1953)
 続十代の性典 (1953)
★チャタレー夫人は日本にもいた (1953)
 怒れ三平 (1953)
★十代の性典 (1953)
 彼女の特ダネ (1952)
 街の小天狗 (1952)
 秘密 (1952)
★明日は日曜日 (1952)
 花嫁花婿チャンバラ節(1952)
★母子鶴 (1952)
 猛獣使いの少女 (1952)
★死の街を脱れて (1952)
★長崎の歌は忘れじ (1952)

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ヤマカゼ

2年前に松屋銀座のエレベーターに乗ったのですがエレベーターガールなる人いませんでした。今でもまだいるのでしょうか?
それにしてもさわやかなラブコメですね。
by ヤマカゼ (2020-04-27 16:05) 

風のリボン

若い頃の若尾さん、とってもカワイイですね♪
森繁久弥さんは、この映画では課長さんなんですね。
私が昔テレビで観た映画では社長役でした^^
若い頃も晩年も良い味を出されていた
憎めない俳優さんというイメージです。

川口浩様がお好きなんですね♥
あの、探検隊の隊長の方ですよね^^?
by 風のリボン (2020-04-27 19:32) 

青山実花

ヤマカゼさん
コメントありがとうございます。

エレベーターガール、
どこかで見た気がするのですが、
どこだろう、上野松坂屋さん?
違っていたらすみません^^;

はい、若尾さんも菅原さんもお若くて、
可愛かったです^^
by 青山実花 (2020-04-27 20:36) 

青山実花

風のリボンさん
コメントありがとうございます。

そうなんです、若尾文子さんは、
とっても可愛くて、
それから少し年を重ねられると、
今度はドロドロした映画に出られるようになって、
そんな若尾さんが、私は大好きなんです^^

黒柳徹子さんによりますと、
森繁さんは、ちょっとしたセクハラ発言をしても、
憎めない方だったようですね^^

はい、川口浩様は、
あの隊長の川口浩様です^^
隊長になる前は、俳優さんとして活躍されていて、
本当に可愛かったのですよ^^
といっても、私も、
古い邦画を観るようになって、それを知ったのですが^^;
by 青山実花 (2020-04-27 20:41) 

英ちゃん

エレベーターガールは、今は日本橋高島屋には居るみたい。
手動運転式の機種が残っているからだってさ(゚□゚)
by 英ちゃん (2020-04-27 23:54) 

青山実花

英ちゃんさん
コメントありがとうございます。

日本橋高島屋でしたか。
私が見たのも、それだったのかしら。
今度、デパートに行くたびにチェックしたら
面白いかもしれませんね。
新コロ騒動が収まってからですが。
by 青山実花 (2020-04-29 21:30) 

裏・市長

以前、なにかの間違いで青山実花さん宅に
およばれした際には驚きましたねぇ。

木造2階建ての家屋にエレベーターが
設置されており、中にはエレベーターガールが…!。
2階までしかないのに!。

「何階をご利用ですか?」と聞かれたので、
「2階しかねぇだろ?」と心の中で
つぶやきながらも、「2階で…」と
お願いしたのが昨日の事のように思い出されます。

青山実花さん、バッカでぇ~!とあの頃は
思いましたが、今振り返ると、
最上級の贅沢をされていたのですね。
今、大富豪になったボクにはようやく、
その気持ちが理解出来ました。

あの日は本当にすいませんでした。

あれから幾年月…。
今もあのエレベーターガールはクソババァに
なられても頑張っておられるでしょうか。
青山家は終身雇用が魅力なんですと、
言っておられましたからねぇ。
by 裏・市長 (2020-05-03 01:15) 

青山実花

裏・市長さん
コメントありがとうございます。

裏・市長さん、
あなたはわたくしの家に関して、
いくつかの勘違いをなさっておりますわ。

まずは、わたくしがご招待したのは、
自宅ではなく、別荘でございます。

裏・市長さんにお越しいただいのは、
ニースの別荘です。
初めてあった人をいきなり自宅に招いたりしたら、
ストーカーになられたとき、困りますでしょう?

それから、確かにニースのあの家は、
木造2階建てですけれど、
地下は26階まであるのでございます。
地下1階は、リビング、
地下2階は、ベッドルーム
地下3階は、バスルーム
地下4階は、コンサートホール
地下5階は、ホームシアター
地下6階は、野球場
地下7階は、国立競技場
・・・と続くのでございます。

そりゃあ、エレベーターガールも必要です。

by 青山実花 (2020-05-08 10:29) 

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