「ライフ」 [映画]
〔2017年/アメリカ〕
宇宙ステーションで暮らす6人の宇宙飛行士たちは、
火星で、地球外生命体の採取に成功する。
生命体は単細胞だったが、
培養してゆくうちに、
次第に成長する。
どうやら知性があるらしいことも分かっている。
この情報に地球の人々は歓喜し、
生命体に「カルビン」という名前を付ける。
ところが、「カルビン」はますます大きくなり、
ラボで最初の犠牲者が出る。
ラボを密閉しようと焦るクルーだが、
「カルビン」は、その高い知能で巧みにすり抜け、
外に出てしまう。
一人一人殺されてゆくクルー。
こんなものを地球に送ったら、
大変な事になる・・・。
試写会で観た。
地球外生命体については、
確かにロマンがあり、
私だって、そのようなものが存在するなら
会ってみたい、と思って、今まできた。
けれど、これを観て、
その考えは完全に覆る。
「もう宇宙の研究なんてしなくていいのでは」と。
採取されたときの「カルビン」は、
ゾウリムシやミドリムシを連想させる、
単細胞の生き物で、
そこに知性があるとはとても思えない形状。
だから、クルーも油断していたし、
驕りがあったと思う。
「やっぱり人間以上の生物なんていない」、と。
ところが、成長してゆくにつれ
「カルビン」は、タコのような軟体動物となる。
そして、人間と変わらない知能がある。
そんなものが、宇宙船の中を、
クネクネしながら、
結構なスピードで移動するのだから、
気持ち悪くてたまらない。
人への攻撃もえげつない。
軟体動物が苦手な方は、
観ない方が無難かも。
・宇宙船の内部のみの話
・数人のクルー
・地球外生命体
とくると、まず最初に「エイリアン」を思い浮かべる方も
多いと思うけれど、
「エイリアン」は造形が、
昆虫っぽかったから、
別物として楽しめる。
クルーの一人として出演しているのが、
真田広之。
日本人の代表に相応しい、
男らしく、いい役だった。
彼の服の腕には、
日の丸が縫い付けてあるのが誇らしい。
あれを旭日マークにしたら、もっとウケるのにと、
くだらない事を考えてしまった(笑)。
評価 ★★★★☆