「デススポーツ」 [映画]
〔1978年/アメリカ〕
西暦3000年。
大きな戦争により、荒廃してしまった地球で、
独裁者・ジッポラは、
人間を狩っては、死ぬまで戦わせる、
「デススポーツ」で楽しんでいた。
砂漠を放浪する一匹狼のカズ(デヴィッド・キャラダイン)も、
ジッポラに狩られてしまった一人。
どんなに抗っても、
ジッポラには勝てず、
「デススポーツ」に参加するしかない。
彼は、同じ頃に捕らえられた女・デニアと共に、
スタジアムに連れて行かれるが、
逃亡を図る。
どこまでも追いかけてくる、
ジッポラの手下に勝つことはできるのか・・・。
一昨昨日書いた、
「デス・レース2000年」の続編。
といっても、時代は西暦2000年から3000年へと
大きく飛躍し、
物語に何の共通点もない。
強いて同じ部分を挙げるとしたら、
主演がデヴィッド・キャラダインというだけ。
インパクトも、「2000年」に比べたら、
格段に劣る。
タイトルに「スポーツ」とあるから、
私はもっと、
様々な種類のスポーツをする中で、
殺人が起こるのかと期待していたのよ。
(野球とか、ビーチバレーとか(笑))
スタジアムで、人間同士を戦わせるなんて、
古代ローマが舞台の映画などで、
何度も観た事があって、
目新しくもなんともない。
西暦3000年にもなって、
過去に回帰したのかと思うくらい。
登場人物たちは、
光線銃みたいなもので、
敵を倒す。
そこが古代ローマとの違いか。
これって、命中すると、
当たった人間は、
フワッと、影も形もなく消えてしまうという代物。
消えた肉体は、
一体どこへ行ってしまうんだろう。
まるで気化したみたい。
人と人が戦う時、
相手をいかに苦しめるかが、
目的の一つであるとするなら、
一瞬で消える事ができて、与えるダメージはゼロ(笑)。
むしろ、安楽死させてもらってるみたいなもので、
ありがたいくらいだわ。
「2000年」がヒットしたから作っちゃいました、
みたいな感じだけど、
ちょっと残念な内容になっちゃってるかなぁ。
評価 ★★☆☆☆