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「現代インチキ物語 騙し屋」 [映画]

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〔1964年/日本〕


カマキリ(曽我廼家明蝶)、
赤とんぼ(伊藤雄之助)、
河豚(船越英二)、
ちょこ松(丸井太郎)。


彼らは、他人を騙して、
金を頂く、「騙し屋」。
4人がそれぞれを役割を演じ、
騙された者は、
自分が騙されたとは気づかない、
功名な手口。


ある日、赤とんぼの内縁の妻・むつ子(園佳也子)が、
税務署の職員から税金の滞納を
突き上げられており、
赤とんぼは、高利貸しの演技で、
職員を退散させる。


4人の仲間に入りたいが、
入れてもらえない若造・胡瓜(犬塚弘)は・・・。





「騙し屋」なんていうから、
何かとんでもない詐欺集団なのかと、
覚悟して(笑)、見始めたのだけれど、


これが、可愛いというか、
せこいというか、
大きな勝負に出るわけでなく、
とにかく小金をちょこちょこ稼ぐ、
薄利多売(言葉の使い方、間違ってる?(笑))な商売で、
笑わせられる。


とにかく、様々な
騙しのテクニックが見られて、
これがバラエティに富んでいて、面白い。
なるほどねー、と感心してしまうものもある。
感心してはいけないが(笑)。


人を騙して取り上げるのは、
金銭だけでなく、
そば屋に出前を持ってこさせて、
出前持ちを騙して、
うどんを安い値段で食べるなど、
その、みみっちさったらない(笑)。


そんな事をするなら、
真っ当に働いた方が
金になると思うのだが、
それとこれとは、話が違うらしい。


しかも、
散髪屋から、
雑誌の最新号を拝借してきた犬塚弘に、
「それは泥棒や!何てことするんや!」と怒り、
返しにいかせる。
ただ単に、自分たちのしている事を棚に上げてる
だけなのだけれど、
そこに彼らなりの美学があるらしい(笑)。


男性陣も面白いけど、
私は紅一点の、園佳也子さんが大好き。
この映画の雰囲気にもピッタリ。


評価 ★★★★☆





以前、リクエストをいただきましたので、
増村保造監督の映画を観た際は、
リストを載せる事にしています。


(★は観た作品)
(全制覇まで、残り6本)


★くちづけ(1957年)
★青空娘(1957年)
★暖流(1957年)
★氷壁(1958年)
★巨人と玩具(1958年)
★不敵な男(1958年)
★親不孝通り(1958年)
★最高殊勲夫人(1959年)
★氾濫(1959年)
★美貌に罪あり(1959年)
★闇を横切れ(1959年)
★女経 第一話 耳を噛みたがる女(1960年)
★からっ風野郎(1960年)
★足にさわった女(1960年)
★偽大学生(1960年)
 恋にいのちを(1961年)
★好色一代男(1961年)
★妻は告白する(1961年)
★うるさい妹たち(1961年)
★爛(1962年)
★黒の試走車(1962年)
★女の一生(1962年)
★黒の報告書(1963年)
 嘘(オムニバス・第1話プレイガール)(1963年)
 ぐれん隊純情派(1963年)
★現代インチキ物語 騙し屋(1964年)
★女の小箱より 夫が見た(1964年)
★卍(1964年)
★黒の超特急(1964年)
★兵隊やくざ(1965年)
★清作の妻(1965年)
★刺青(1966年)
★陸軍中野学校(1966年)
★赤い天使(1966年)
★妻二人(1967年)
★痴人の愛(1967年)
★華岡青洲の妻(1967年)
★大悪党(1968年)
★セックス・チェック 第二の性(1968年)
★積木の箱(1968年)
★濡れた二人(1968年)
★盲獣(1969年)
★千羽鶴(1969年)
★女体(1969年)
★でんきくらげ(1970年)
 やくざ絶唱(1970年)
★しびれくらげ(1970年)
★遊び(1971年)
★新兵隊やくざ 火線(1972年)
★音楽(1972年)
 御用牙 かみそり半蔵地獄責め(1973年)
★悪名 縄張荒らし(1974年)
★動脈列島(1975年)
★大地の子守歌(1976年)
★曽根崎心中(1978年)
 エデンの園 Il giardino dell'Eden(1980年)
★この子の七つのお祝いに(1982年)

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