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「ファイナル・デスティネーション」 [映画]

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〔2000年/アメリカ〕


高校生のアレックス(デヴォン・サワ)は、
今日から始まる修学旅行に、
胸ときめかせている。
行先はパリ。


飛行機に乗り込み、席に着いた彼だが、
リアルな幻覚を見る。
それは、飛行機が空中で爆発し、
搭乗者全員が死亡するというものだ。


パニックになった彼は機内で暴れ、
乗務員に引きずり出される。
その騒ぎで、一緒に外に出された、
5人の生徒と1人の教師を残し、
飛行機は飛び立った。


ところが離陸直後、
飛行機は空中爆発。
飛行機を降ろされ、アレックスに恨み言を言っていた6人は
命拾いした事に気付く。


ところが、その後、
生き残った者たちが、
次々と凄惨な死を遂げてゆき・・・。





ホラー映画だけれど、
結構考えさせられる。


「人に『絶対』があるとするなら、それは死ぬことだけ」とは
よく聞く言葉であるけれど、
ここに出てくるのは、
運命としての「死」から、
逃げても逃げても、
逃げ切れない人ばかり。


最初の飛行機事故で難を逃れた7人だけれど、
死の神様(死神とは少しニュアンスが違う)は、
決して彼らを見逃しはしない。
運命を捻じ曲げたお前たちが悪いのだと言わんばかりに、
さらに次なる運命を用意してくる。


目に見えるモンスターや悪霊が人を殺して回るわけでなく、
あくまでも自然死(不可抗力な事故死という意味での)で、
それが逆に、恐怖を煽る。
「やっつければ終わる」相手がいないのだもの。


人が生まれてから死ぬまでは、
全て運命で決まっていて、
逆らう事はできないという事なのか。
私はいつ、どんな風に死ぬのだろうと、
そんな事まで考えてしまう。


アレックスの学習しない様子に、
ちょっとイライラする(笑)。


彼は、飛行機の爆発を予知したため、
機内に何らかの細工をしたのではないかと、
当局から目を付けられている。


にも関わらず、
次に死にそうな人の家に行くなど、
ますます疑われるような行動を繰り返す。


李下に冠を正さず、瓜田に靴を入れず、だ(笑)。
もう家でじっとしていなよ、と言いたくなる。
あなたがいくら奔走したって、
全員、死から逃れる事はできないのだから、って。


まぁ、それは、映画を観ている観客だから、
言える事なんだけど(笑)。


評価 ★★★☆☆

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