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「顔のないスパイ」 [映画]

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〔2011年/アメリカ〕


ワシントンで、ある上院議員が殺される。
喉を切られた、特徴のある殺害方法から、
犯人は、伝説のロシアのスパイ・カシウスだとの声が上がる。


しかし、「カシウスは死んだ。自分が殺した」と、
CIAから意見を求められた
元エージェントのポール(リチャード・ギア)は、
犯人カシウス説を否定する。


CIA長官ハイランド(マーティン・シーン)はポールに
若手捜査官ベン(トファー・グレイス)を組んで
捜査をしてほしいと依頼。
ポールは、「自分は引退した身」と断るが、
結局、申し出を受ける事になる。


ベンはハーバード大学の修士論文で
カシウスをテーマにしたというくらい、
カシウスに入れ込んでおり、
捜査に燃えている男。
そんなベンにポールは、
犯人は模倣犯だと、何度も説明する。


その後も、
カシウスの手口ソックリの殺人事件が何度か起き、
カシウス生存説はますます強まる。
ポールとベンは犯人を逮捕できるのか・・・。





映画が始まってすぐ、
観る者は、ある事実を知る。


この手法に賛否あるようだけれど、
私は楽しめた。
「なるほど、そうきたか」と思い、
その事実を登場人物たちが知った時、
どんな顔をするのか、
サプライズされる側ではなく、
それを仕掛ける人間の側に立って、
相手の表情を窺う、そんな楽しみがある。


もちろん、多少の無理や矛盾はある。
伝説のスパイ・カシウスが、
長年捕まらなかったのには、
ちょっと無理がある気がするし、
カシウスの犯罪に乱れが生じてきた理由も、甘い。
伝説の男が、結局そこかよ、って(笑)。


そんなお話なので、
あまり詳しく書けないのが残念。


アメリカとメキシコの国境を越えようとする
集団の場面から、
映画が始まるのだけれど、
私はこの、国境付近を舞台にした映画がとっても好きで、
だから、最初からワクワクした。
まぁ、映画自体は、メキシコ人とは何も関係なかったけれども。


CIAとかFBIとかKGBとかNTTとか(笑)、
アルファベットを並べた名前の機関が出てきても、
正直、私にはその明確が違いが分からなくて。
「何がなんだか分からないけど、とにかく凄い」ってな気持ちで
観ているだけ。
アメリカ人は、そこらへんの事を
きちんと理解したうえで観ているのでしょうね。
私も勉強しないと駄目だな。


評価 ★★★☆☆

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