SSブログ

「恋のハイウェイ」 [映画]

koinohighway.jpg
〔1967年/日本〕


大阪で暮らす吉永小百合は、水商売をする母・奈良岡朋子と
少し距離を置きたく思い、
東京へ出る決意をする。


上野動物園に勤める幼馴染の新克利のアパートへ転がり込み、
雑誌社に勤める関口宏を訪ね、
彼の口利きで就職し、
夢だった女流カメラマンへの道を歩み始める。


編集長から、
高名な作家先生・金子信雄に
紀行文を書いてもらえと指示された吉永は、
早速、金子の住む関西へ出向く。


偶然にも金子は、吉永の父の知人であり、
金子の計らいで、
10年ぶりの再会を果たす。


東京での生活に疲れ、
大阪に帰った吉永に母は、
「恋を成就させろ」と発破をかけ・・・。





「観客を馬鹿にしてる?」と思うくらい、
くだらない内容であった(笑)。


まず、タイトルからして全く意味がない。
「ハイウェイ」て(笑)。
吉永さんは、一度もハイウェイを走ってもいないし、
誰かとドライブにすら行っていない。
テキトーに付けた感ありあり。


女流カメラマンになるのが夢と言う割に、
お仕事をする場面は殆ど無く、
新克利や関口宏や、
女友達の知人の花ノ本寿の中から、
誰を選ぶのか、
そればかりが強調されている。


やっと取材に行った作家先生が、
偶然、生き別れた父と知り合いだったというのも、
馬鹿馬鹿しさを通り越して、笑える。
人間が、この世に10人くらいしかいないみたいだ(笑)。


挙句の果てに、
休暇を取って、大阪に帰ってしまう吉永さん。


「もしかしたら、このまま仕事を辞めるかも」て、
おいおい、
あれだけ母に啖呵を切って出ていったのに、
どんだけ甘いんだよ、って(笑)。
母は母で、
「可哀相に、東京で苦労したんだねぇ」て、
あのー、彼女は殆ど遊んでいたんですけどと言いたくなるわ(笑)。


なんだか3月に観た、同じ吉永さんの、
「青春の風」も似たような話で、
似たような感想を書いた気がする。
あちらは1968年の映画だから、
こちらの時期とそう変わらない。
やはり、映画が、
質より量の時代だったのかもしれないな。


評価 ★★☆☆☆

nice!(41)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画