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「びっくり武士道」 [映画]

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〔1972年/日本〕


福井藩の武士・六兵衛(萩本欽一)は、
大変な臆病者として名を馳せ、
侍仲間からも、軽んじられた存在。


彼のせいで妹・おかね(岡崎友紀)は嫁にいけず、
責められてばかり。
しかし、この気性はどうしようもない。


一方、福井藩のお抱え武芸指南役・仁藤昂軒(坂上二郎)は、
小姓・加納平兵衛(ピーター)に思いを寄せられ、
困った挙句、彼を斬り殺し、逃亡する。


加納を寵愛していた殿(嵐寛寿郎)は怒り狂い、
上意討ちする者を募集するが、
仁藤の腕に太刀打ちできる自信がある者はおらず。
皆、黙り込む。


そんな中、六兵衛が立候補する。
おかねを嫁にいかせたい、
そして、自分自身の名誉の為に・・・。





先日、松田優作主演の映画、「ひとごろし」のレビューで、
同じ物語がコント55号主演で作られたらしいと書いたけれど、
早速借りてきて、観てみた。


山本周五郎の、きちんとした原作があるせいか、
お話の流れは、
「ひとごろし」とほぼ同じ。


ただ、演じているのが、
松田優作 ⇒ 萩本欽一
丹波哲郎 ⇒ 坂上二郎
というのが、あまりにもギャップが大きく、
そこに笑える。


いや、別にコント55号を馬鹿にしているわけではない。
むしろ、このコミカルな物語は、
松田氏や丹波氏より、
55号の方がイメージに合っていると思うくらい。


萩本さんの六兵衛の役が、
雰囲気もピッタリで、ハマっている。
気が弱く、臆病で、
でもちょっと図々しい。
すんごくいい。


坂上さんの豪傑っぷりも笑える。
髭がもじゃもじゃで、
武道をさせたら右に出る者がいないという達人。
大変な自信家でもあるけれど、
気弱な六兵衛にしてやられて、
精神的に参ってしまう。
人間の力は武道だけではないと思い知る流れがいい。


松田版と決定的に違うのは、
仁藤が藩を出るきっかけとなった、
加納のキャラ。


松田版では、加納は仁藤を闇討ちする、
普通の武士だけれど、
こちらでは、ハッキリと衆道だと描かれている。
そしてそんな加納を殿が寵愛していたという事は、
殿にもその気があったという事だろうか。
原作はどうなっているのだろう。
今度読んでみようかな。


評価 ★★★☆☆

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