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「あと1センチの恋」 [映画]

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〔2014年/イギリス〕


イギリスの田舎町の高校生、
リリー・コリンズとサム・クラフリンは幼馴染。
互いに深い友情を感じてはいるけれど、
恋人ではない、そんな感じ。


2人の夢は、アメリカのボストンで、
大学生活を送る事。
そして、コリンズはボストン大学から、
クラフリンはハーバード大学から、それぞれ合格通知が届く。


ところがコリンズは、
卒業パーティでたった一度だけ関係したボーイフレンドの子供を
妊娠している事に気付く。
結局、クラフリンだけがアメリカに行き、
彼女は出産を選択する。


それ以降も、
互いに、恋をしたり、結婚したりと、
人生の経験を積んでゆくが、
自分にとって誰が一番大切な相手なのか、
気付き始め・・・。





世界で一番気心が知れているのに、
擦れ違ってばかりの男女の関係を描いた、
とても可愛い映画。
イギリス映画の良さが上手く出ている。


リリー・コリンズの映画を観たのは、
「白雪姫と鏡の女王」に続いて2作目だけど、
「白雪姫~」がファンタジーだったのに対して、
こちらは、等身大の
(っていうか、等身大以上かも。
 彼女の子供が15歳になるまでを演じているし)
恋や人生に悩む女性を好演している。


この映画の何が好きって、
上にも書いたように、
主演の2人の年齢が、
大学生止まりで終わっていない事。
もしそうだったら、
ただの子供の恋愛ごっことして、
小さくまとまっただけの内容になってしまった事だろう。


2人の人生を30代まで描く事で、
高校生から、
いい年した私のような者まで、
あらゆる世代の共感を呼べるってもんだ(笑)。


コリンズの妊娠が分かった時は、
私まで本気で焦ったし、
大学に受かったのに、何て事に・・・と
ガッカリ感ハンパなかったけど、
その後の彼女の子育ては、
それなりに楽しそうで、
コミカルな演技がとても良い。


コリンズとサム・クラフリンは、
擦れ違ってばかりだけれど、
イライラはさせられない。
その時その時の選択が、
一般的に至極当然で、
「そうなって当たり前よね」という
道を辿っているからだと思う。


色々あるけど、人生って楽しいかもと
思わせてくれる素敵な映画。


評価 ★★★★☆

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