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「ラスト・ターゲット」 [映画]

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〔2010年/アメリカ〕


雪深いスウェーデンの山小屋で暮らす
暗殺者・ジョージ・クルーニーは、
自分の命を狙ってきた何者かを射殺する。


身の危険を感じた彼は、
組織の連絡係・ヨハン・レイセンの指示で
イタリアの美しい町・カステル・デル・モンテで
暮らす事になる。


クルーニーへの次の指令は、
減音器付き狙撃ライフルの作成。
大まかな部品は取り寄せたが、
それ以外は現地調達。
自動車修理工場から、小さな金属を貰い受け、
銃作りにいそしむ。


娼館に行ったクルーニーは、
娼婦・ヴィオランテ・プラシドを気に入り、
彼女以外は指名しないようになる。
プラシドも、クルーニーに何らかの思いを抱いているようだ。


プラシドと、外で会うようになった彼は、
稼業から足を洗い、
彼女との生活を夢見るようになる。
今度のライフル作成を最後の仕事にしたいと、
レイセンに伝えるが・・・。





ジョージ・クルーニーが
かっちょいい暗殺者、というのは分かるのだけれど、
暗殺のお仕事の場面は一つもない(笑)。


人を殺す場面はあるけれど、
それはあくまで、彼を狙ってきた相手に対してだけで、
ゴルゴ13のようなお話とは全く違う。


映画の中で彼が唯一した、
お仕事らしいお仕事は、ライフルを作成した事だけ。
これでは、暗殺者というより、
技術屋さんだわ(笑)。


まぁ、これは、現役バリバリの暗殺者でなく、
そろそろ人生の終わりについて考え出した
男の物語なのでしょうけれど。


クルーニーは職業柄、
相手を信用はせず、
常にピリピリしている。
それは娼婦・ヴィオランテ・プラシドに対しても同じ。


で、親しくなった彼女とピクニックに行った時も、
彼女に何かされるんじゃないかと、
一度は拳銃を彼女に向ける。
しっかし、一番の緊迫場面の舞台がピクニックて(笑)。


そもそも彼は、カステル・デル・モンテに行く前、
組織から、周囲の者とは口をきくな、付き合うなと、
厳命されているはず。
何で娼館なんかに行ったかなぁ。
淋しかったのか?(笑)


茶化してばかりだけれど、
雰囲気は悪くない。
深く考えなければ楽しめる。


それから忘れちゃいけないのが、
カステル・デル・モンテの町並み。
本当に美しい。
細い道が入り組んでいて、
歩けば、迷路に迷い込んだような気持ちになるだろうなぁと想像する。
世界には行ってみたい場所が無数にあるけど、
ここもその一つに加わった。
おそらく一度も行けずに終わるんだろうけど・・・。


評価 ★★★☆☆

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