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「花くらべ狸道中」 [映画]

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〔1961年/日本〕


タヌキ界の大王を決めるための選挙が
行われる事になった。
立候補した文福(ぶんぶく)党の文福(見明凡太朗)は、
独裁者を夢見る、けしからん男。


文福を阻止すべく、徳島党の首領・文左衛門が
立ち上がるが、
文福が送り込んだ刺客にやられてしまう。


文左衛門の代わりに、
雷吉(市川雷蔵)と新助(勝新太郎)の
2匹が選ばれ、江戸へ出発する。


彼らは、
今、人間界で話題の弥次さん喜多さんに化ければ、
チヤホヤされると考え、変身する。


雷吉を愛する、たより(若尾文子)は、
密かに彼らの後を追うが・・・。





9月に観た、「初春狸御殿」と同じような面子で描かれる、
狸シリーズ。
なんというか、粗筋も感想も、
どう書けばいいのか迷うくらい、
脳天気な内容(笑)。


「初春」は、1960年のお正月映画らしいと書いたけれど、
こちらは1961年のお正月映画らしい。
お正月だから、
こんな呑気な映画も喜ばれたのかも。
私だって、その時に生まれていたら、
絶対、観に行っちゃうと思うもの(笑)。


市川雷蔵と勝新太郎が、
珍道中を繰り広げるってだけで胸ときめくし、
そこに若尾文子さんが加わるんだから、
何も言うことはないわ(笑)。


雷蔵さんと勝さんが、
京都で泊まる旅館ってのが、
「池田屋」で、
そこで危機に陥った勝さんを、
雷蔵さんが新撰組に化けて救ったりする。
まるで、
「池田屋事件は、これが真相」と言わんばかりに(笑)。


でも、考えてみれば、
彼らはタヌキなんだから、
旅館に泊まらなくたって、
野宿も出来るだろうに・・・
という突っ込みはなしで(笑)。


それに彼らは、
まるで魔法のように、
姿を変えたり、消えたり、移動したりできる。


そんな凄技があるなら、
何も面倒臭い旅なんかしなくたって、
瞬時に江戸へ行けそうなのに・・・
という突っ込みもなし(笑)。


とにかく、
可愛い、雷蔵さん、勝さん、若尾さんが観られただけで満足。


評価 ★★★☆☆

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