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「春琴抄」 [映画]

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〔1976年/日本〕


道修町の薬問屋の次女・お琴(山口百恵)は、
9歳の時、眼疾で盲目となり、
周囲の気遣いもあり、
ワガママで気位ばかりが高い女に成長していた。


お琴は、自分の介助は、
丁稚の佐助(三浦友和)以外は受け付けず、
佐助の父が遊びに来ていても、
そんな事は一切お構いなし。


佐助は、彼女が琴の稽古に出掛ける際、
常に付き添っているうちに、
自然に三味線を覚え、深夜練習するようになる。


丁稚が呑気に三味線の稽古などしている場合ではないと、
番頭から叱られるが、
お琴の取り成しと、両親の希望もあり、
彼は店の仕事はせずに、
お琴専属の介助人兼弟子となる。


そんなある日、お琴が妊娠している事が分かる。
「相手は佐助なのか」と両親は追及するが、
お琴は、
「私が使用人などと関係すると思いますか?!」と
激しく否定し・・・。





山口百恵がお琴を演じた、「春琴抄」。


今まで、私の中の百恵さんの印象は、
どちらかというと、「耐える女」で、
男に従う事はあっても、
男を従わせる事など皆無な気がしていた。


なので、あの高慢なお琴をどう演じるのか、
楽しみでもあり、不安でもありというのが、
観る前の気持ちで。


でも、思っていたほど悪くはなかった。
百恵さんって、案外演技もいけるのね・・・
というと、とても失礼な言い方だけど、
私は彼女は、歌手のイメージが強くて、
映画は副業的なものだと、勝手に思っていたから。


まぁ、多少、
アイドル映画的な味付けはある。
百恵さんが、佐助演じる三浦さんと、
笑顔を交わす場面や、
ラストの甘さなんかが。


そして、やっぱり気になる、
お琴の妊娠問題(笑)。
お腹の子の父は佐助だけれど、
気位の高い彼女はそれを認めない、
そんな解釈でいいのだろうか。


ラストのナレーションは、
谷崎潤一郎の本音を言っているような気がして、
興味深かった。


評価 ★★★☆☆

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