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「ドラキュラZERO」 [映画]

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〔2014年/アメリカ〕


15世紀。
トランシルバニア国の君主・ヴラド・ツェペシュ(ルーク・エヴァンス)は
妻と一人息子と穏やかに暮らしていた。


ところがある日、
属国で超大国のオスマン帝国の皇帝・メフメトが、
「少年1,000人を差し出せ。兵士として訓練する」と
命令してくる。


逆らえば、戦争になるのは必至。
しかし、ヴラド自身、少年時代に兵士になる訓練を受けた記憶から、
息子には絶対同じ経験をさせたくないと、
要求の拒否を決意する。


愛する息子、そして国民を守る為、
ヴラドは山岳地の洞窟に存在する、
古代からの悪の力と契約を結ぶ・・・。





ドラキュラの映画は無数にあるけれど、
これは、そのドラキュラがなぜ誕生したのか、
ドラキュラ第1号の物語。


映像はダークで、お話しもシリアス。
何を観ても、茶化す箇所を探してしまう私も、
笑える場面は一つもなかった。


主人公のヴラドは、
家族と国を守る為にドラキュラになってしまうわけだけれど、
視野の狭い私は、
国、より、たった一人の息子の差し出しを拒否する場面の方に、
より思い入れを強くして観た。


「我が子を戦争の道具にさせられるのは真っ平ご免」。
これはもう、現代にも通じるようなお話しで、
いつの時代も共通の思い。
今の日本だって、人の事は笑えない。


ヴラドが闇の力と契約し、
敵に立ち向かう場面での、
無数のコウモリの大群が飛び交う様子は圧巻。
コウモリが苦手な方は、
この映画は避けた方がいいかも、と思うくらい。


私はコウモリは苦手ではないけれど、
映画とは全く別のポイントが気になって仕方なかった。


というのも、
今、世界的に大問題になっている、
エボラ出血熱は、コウモリが感染源ではないかとの説が有力だという。
(絶対ではないので、いい加減な事は言えないけれども)
なので、あれだけの大群を見て、
「ちょっと怖い」と思ってしまった次第で。


ラストは、いかにも続編が作られそうな終わり。
次の舞台は現代?


評価 ★★★☆☆

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