SSブログ

「トリコロールに燃えて」 [映画]

tricolornimoete.jpg
〔2004年/アメリカ・イギリス・スペイン・カナダ〕 


1924年。14歳のシャーリーズ・セロンは、
手相見に占ってもらった自分の未来に、
34歳より先が無いと言われ、
呆然とする。


それから9年後のイギリス。
大学の寮で勉強中のスチュワート・タウンゼントの部屋に
飛び込んできたセロン。
恋人に会いにきた彼女は、警備員に見つかり、
咄嗟に隠れ場所を探したのだ。


貧乏学生と自由奔放な女。
違いすぎる境遇ゆえ、逆に惹かれ合い、二人は愛し合うようになる。
しかしセロンはタウンゼントに黙ってパリに旅立ち、
3年の月日が流れる。


教師になったタウンゼントは、セロンからの手紙を受け取り、
パリに渡る。
写真家として成功していたセロンは、
タウンゼントと、そして、スペインの内戦から逃れてきたペネロペ・クルスの
3人で暮らすようになる。


しかし、戦争はそこまで迫ってきており、
兵士として役に立ちたいタウンゼントと、
看護士として役に立ちたいクルスは考えが一致し、
セロンを残し、二人でスペインへ行ってしまう。


さらに年月が流れ、
ナチスに占領されたパリに戻ったタウンゼントが見たものは、
ドイツ兵となら、誰とでも関係すると評判になっている、
セロンの姿だった・・・。





シャーリーズ・セロンとペネロペ・クルスの競演。
二人はタイプは違うが、
役の上で、ヌードになる事も厭わないし、
アメリカ人じゃないし、
強そうだし(笑)、
といった共通点があり、
二人が同じスクリーンでぶつかったら、
どんな感じなんだろうと、ちょっと興味があった。


しかし、この映画は、
クルスが完全に脇に回っていた。
奔放なセロンに比べたら、とても地味な役どころ。
セロンはベッドシーンも多く、
綺麗なヌードを、意味無く披露してくれていたけど、
クルスはそのような事もなく。


でも、クルスって、たまに脇役に甘んじている時でも、
なんだかとても楽しそうに演じているように見える。
「私は私だけの個性で、主役の女を食ってみせるわ」とでも言っているような(笑)。
共演する俳優と、必ずといっていいほど浮名を流すのに、
なぜかあまり叩かれない不思議な女。
最近は、結婚しちゃって面白くないのよ(笑)。


女優の二人ばかり見てしまって、
正直、ストーリーはどうでもいい。
イギリス行ったり、フランス行ったり、スペイン行ったり、
また戻ったり、
もうどうでも、好きにしてくれって。


ただ一箇所、
タウンゼントとクルスがスペインへ行ってしまう時の、
セロンの苦しみが辛かった。
男であれ、女であれ、
本当に親しい人が遠くに行ってしまう時の悲しみは、
言葉では言い表せない。
まして、二人同時なんて・・・。
想像しただけで、気がおかしくなりそうだ。


評価 ★★★☆☆

nice!(10)  コメント(6)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画