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◆タイニーストーリーズ◆ [本]


タイニーストーリーズ

タイニーストーリーズ

  • 作者: 山田 詠美
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2010/10/28
  • メディア: 単行本


文体も、雰囲気も、内容も、
どれも全く異なった小説の集合体。
題名の通りの「小さな物語たち」。


たぶん山田氏の原点であろう、
黒人男性との恋愛物語が、
この中にも5編含まれていて、
それだけは、どれも「GIと遊んだ話」という同じタイトルに、
ナンバーがふられていた。


やっぱり、私はこの「GI」の話が一番好き。
一番生き生きとした感じがするし、
日常生活の中では得られない、
独特の空気感がある。


他の物語はどれも中々シニカルで、
ホラーテイストな内容のものも多い。
眠る前に、ちょっとずつ読むのもいい。

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「ベスト・キッド」 [映画]

bestkid1.jpg
〔1984年/アメリカ〕 


ラルフ・マッチオは母親の仕事の都合で、
ニュー・ジャージーからカリフォルニアに引っ越してきた高校生。


転校先の同級生、エリザベス・シューといい雰囲気になるが、
シューの元彼、ウィリアム・ザブカに嫉妬され、
以来、ザブカとその子分たちから、
イジメられるようになってしまう。


ザブカたちは空手を習っていたが、
その道場は、相手が弱者でも、とにかく倒せばいいといった、
武道の精神からはかけ離れた教義を生徒たちに教えており、
ザブカたちから日常的に暴力を振るわれ、
体に傷の絶えないマッチオ。


そんな彼は、近所で修理工をしている日系の老人、
ノリユキ・パット・モリタと知り合う。
あるパーティの夜、
ザブカたちに追いかけられ、
酷い暴力を受けそうになっていたマッチオは、
すんでの所でモリタに助けられる。
どうもモリタには空手の心得があるらしい。


モリタに空手を教えてくれと頼んだマッチオだが、
まずは、ザブカの通う道場に抗議に行く二人。
しかし、その指導内容に怒ったモリタは、
この決着は空手の大会でつけると宣言する。


翌日からモリタはマッチオに、
車のワックスがけ、床磨き、垣根や家の外壁のペンキ塗りなどを
命じる。
そんな事より、空手を教わりたいマッチオだが、
モリタの指導には理由があった。


さて、大会当日。
マッチオはザブカに勝てるのか・・・。





昨年、ジェイデン・スミスでリメイクされた「ベスト・キッド」。
リメイク版の方は、いずれ必ず観るであろうから、
その前にオリジナルを観ておこうと思い、借りてきた。


空手の場面が殆どなのかと思っていたら、
ラルフ・マッチオとエリザベス・シューのデートの場面などに、
結構な時間を割いており、
普通の青春物みたいだ。


そのエリザベス・シューの家というのがまた、
大金持ちらしくて、超豪邸。
さらに両親とお食事に行く先というのが、
レストランではなく、金持ちだけが集まる「クラブ」、
そしてそこは、ウィリアム・ザブカも常連らしい・・・とくれば、
これはもう、身分違いの恋、
シューの両親も、娘とマッチオの交際を快くは思っていない・・・
・・・やっぱり空手より、恋愛場面ばかり思い出してしまう(笑)。


だって、その空手の練習というのが、
ワックスがけに、床みがきに、ペンキ塗りだけってんじゃ、
中古車屋さんや、塗装屋さんなどは、みんな空手の名手になれる(笑)。


一度も実戦をする事なく、
試合会場に向かうマッチオ。
「だ、大丈夫!?」と、観ている方が心配になったよ(笑)。
そうなると、逆に続編が楽しみだ。
ネット検索すると、
続編の方がさらに評価が低いようだが(笑)。


評価 ★★★☆☆

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