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「アジャストメント」 [映画]

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〔2011年/アメリカ〕


下院議員のマット・デイモンは、
次の上院議員の選挙に立候補し、
当選確率は、相手候補より高いと報道されていた。
ところが、酒の席で大失態を犯し、
おかげで人気は急落、
当然、落選してしまう。
       

敗北宣言を行うべく、その演説を一人トイレで練習していた所、
それを見知らぬ美人に聞かれ、
会話をするうちに、すっかり気が合い、キスまで交わす。
しかし、その場は名前を聞かずに別れる。


ある朝、デイモンがバスに乗ると、
その時の美人(エミリー・ブラント)がいた。
今度こそ彼は、彼女の電話番号を聞き、
メモを財布に入れるのだった。


ところが職場に着くと、
見知らぬ集団が事務所を占拠しており、
とっさに逃げるが、捕まってしまうデイモン。
そこで彼は、驚くべき説明を受ける。


その集団は、人の運命を操作(アジャストメント)する、
運命調整局のエージェントであり、
今朝は、一人の調整員のミスで、
デイモンは乗ってはいけないバスに乗ってしまったのだと。


デイモンはブラントは二度と会ってはいけないと言われ、
電話番後を書いたメモを燃やされてしまう。
さて、その理由とは・・・。





原作はフィリップ・K・ディックの短編小説らしい。
マット・デイモンは好きなのだが、
これはちょっと退屈だった。


デイモンとブラントは、
調整員が調整しきれないほど、
強い力で結び合っているという事なのだが、
くっついたり、離れたり、
なんだかわけ分かんない。


そもそも、立候補していたデイモンが犯した大失態というのは、
パーティで下半身を露出し、
それが新聞の一面にデカデカと載ってしまった事なのだよ。


これって原作通りなのか?
議員候補者の失態の理由なんて、
いくらでもあるだろうに、
なにゆえ、そんな設定にしたのか。
(それとも日本人が思うほど、大事ではないのか?
 ブラントは結構露骨なユーモアで、それを揶揄していたし)
(今、咄嗟に頭に浮かんだ政治家がそんな事したと想像すると、
 めっちゃ引くんだけど)


二人はその後、
ドアからドアへワープ(?)みたいな事を繰り返すのだが、
それも狭いマンハッタンの中でだけ。
そこはまぁ、原作通りなんだろうけど。


ただ、映画館を出たあと、
信号が赤だったり、
前を歩く人が多くて、中々前に進めなかった時、
「もしかして、私の運命も操作されてるのか?」と
思った自分が可笑しかった。
退屈だったと言いつつ、結構影響受けてる?


でも、私が操作される事は無い。
だって、運命調整局の仕事は、
人類にとって、重要となる人物の運命を操作する事らしいから(笑)。


評価 ★★★☆☆

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