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「プリンセス トヨトミ」 [映画]

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〔2011年/日本〕  


会計監査院の調査員、提真一、綾瀬はるか、岡田将生の3人は、
大阪に出向く。
彼らの仕事は、国家予算が正しく使われているかどうかを調査する事だ。


予定していた団体への調査を順調にこなし、
次の調査対象、財団法人OJO(大阪城跡整備機構)へやって来る。
一応の仕事が終わり、
大きな問題点は見当たらないものの、
どこか不審な印象が拭えない提は、
さらに徹底して、OJOを調べる。


提が、OJOの責任者、笹野高史を追及している最中、
OJOのビルの向かいでお好み焼き屋を営んでいる中井貴一が現れ、
提を、OJOビル内にある、不思議な扉の中に招き入れる。


そこは地下に長い廊下が続き、
突き当たりは、国会議事堂のようになっていた。
その場所で中井は、驚くべき事を提に話す。


大阪は、大阪国という独立した国家で、
自分はそこの総理大臣だと言うのだ。
そして大阪国民は、豊臣秀吉の末裔を守る為に存在すると・・・。





ポスターにもあるように、
この映画のキャッチコピーは、「その日大阪が全停止した」である。
大阪が全停止って、一体どれだけ壮大な事件が起こるのか、
登場人物たちは、各場面でどのような役割を果たすのか、
とても興味を持っていたのだが、
これじゃちょっと・・・。


豊臣秀吉の末裔であるプリンセスは、
自分がプリンセスであるという事を知らず、
大阪国民も、それが誰だかを知らないのだよ。
互いに誰だか知らない人を、
全てをほっぽり出してまで、必死こくかなって話で。


どうせなら、プリンセスは、
大阪国地下で、卑弥呼のように君臨しているという設定なら、
面白いのに。


ある事件を機に、
多数の人々が大阪城に集結し、
大阪の街は、人っ子一人いない、
ゴーストタウンのようになるのだけれど、
それも物凄く変。


だって、大阪城に集結する人々というのは、
ある条件が備わっているはずで、
じゃあ、条件を満たしていない人は、
一体どこ行っちゃったのって。
それに大阪だからといって、
大阪在住の人ばかりではないだろう。
旅行者まで消えちゃうの?


綾瀬はるかはとても可愛いけれど、
会計監査の調査員として、時々、すごい能力を発揮するという設定なのに、
特にそのような場面は出てこないし、
岡田将生が、途中から、なぜか不気味な微笑を湛えて、
提を見つめているから、
もしかしたら、こやつは物凄いワルなのか?と期待したが、
え!?その程度!?と肩透かし。


そもそも、大阪国というのに、
総理大臣役に、なぜスッキリと東京然とした中井貴一をもってくるかな。
ここは、本物の大阪弁を話す、大阪出身の俳優さんでキメてほしかった。
(中井貴一の演技自体は悪くないですが)。


原作未読なので、
読めばもっと丁寧な説明がなされているのかもしれぬが。


それから、これは書こうか迷ったけれど、
やっぱり書いてしまいます。
噂には聞いていたけれど、
綾瀬はるかが、物凄くグラマーで驚きました(笑)。
女の私は、普段、女の胸なんか特に気にもしないのだけれど、
そんな私でもビックリです。
(ハッキリとヌードになられたのなら、きちんと鑑賞しますが、
 それでも、チェックポイントはあくまでも大きさより形です(笑))
たぶん、ブログをしている男性の多くの方が、
この事に触れるのでは、と、そんな気がします。
しかし、それがこの映画で一番印象に残った事だなんて・・・。


評価 ★★☆☆☆

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