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「赤ずきん」 [映画]

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〔2011年/アメリカ〕  


雪深い山奥の村。
美しい娘、アマンダ・セイフライドは、
幼馴染のシャイロー・フェルナンデスと恋仲であったが、
母親は、金持ちの息子、マックス・アイアンズとの結婚を勝手に決めてしまい、
その為、二人は駆け落ちの相談をしていた。


そこへ、緊急事態を知らせる鐘の音が響き渡り、
驚いて駆けつけたセイフライドは、ショッキングな光景を目にする。


その村の忌まわしい風習、
それは、満月の夜になると現れる狼のために、
子豚などの生贄を捧げるというもので、
しかし、その日は、生贄を捧げたにもかかわらず、
人間の娘が殺されたのだ。
そしてそれは、セイフライドの姉であり、
両親は遺体の前で立ち尽くしていた。


村人は怒り、
男たちは総出で、狼狩りに出掛ける。
それらしい狼を仕留め、村は祭りになるが、
そこへ、神父、ゲイリー・オールドマンがやって来て、こう告げた。
「仕留めた狼は、セイフライドの姉を殺した狼ではない。
 彼女を襲ったのは人狼といって、普段は人間のフリをしている」と。


さらに彼は、
「人狼は、村人の中の誰かだ。正体を暴かねばならぬ」と言い、
村人たちは互いに疑心暗鬼に陥ってゆく。


満月の晩、ついに人狼は姿を現す。
多数の犠牲者が出たが、
人狼は、何故かセイフライドに話し掛ける。
「一緒に村を出よう」と。


セイフライドは、人狼と話せる魔女と決め付けられ、
捕らえられてしまう。
果たして人狼の正体は、誰なのか・・・。





誰もが知っているグリム童話、「赤ずきんちゃん」。
その赤ずきんちゃんが成長し、
美しい娘になり、恋をするなんて、
「あの人は今」的な下世話な興味があり(笑)、
とても楽しみにしていた、この映画。


しかも、お綺麗な物語ではなく、
ダークな味付け、
大人になるという事を意味をちゃんと描いてあって、
結構楽しめた。


シャイロー・フェルナンデスとマックス・アイアンズの間で揺れる女心。
♪喧嘩をやめて~ 二人を止めて~♪と思わず歌いたくなるような、
羨ましいようなその境遇。


冒頭、アマンダ・セイフライドの子供時代が出てくるのだが、
その頃から、彼女は、無垢なだけの少女ではなかったという風に
描かれており、
そこから、とても私の好きな雰囲気。
とてもじゃないけど、芦田愛菜ちゃんにはさせられない役どころ(笑)。


もう一つ好きなのは、セイフライドの母親の過去の秘密。
「そういう事か、母ちゃん」って(笑)。
セイフライドの姉が殺されたのも、
その過去の出来事が、今になって表面化したって話で。
悪い事は出来ないもんだ(笑)。


惜しいのは、人狼の正体と、
セイフライドを連れ去りたい理由が弱い事。
あと一捻りほしかった。


評価 ★★★☆☆

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