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「フィラデルフィア物語」 [映画]

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〔1940年/アメリカ〕


キャサリン・ヘプバーンは、上流階級の娘で、
明日、ジョン・ハワードと再婚する予定になっていた。


彼女と前の夫、ケイリー・グラントは、
二年前に、彼女の気性の激しさと彼の酒癖の悪さを理由に
離婚したのだ。
しかし、グラントはまだヘプバーンを愛しており、
彼女の結婚を快く思っておらず、
ゴシップ誌の記者、ジェームズ・スチュワートとルース・ハッシーを伴って、
ヘプバーンの家にやって来る。


ヘプバーンの父親は、踊り子と浮気をしていて、
家には寄り付かず、
明日の結婚式にも出席しない予定だったが、
その事は、世間にはひた隠しにしていた。


グラントに腹を立てているヘプバーンは、
彼を追い返したかったが、
そうすると、父親の件を書き立てられると思い、
取材を許可する。


グラントは、ヘプバーンとハワードの結婚を阻止すべく頑張るが、
彼の思惑通りに事は運ぶのか・・・。





グレース・ケリーの「上流社会」はこの映画のリメイクで、
以前、あちらを観た時、
なんだかケリーが
必要以上に頭の軽い女を演じさせられているように思えて、
気に入らず、
オリジナルはもう少しマシではないかと想像し、
観てみた。


しかし、大して変わりなかった(笑)。
元々、ブロードウェイの舞台劇だというから、
映画のせいではなく、そういう設定なのだろう。


結婚前夜のたった数時間の物語というのも、
いかにも舞台らしく、
そんな短い時間で花嫁の変心をさせるというストーリーも、
今観ると、とても平坦だ。


ジョン・ハワードが上流階級の出でなく、
ヘプバーンの地位を手に入れたがっている風な演出だが、
劇中、ハワードはそれほど嫌な態度を見せるわけではないので、
なんだか可哀想な気もしたな。
上流階級の特権意識みたいなものが
垣間見えたしね。


キャサリン・ヘプバーン、ケイリー・グラント、ジェームズ・スチュワートといったら、
平伏したくなるような大スターの三人で、
それだけは凄い。
私なら誰を選ぼうか、そんな目で画面を見てしまう(笑)。


評価 ★★★☆☆

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