「青い山脈」 [映画]
〔1975年/日本〕
女子高生の寺沢新子(片平なぎさ)は、
学費の足しにするために、
卵を売り歩いていたが、
浪人生の金谷六助(三浦友和)とぶつかり、
全滅させてしまう。
そんな新子の所に、
ラブレターが届く。
けれど新子は、その手紙は、
クラスメイトの誰かが、
新子に嫌がらせをする為に書いた物だと見破り、
担任教師・島崎雪子(中野良子)に相談する。
雪子はクラスで、
その手紙について話し合いの場を持つ。
手紙を書いた浅子は、
「新子が六助とイチャイチャしているので書いた。
風紀を乱す生徒は、母校の名を汚す」と言う。
雪子は、そんな浅子を諫めるが、
それが、
校長や理事長やPTAを巻き込む、
大問題に発展し・・・。
申し訳ないけれど、
最初から最後まで、
この世界観が私には合わなくて困った。
男女交際についてクラスで話し合うとか、
街中が大騒ぎとか、
気持ち悪くてたまらない。
他人が人の恋愛問題に、
そこまで介入するってどういう事?
そう思って調べてみたら、
石坂洋次郎の原作は、1947年。
今から70年前の倫理観か。
そりゃあ、合わなくて当たり前かも。
そして、それを片平なぎさが演じているから、
余計に違和感があるのかもしれない。
片平なぎさは1959年生まれで、
山口百恵と同じ。
百恵さんはもう、
三浦友和と普通に恋愛結婚している世代。
いくらなんでも、
こんなに古くはないだろうと。
もちろん映画は、
1947年という設定なんだろうけど、
なんだか、そこまで古く感じられず、
現代劇みたいな感じがするからかもしれない。
この映画、片平なぎさの、
映画デビュー作なのだそうだ。
三浦友和って、
ホリプロのタレントと、
なんでこんなに組まされるんだろう(笑)。
彼はこの時、
既に百恵さんとのコンビで
何本か映画に出ているというのに、
片平なぎさの相手までさせられていたとは(笑)。
この映画、5回も映画化されているけれど、
原節子さん版だったら、
もう少し違和感なく観られたかも。
原さんの世代なら、
世の中、こんなもんか、って。
すぐにでも観てみなくちゃ。
評価 ★★★☆☆