「LOGAN ローガン」 [映画]
〔2017年/アメリカ〕
2029年。
殆どのミュータントが死に絶え、
驚異的な治癒能力を持つローガン(ヒュー・ジャックマン)も、
その力を失いつつあった。
彼の肉体は衰え、
傷は中々元には戻らず、
隠れるように生活しながら、
運転手をして、日銭を稼ぐ日々。
そんな彼に、
見知らぬガブリエルという女から、
11歳の少女・ローラを
ノースダコタまで連れていってほしいとの依頼があり、
大金を渡される。
渋々引き受けたローガンだが、
ローラを狙う武装集団に追われ、
またしても、戦う羽目に・・・。
試写会で観た。
このシリーズの1作目「X-メン」を観たのは2000年だったと、
映画日記に残っている。
その時は、
シリーズが17年後まで続くとは、
夢にも思っていなかった。
1作目で強烈に印象に残っているのは、
ミュータントの一人が、
カメレオンのような長い舌で、
鳥を捕まえて食っちまうシーンくらい(笑)。
以来、シリーズは、
直近の「X-MEN アポカリプス」以外は全て観てきた。
この「LOGAN ローガン」の試写会が当たったので、
「アポカリプス」を急いで観ようと思ったのだけれど、
時間がなく、断念。
近いうちに絶対観ようと思う。
で、主役のローガンを演じている、
ヒュー・ジャックマン最後の出演と言われている本作。
面白かった。
今までシリーズを観た事のない方でも、
きっと楽しめると思う。
とにかく、
アクションシーンが凄い。
ローガンも凄いけど、
謎の少女・ローラのアクションにビックリ。
こんな幼い子に、
人殺しの役をさせていいのか?と思うくらい、
人を殺しまくる。
11歳の少女にこれほどさせておいて、
観客にはR15だと(笑)。
何か矛盾してないか?
ローラには、
ローガンと同じ、
指の間から延びる、鋭い金属の爪がある。
彼女の出生には秘密がある。
どうやら、生物学上、
ローガンの娘という事らしい。
なるほど、ミュータントにも生殖能力はあるという事か。
ローガンは認めないけど、
彼と全く同じ爪を持つというのが、
何よりの証拠。
ちょっと疑問に思ったのは、
このローラの爪は、
ローガンのそれより、短い。
手が小さいのだから、
当然といえば、当然だけど、
成長すると、爪も伸びるという事か。
金属でも。
治癒能力に衰えが出始めたローガンが
痛々しい。
ローガンが老眼になってるよ。
(そんなくだらないシャレを言ってる場合じゃないが)
今、思い返してみたけれど、
彼が笑ったシーンは、
一度も無かった気がする。
あったとしても、思い出せない。
それくらい、内容的には、暗い。
ローガンたちに、
とても親切に接してくれた、
ある家族の末路が悲惨すぎて、
それがとても辛かった。
いい人だからと助かるわけじゃない。
それは現実でも、そうなんだけど。
観た方なら分かると思うけど、
最後のあれは、
「X」の文字だよね。
つまり、ヒュー・ジャックマン最後の出演を意味しているのだろう。
もう続編は作られないんだろうか。
ローラが主役になった
新シリーズが作られたとしても、
面白そうだと思うけど。
評価 ★★★★☆