「情炎の波止場」 [映画]
〔1951年/日本〕
貨物船・北洋丸のデッキで、
船員の笠井(藤田進)は、
仲間の次郎から喧嘩をふっかけられ、
揉み合っているうちに、
次郎が海に落ち、死んでしまう。
一方、港町の酒場で、
ホステスとして働いていた千恵(京マチ子)は、
弟の次郎の帰港を心待ちにしてた。
今度、次郎が帰ってきたら、
2人で故郷に帰ると約束していたのだ。
北洋丸が着き、
次郎の死を知らされた千恵は、
悲しみ暮れるが、
男らしい笠井に心惹かれるようになる。
ところが、
千恵にしつこく迫ってきていた、
船員の足立や、バーのマスターの島村が、
次郎が死んだのは
笠井のせいだと千恵に告げ・・・。
京マチ子さんが、
港町のバーのホステスという、
はまり役を好演。
そして、
京さんと愛し合うようになる、
藤田進さんも、
船員役にピッタリだ。
藤田さんは、
真っ直ぐな気性で、
男らしく、
そして、力持ち。
いつも姑息な手段を使って、
女を手籠めにする事しか考えていない、
バーのマスターや、
小物な船員とは、全然違う。
そして、可愛いところもある。
彼は、故郷の母に手紙を書こうと
机に向かうのだが、
上手く、文字が書けない。
それを見た京さんが、
口述筆記を引き受ける。
そんな場面が、
とっても可愛い。
そんなこんなも含めて、
京さんは、彼を好きになるのだけれど、
物語のお約束の展開で、
弟の死に、
藤田さんが関わっていると知ってしまう。
ラストは、完全なハッピーエンドではないけれど、
幸せを予感させる終わり。
評価 ★★★☆☆
この作品で、
京マチ子さんの出演映画、100本中88本を観た事となりました。
(★は観た作品)
★化粧 (1984)
★男はつらいよ 寅次郎純情詩集 (1976)
妖婆 (1976)
★金環蝕 (1975)
★ある映画監督の生涯 溝口健二の記録 (1975)
★華麗なる一族 (1974)
★玄海遊侠伝 破れかぶれ (1970)
★千羽鶴 (1969)
★小さい逃亡者 (1966)
★沈丁花 (1966)
★他人の顔 (1966)
★甘い汗 (1964)
★現代インチキ物語 ど狸 (1964)
★女系家族 (1963)
★女の一生 (1962)
★仲よし音頭 日本一だよ (1962)
★黒蜥蜴 (1962)
★釈迦 (1961)
小太刀を使う女 (1961)
★女の勲章 (1961)
★濡れ髪牡丹 (1961)
★婚期 (1961)
★お傳地獄 (1960)
★顔 (1960)
★足にさわった女 (1960)
★三人の顔役 (1960)
★ぼんち (1960)
★流転の王妃 (1960)
★女経 (1960)
★浮草 (1959)
★鍵 (1959)
★次郎長富士 (1959)
★夜の闘魚 (1959)
★女と海賊 (1959)
★細雪 (1959)
★あなたと私の合言葉 さようなら、今日は (1959)
★娘の冒険 (1958)
★夜の素顔 (1958)
★赤線の灯は消えず (1958)
★大阪の女 (1958)
★忠臣蔵 (1958)
★母 (1958)
★悲しみは女だけに (1958)
★有楽町で逢いましょう (1958)
★穴 (1957)
★夜の蝶 (1957)
★地獄花 (1957)
★女の肌 (1957)
★踊子 (1957)
★いとはん物語 (1957)
★スタジオはてんやわんや (1957)
★八月十五夜の茶屋 (1956)
★月形半平太 (1956)
★赤線地帯 (1956)
★虹いくたび (1956)
★新・平家物語 義仲をめぐる三人の女 (1956)
新女性問答(1955)
★藤十郎の恋 (1955)
★楊貴妃 (1955)
★薔薇いくたびか (1955)
春の渦巻 (1954)
★馬賊芸者 (1954)
★千姫 (1954)
★浅草の夜 (1954)
★春琴物語 (1954)
★愛染かつら (1954)
★或る女 (1954)
★地獄門 (1953)
★あに・いもうと (1953)
黒豹 (1953)
★雨月物語 (1953)
★彼女の特ダネ (1952)
★大佛開眼 (1952)
★美女と盗賊 (1952)
★瀧の白糸 (1952)
★長崎の歌は忘れじ (1952)
★浅草紅団 (1952)
★踊る京マチ子 歌う乙羽信子 (1952)
恋の阿蘭蛇坂(1951)
★情炎の波止場(1951)
★馬喰一代 (1951)
★源氏物語 (1951)
★牝犬 (1951)
★自由学校 (1951)
★偽れる盛装 (1951)
美貌の海(1950)
★復活(1950)
★火の鳥(1950)
★羅生門 (1950)
★浅草の肌 (1950)
遙かなり母の国 (1950)
★続蛇姫道中 (1950)
★蛇姫道中 (1949)
★最後に笑う男(1949)
★痴人の愛 (1949)
三つの真珠 (1949)
★地下街の弾痕 (1949)
★花くらべ狸御殿 (1949)
天狗倒し(1944)
団十郎三代 (1944)
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100本中88本とは恐れ入りました
本当にお好きなんですね
昔の映画は殆ど見ませんが今とは違ってロマンがあるのでしょう
by ムサシママ (2024-11-28 15:23)
京 マチ子さん 官能的で素敵な女優さんでしたね
by kiyotan (2024-11-28 17:40)
こんばんは^^
100本中88本という事は京マチコさんが大好きという事なのですね^^
私は「羅生門」しか観ていないかも知れません。
京マチコさん、妖艶な感じがしていました。
その頃は「君の名は」を観ていたのかも知れません。
すれ違いばかりなのに、イライラしながら観ていました^^
by いろは (2024-11-28 17:55)
映画「情炎の波止場」の感想、とても興味深かったです!京マチ子さんの魅力や、ラストに向けた展開の余韻がよく伝わってきました。港町の情景も映画の一部のように感じられますね。(^_^)
by かずい (2024-11-28 22:50)
青山実花さん、凄い!
by よしあき・ギャラリー (2024-11-29 05:57)
京マチ子さんと云えば大映の看板スターですよね、100本中88本もごらに成らてたんですか凄いですね、映画と云えば余り見なかったですね。
by kousaku (2024-11-29 08:03)
観た作品をきちんと記録されているのがすごいです!
私は読書が好きで、以前はよく本を読んでいたのですが(今はぜんぜん読まなくなってしまったー!!)片っ端から適当に読んでいたから、図書館で借りてきては「アレ?これ読んだことあるような・・・」ってことがたまにですがありました。
作家ごとに記録するとか、きちんと整理しておけばいいのにね(;^ω^)
by ミケシマ (2024-11-29 12:17)
この時代の映画タイトルは、ストレートで良いですね。
情炎の波止場!!! 強すぎます(笑)
by angie17 (2024-11-29 15:08)
京マチ子さんの出演作が100本あるのもスゴイですが
そのうち88本見ているのもスゴイです。
P.S.自分もseesaaにテスト記事を書いて試してみました。
by starwars2015 (2024-11-30 01:16)
京マチ子さんの映画を大分見ましたね、顔が京マチ子になってます、笑
爺も昔は大好きな女優で美人・おとぼけ・そういう所が好きでした。
今はテレビでも滅多に見られないのが残念です。
by お散歩爺 (2024-12-01 09:20)
いまコメントしましたが、ちょっと画面操作をおかしく
してしまって消えてしまいました。もしかしたらそちらに
ついていたらダブるのでもうしませんスミマセン。
by プー太の父 (2024-12-01 10:04)
ここまで来たら頑張れ残り12本、ファイト!
私は、女々しくて、そして、力持ち。
いつも姑息で女の事しか考えていない小物な船員でした。
だからこそ、修行僧のように耐え、潔く生きようと努めます。
by tommy88 (2024-12-04 07:45)