「東京ナイト」 [映画]
〔1967年/日本〕
祇園の舞妓・小はな(和泉雅子)は、
お茶屋を継ぐのが嫌で、
東京行きのトラックの荷台に隠れ家出する。
東京に着いた小はなは、
運送会社の息子で大学生の健(山内賢)の部屋に
泊めてもらう。
健が友人たちと組んでいるバンドが、
テレビのコンテストで
もうすぐ優勝という所で、
女性ボーカルが交通事故に遭ってしまい、
小はながその代役を務める事になる。
小はなが東京に来たのには、
目的があった。
それは、
男と駆け落ちした姉を探す事・・・。
♪さよならが言えない夜
夜明けの街を歩こう
月と星 影と影
東京タワー 高速道路
近づく朝に
さよならが言えない私
若い二人のランデヴー♪
可愛い可愛い可愛いー♪
和泉雅子さんと山内賢さんが、
劇中、何度も歌う、
「東京ナイト」。
歌詞も可愛いし、
メロディも可愛いし、
和泉さんの声も可愛い。
次のカラオケで絶対歌おうと、
youtubeで探して、
何度も練習しちゃった(笑)。
作詞は永六輔さん、
作曲はベンチャーズとの事だ。
映画自体も、和泉さんの魅力でいっぱい。
ショートヘアーにミニスカート、
さらにタータンチェックの旅行鞄まで、
全てがオシャレ。
あの旅行鞄、私も欲しい(笑)。
東京出身の和泉さんが話す京都弁も、
全く違和感なく、
本物の舞妓さんみたい。
もしも和泉さんが、冒険家にならず、
ずっと映画の世界にいたら、
今頃、大女優になっていたんだろうなぁと思う。
もちろん、冒険家が悪いわけではなく、
それはそれで、素晴らしい事だと思うけど。
納得いかないセリフもある。
姉がお茶屋を継がないせいで、
自分が継ぐ羽目になったとのたまう和泉さん。
その言い方が、なんだか憎たらしかった。
その理屈でいくと、
上の子が家に縛られてさえいてくれたら、
下の子は好き勝手できたのに、という事になる。
もし姉が駆け落ちしていなかったら、
和泉さんは、姉が家を継いだ事に
何の疑問も持たずに一生を終えた事だろう。
私も上の子だから、
それはちょっとなんだかなぁ、と。
それから、どうしても突っ込みたいのが、
祇園のお茶屋から家出する和泉さんの服装。
なんと舞妓姿(笑)。
ちょっと普段着のお着物着ています、という程度のものでなく、
そのままお座敷に出られるような、コテコテの(笑)。
しかも朝方。
今から家出しようって人間が、
そんな恰好しているわけがない(笑)。
ラスト、京都に帰る新幹線の中も同じ。
なぜか、舞妓姿になって車窓を見つめ、
思い出にふける和泉さん。
新幹線に乗るだけなのに、
洋服から舞妓姿になる意味は?(笑)
分かってる、分かってますよ。
演出ですね、全ては(笑)。
♪ふたりの街 銀座
若い街 新宿
恋の街 赤坂
生きる街 東京の夜♪
評価 ★★★☆☆