「日本一のヤクザ男」 [映画]
〔1970年/日本〕
昭和初期。
日本一郎(植木等)は、
ヤクザの根本組への一宿一飯の恩義から、
根本組と敵対する前野組の組長の殺しを請け負う。
しかし一郎は、実は殺しなど大嫌い。
前野を逃がし、礼金だけを貰うつもりでいたが、
なぜか、前野は何者かに本当に殺されてしまう。
数年後、街に戻った一郎は、
前野組と根本組が、
相変わらず険悪な事や、
組長を失った前野組が、
今は、前野の妻・登志子(司葉子)が、
取り仕切って事を知る。
一郎は、
鉄道建設の利権を、
前野組にもたらせてやろうと、
一計を案じ・・・。
久し振りに観た、
いわゆる、クレージー映画の一本。
私の、クレージー映画との出会いについては、
このブログを始めた頃に、
書いた頃があるけれど、
↓
http://aomikamica.blog.so-net.ne.jp/2011-04-22
あと数本を残すところで止まってしまい、
そのままになっていた。
今年中に、全制覇できそうな目途がつきました。
頑張ります(笑)。
で、この映画。
タイトルに「ヤクザ」とあるけれど、
当然、コテコテなヤクザ物であるはずはなく、
お調子者の植木等さんが、
ヤクザ“もどき”として活躍するって内容。
(役名の日本一郎は「ひのもと・いちろう」と読む(笑))
植木さんの背中には、
凄い刺青が彫られているのだけれど、
これがなぜか日替わりで、
違う絵柄になる。
彼は痛い事が嫌いで、
刺青を入れる勇気が無いのだと言う。
まぁ、それはいいんだけど、
この日替わりの刺青、
一体誰が描いてるんだ?(笑)
痛いのが嫌いといえば、
彼が自分の失態の責任を取って、
指を詰める場面があるのだけれど、
実はこの指、
前日、左とん平さんが、
別件で詰めた指を、
自分の指のように見せかけたもの。
そんな物、持ち歩く方が気持ち悪いけど(笑)。
そんなテキトー男の植木さんだけど、
なぜか女にモテモテ(笑)。
司葉子さん、小林夕岐子さん、野川由美子さんらから、
熱烈に惚れられる。
計算高い植木さんも、
それは計算外だったようで、
戸惑っている。
女から言い寄られたからと、
据え膳食わないのが、
彼の魅力なのかも。
クレージー映画には違いないけど、
植木さん以外に出てくるメンバーは、
ハナ肇さんのみ。
その代わり、というわけではないだろうが、
いきなり沢田研二さんが、
流し役で歌い出す。
さすが、ナベプロパワー(笑)。
評価 ★★★☆☆