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「死刑台のエレベーター」 [映画]

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〔2010年/日本〕


ある大企業の会長(津川雅彦)の妻・芽衣子(吉瀬美智子)は、
グループ傘下の病院で働く医師・時藤(阿部寛)と
不倫関係にあり、
会長を自殺と見せかけて殺し、
彼と一緒になろうと計画を立てていた。


時藤が会長を射殺し、
拳銃を握らせる。
芽衣子は、カフェで時藤を待つ。
それはたった15分で終わるはずだった。


計画は上手く行ったかに思われたが、
犯行の際に使ったロープを
取り戻った時藤は、
警備員にビルの電源を落され、
エレベーターの中に閉じ込められてしまう。


一方、警察官の赤城(玉山鉄二)は、
チンピラといざこざを起こした際、
自分の拳銃を奪われてしまう。
奪われた拳銃が、
ヤクザの組長(平泉成)の手に渡った事を知った赤城は、
恋人の美加代(北川景子)と共に、
路上に止めてあった時藤の車を盗み、
組長の車を追う。


箱根まで組長を追った赤城は、
すったもんだの末、
組長を射殺。
しかし、赤城の乗った車が時藤の物だった事から、
警察は時藤を犯人と断定してしまう・・・。





ビックリするくらい評価低いわねぇ(笑)。


まぁ、仕方ないか。
ジャンヌ・モロー主演の
フランスの名作映画を
日本を舞台にリメイクしたってんだから、
むしろ、その企画を考えた人の勇気を讃えたい(笑)。


ただ、もし、これがオリジナルの映画で、
フランス版と比べる事がなければ、
それほど酷いってわけでもないんじゃない?と
私は思う。


ほんの数秒の差で、
人生が少しずつズレていって、
最後には取り返しのつかない事になるって、
誰の身にも起こりそうな出来事で、
そんな破滅への道を歩む主人公を中心とした
時の流れを、それなりに楽しめる。


変だなぁと思う場面もあるけどね。


例えば、玉山鉄二のキャラ設定。
彼がチンピラ相手に、突然キレる、
その場面が唐突で、
よく意味が分からない。
彼は警官だ。
あんな世捨て人みたいな警官がいたら怖いよ。
(いや、昨今のニュースを見ていると、
警官だからと理由だけで人格者と判断するのは
大いに間違っているのは分かるけれども)


たしかオリジナルでは、
玉山鉄二の役は、
警官ではなかった気がする。
どうして警官という設定にしたんだろう。
日本では、一般人が拳銃を持つ事は有り得ないので、
そう設定するしかなかったのか。


吉瀬美智子が、
誰に対しても、命令口調で、
偉そうな態度を変えないのが可笑しい。
以前、ネットで、
彼女の元ヤン時代だという写真を見て以来、
そのイメージがずっと抜けずにいるので、
なんだかこの役がピッタリな気がして。
いや、馬鹿にしているわけではない。
アイドルでもない彼女が元ヤンであろうと、
何も困った事はないわけだし、
若い頃は、誰でも色々あるだろうし、ね。


阿部寛が閉じ込められたエレベーター内が
暗すぎるのがちょっと不満。
電気を落されたのだから仕方ないけれど、
もう少し、見やすくても良かったかも。


評価 ★★★☆☆

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