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「舞妓物語」 [映画]

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〔1954年/日本〕


東京の音楽学校に通う若尾文子は、
母が病気との報せを受け、
京都の実家に向かっていた。


ところが、電車の中で、
激しい胃痛に襲われた若尾は、
隣の座席にいた医大生・根上淳に
助けられる。


入院した母を見舞った若尾は、
母の余命が短い事を知らされる。
そして、院長と一緒に回診していた青年が根上で、
院長の息子だった事に驚く。


母の入院費用の為、
学校を辞めて、舞妓になるしかない若尾。
彼女と根上は次第に愛し合うようになるが、
金のため、
若尾は、中年の金持ちの世話になるしかなくなり・・・。





「若尾文子祭」で上映された、
未見だった1本。


母親が祇園の舞妓である事を嫌い、
なんとかそこから抜け出そうと、
東京の学校に行った女が、
結局は、舞妓をするしかない、という物語に、
恋愛が絡めてある。


大病院の息子と舞妓。
いわゆる、身分違いの恋という話で、
それほど新鮮味はない。


若尾さんの舞妓姿がとっても可愛い、
そこは見所だけれど、


ただ、私には、
どーしても納得のいかない場面があって。


ネタバレになってしまうけど、
若尾さんは、
中年のおっさんに身請けをされて、
初めての夜を迎えるって時になって、


薬を飲んで自殺未遂を図る。


おっさんのものになるのが嫌だってのは、
よーく分かるんだけど、
そんな風に助けられるのが見え見えの状況での自殺未遂は、
脅迫と同じじゃないかと感じられて。


それをされたら、
もう誰も、
何も言えなくなるよね。


その後、若尾さんは根上淳と結ばれる。
凄い力技だったわ(笑)。


評価 ★★★☆☆

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