「マスカレード 甘い罠」

〔1988年/アメリカ〕


アメリカ・東海岸のある港。
ヨットマンのティム（ロブ・ロウ）は、
オブセッション号のレースコーチとして雇われ、
さらにその美貌から、夫人に気に入られ、
すぐに不倫関係となる。


あるパーティの夜、
東海岸一の大金持ちの娘・オリビア（メグ・テイリー）と
知り合ったティムは、
デートを重ねるようになる。


オリビアは両親を亡くし、
莫大な財産を受け継いでいたが、
母の再婚相手・トニー（ジョン・グローヴァー）の支配に
苦しんでいた。


ティムを深く愛するようになったオリビアは、
トニーの留守に彼を邸宅に泊めるが、
なぜかトニーが帰宅、
揉み合っているうちに、
ティムはトニーを撃ち殺してしまう。


オリビアは、
「自分が撃った事にすれば正当防衛になる」と、
ティムを帰らせ、
警察に通報。
全てはティムが仕組んだ罠だと知らずに・・・。





大富豪の娘と、
娘の財産を狙う、野心家の男。
手垢が付いているくらい、
よくある話だとは思うけれど、
それでもその度に、面白くて観てしまう。


この映画も、
特別凄くはないけれど、
それなりに楽しめる。


ティムに何か裏があるのは、
すぐに分かるのだけれど、
途中で2度ほど、
「え、そうだったの？」という展開がある。


一度目はともかく、
二度目のそれは、
想定していなかったので、
（私が鈍いだけか？（笑））
ちょっとビックリ。


ティムを信じ切っているオリビアが、
何とも可愛い。
途中、一度も疑心暗鬼になる事なく、
彼女は彼についてゆく様子が、
とっても幸せそうで、
私の好きな場面。


オリビアを演じるメグ・テイリーが
地味すぎて富豪に見えないとの向きもあるようだけれど、
本当に本当の金持ちって、
あんなもののような気がする。
特に彼女は、
金持ちというだけで有名人で、
何かあるとゴシップ誌に書き立てられる人生を
幼い頃から送ってきたらしく、
極力、目立たない生活を目指しているようだし。


ロブ・ロウ、久し振りに観たわ。
ウィキペディアで調べてみると、
順調にスターへの道を進んでいたはずだった彼は、
スキャンダルで、その人気は一気に萎んだらしい。
うーん、そんな事、あったっけ？
知らなかったのか、
忘れてしまったのか、
それさえ定かでないけれど。


ハンサムだったのに、もったいないな。
どうでもいいけど、
ロブ・ロウと聞くと、
毎回、私の脳内で日本人の名前に変換されちゃって、
一瞬戸惑うの。
「ロブ郎」って（笑）。


評価　★★★☆☆