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「ラム・ダイアリー」 [映画]

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〔2011年/アメリカ〕


1960年。
アメリカからプエルトリコにやってきたジョニー・デップ。
彼はこの地で発行される新聞社に、
記者として採用されたのだ。


神経質な編集長・リチャード・ジェンキンスや、
自堕落な同僚に囲まれ、
彼自身もまた、ラム酒漬けの毎日を送るようになる。


ある夜のパーティで彼は、
暗い海で人魚のように泳ぐ女・アンバー・ハードと出会い、
その美しさに強く心惹かれる。


アメリカ人実業家・アーロン・エッカートと知り合ったデップは、
彼の婚約者がハードと知り驚く。
しかし彼女もデップに惹かれているようだ。


エッカートはプエルトリコでは有力者で、
デップの為に何かと尽力してくれる。
しかし、裏の顔もありそうで、
どこか胡散臭い・・・。





被り物をしていないジョニー・デップを観たのは
久し振りな気がする。


スーツを着ている彼は、
普通に50歳のおっさんだ。
アップになると、特にそれを感じる。
被り物に騙されて(?)、
年齢不詳みたいなところがあったけれど、
年相応だったのねと、
当たり前の事を強く感じる。
けれど、映画の出来はともかく、
私はその方が好きだな。


この作品は、
実在のジャーナリスト・ハンター・S・トンプソンを
モデルにしているというが、
不勉強な私は、
そもそもその人を知らないので、
そこまで入り込めない。


デップは、「ラスベガスをやっつけろ」でも、
この人を演じているらしいけれど、
こちらも未見だし(笑)。


特に記者としての生活を描いているわけではなく、
酒びたりの日々を送り、
常に酔って、フラフラしているような後味しか残らない。


アーロン・エッカートが、
「プエルトリコでは、土地を所有した者が成功する」みたいな事を言う。
彼は海辺に大邸宅を構えて、
目の前の海は、プライベートビーチだ。
しかし、柵の向こうで現地の人が睨んでいる。
当たり前だよね。
この間まで普通に行き来していた海に、
いきなり柵ができて、入るなと言われたんじゃ、
地元の人だって納得いかない。
なんだか嫌なアメリカ人だった。


デップ、エッカート、アンバー・ハードその他の一行は、
夜、地元のナイトクラブのような店に行くのだけれど、
そこでハードは、現地の男を挑発するようなダンスをし、
その後、取り返しのつかない事になる。


ああなってしまったら、
男が付いていても、助ける事は出来ない。
何で自分の身を自分で守れないかな。
「あーあ」って感じだった。


評価 ★★★☆☆

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