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「いまを生きる」 [映画]

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〔1989年/アメリカ〕


1959年。
ニューイングランドにある、
全寮制の名門進学校に英語教師・ロビン・ウィリアムズが
やって来る。


彼自身、この学校のOBで、
学生時代、「死せる詩人の会」というサークルを作り、
活動していた。
彼の授業は型破りで、
教科書に頼らず、
物事をあらゆる角度から見る事の大切さを、
生徒たちに説く。


しかし、校長は伝統校の規律を重んじ、
父兄もまた、自分の息子には、
寄り道の無い人生を望む者が多かった。


「死せる詩人の会」を内緒で復活させた数人の生徒たちは、
学校裏の洞窟に集っては、
詩を読み、
恋愛を語り、
自分の一番したい事を模索してゆくのだった。


ロバート・ショーン・レナードは、舞台俳優への夢に目覚め、
その道を志す。
しかし、一流大学に入る事だけが人の道だと
信じて疑わない彼の父は激怒。
レナードを退学させる。


その後、大変な事件が起こり、
諸悪の根源は、
ウィリアムズにあるかのような空気になってしまう・・・。





“いまを生きる”
これは簡単なようで、
意外と私には出来ていない事の一つだ。
過去の出来事にこだわったり、
将来の心配ばかりしたりして、
意外と「いま」を生きていない。


この映画はロビン・ウィリアムズが主演だけれど、
彼は、生徒たちに影響は与えても、
全幅の責任があるわけではない。


やっぱり生徒が最後に帰っていくのは家庭。
だからこそ、
レナードの父親のやり方には腹が立つ。
父親は、息子の為だと言いながら、
他人の迷惑は全く考えていない。


レナードがしている、
学校の出版物の副編集長の仕事を、
学業に差し支えるからと辞めさせ、
明日が舞台の本番だというのに、
主役を演じるレナードに、出演はならないと厳命する。


あんたは、それでご満足だろうけど、
レナードが抜けた穴はどうするのかと、
小一時間問い詰めたい気分だよ。
説教は、
レナードが職務を全うしてからしてくれって。


ああいうオッサンって、
若い頃、
何かに胸をときめかせた事はないのかね。
それとも、忘れちゃってる?
それとも、自分の事は棚に上げてるのか?


感動物なんだろうけど、
何だか皆が少しずつ無責任。
「いまを生きなきゃ」駄目じゃん(笑)。


評価 ★★★☆☆

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