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「ヘルタースケルター」 [映画]

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〔2012年/日本〕


人気爆発中のトップモデル・りりこ(沢尻エリカ)。
女子高生は誰もが彼女に憧れ、
全ての雑誌の表紙を飾り、
今、その勢いは止まらない。


しかし、彼女には秘密があった。
彼女の美しさは全て作り物。
全身美容整形の賜物である事は、
一部の人間しか知らない。


ワガママ放題のりりこは、
付き人・羽田美知子(寺島しのぶ)に無理難題を押し付け、
楽屋では、恋人で金持ちの御曹司・南部貴男(窪塚洋介)と
激しく交わり、
また、主役を得る為なら、
プロデューサーのおっさんに体を投げ出す事も厭わない。


しかし、整形の後遺症が現れ始める。
美を維持するには、
大変な労力と金が必要不可欠なのだ。
また、年を取り醜くなる自分、
周囲の人が離れていってしまう不安に取りつかれたりりこは荒れる。


新人モデル・吉川こずえ(水原希子)の、
若さと美しさに人気を脅かされ、
南部には金持ちの令嬢との婚約を発表され、
焦りを覚えた彼女は、
次第に精神のバランスを崩してゆく・・・。





言い訳はしません。
この映画は、
沢尻エリカのヌードと、エロシーンを観るのが99%の目的で、
劇場に行った事を認めます(笑)。


私は女だけれど、
やっぱり有名な誰かが裸になったと聞けば、
大変な興味が湧く。
それは、裸そのものが見たいというより、
普段隠されているものを、
わざわざ曝け出してくれるのなら、
ぜひ見せていただきたいという、好奇心なのだと思う。


沢尻のヌードは、どこまでも自然だった。
胸は、思っていたより大きくなく、
お腹は、不自然に凹んではおらず、
太腿も、ちょうどいい感じに太かった。
彼女の事は、それほど良い印象がなかったけれど、
そういう自然さには好感が持てた。


ただ、ヌードシーンは、それほど多くはない。
もっと、自室や楽屋を全裸で闊歩するくらいの
潔さがほしかったな(笑)。


好奇心という意味では、
芸能界の内側を覗けたというのも、
私のミーハー心を大いに満足させてくれた。
この映画のような事が、
本当にあるのかは分からないけれど、
大スターだった人が、
明らかに「焦ってるのかな、この人」と思わせるような、
あからさまな行動に走ってしまうニュースが時にあるのは、
こういう心理なのね、と納得させられる。


付き人の羽田の部屋に行ったりりこが、
羽田の恋人と、羽田の目の前で関係する場面、
そして逆に、りりこの部屋で、
羽田と羽田の恋人が、りりこが見ている前で関係する場面が、
私の心の何かを刺激したようで、
可笑しくて可笑しくて、笑いをこらえるのに必死だった。


同行した友人は別に可笑しくなかったと言っていたし、
周囲のお客さんも、笑ってはいなかった。
何であの場面にウケたんだろう。
自分でもハッキリとは分からないけれど、
その馬鹿馬鹿しさ、くだらなさが、
とにかく可笑しかった。
一つ分かったのは、
あんな場面で笑ってしまう、
自分は、もういい年なんだなぁって事(笑)。


話題の割に、
世間の評価はずいぶん低いようだ。
確かに、好き嫌いの差は大きそうだけど、
私は結構楽しめた。
ちょっと長すぎる感じはしたけど。
ほぼ原作通りのストーリーに、
極彩色の色付けをした映画、そんな印象。


沢尻はこの後、どこへ行くんだろう。


評価 ★★★☆☆

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