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「プロメテウス」 [映画]

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〔2012年/アメリカ〕


2089年。
世界各国の遺跡から、
共通の文様が発見される。
それらの文明同士に接点があった記録は無く、
考古学者・ノオミ・ラパスは、
宇宙からの知的生命体からのメッセージではないかと
分析する。


4年後。
宇宙船プロメテウス号に乗った17人の科学者たちは、
ある惑星に辿り着く。
明らかに人工的に作られたドーム型の建造物があるその星に、
何らかの知的生物がいる事は間違いない。


一行は、ドームの中へと入ってゆく。
しかし、彼らを待ち受けていたのは、
想像を絶する異常な出来事だった・・・。





キャッチコピーは、
「人類の起源は」みたいな感じだったが、
ラストまで観ても、
特にその答えはなかった、というか、
私には分からなかった。


その代わりというわけではないが、
別の生き物の起源は分かった。
それならそうと、
最初からそちらをキャッチコピーにしてくれたらいいのに(笑)。
それならこちらもそのつもりで、
映画に臨む事ができたのに。


映像が凄いし、
見所は沢山あるけれども、
やっぱり私が一番ショックだったのは、
ノオミ・ラパスの手術シーン。


あまり詳しくは書けないけれど、
宇宙船内での手術は、
人の手は全く使わず、
全てコンピューター制御された機械が行う。


手術そのものも凄いし、
そのあと、ホチキスのような物で、
切った腹を縫合する様子も凄い。


しかもラパスは、その直後、
痛む腹を押さえて、
走らざるを得ない状況となる。
もう、見ているだけで辛そう。


マイケル・ファスベンダーが、
見た目は人間そのもののロボット役を演じているのだけれど、
彼の無機質な感じが役にピッタリ合っていた。


これはもう一度観たいな。
今度はちゃんとラストを意識した上で。


評価 ★★★☆☆

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「THE GREY 凍える太陽」 [映画]

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〔2012年/アメリカ〕


アラスカの石油採掘場で働く、
世捨て人のような男・リーアム・ニーソン。


ある日、彼は、休暇で帰省する作業員たちと、
飛行機に乗る。
ところが、吹雪の中を出発した事がたたり、
雪原に墜落してしまう。


激しく損壊した機体。
散乱する遺体。
そんな中、ニーソンを筆頭に生き残った7人の男たちは、
燃やせそうな物を集めて、火を焚く。
すると、闇の中から不気味な唸り声と、
ランランと光る多数の目が近付いてくる。
ここら辺りは、野生の大型オオカミたちの縄張りだったのだ。


何とかオオカミを撃退したニーソンは、
ここで救助を待つより、
森に行った方が助かる可能性が高いと提案。
1人の男から、「リーダー面するな」と反発されるが、
結局、全員がニーソンに従い森を目指す。


しかし、その移動は過酷を極める。
1人ずつ減っていく生存者。
この中から生き残れる人間はいるのか・・・。





まるで苦行のような映画であった(笑)。


映画を観る楽しみの一つに、
自分の身には起こらないであろう事を、
疑似体験できるというのがあるが、
こんな体験は絶対したくないよ(笑)。


しかも、これがSFやらファンタジーやらホラーなら、
「これは架空だ架空だ」と自分に言い聞かせる事もできるけれど、
魔法的な要素が一つもない、
現実の世界。


生きたまま人食いオオカミに襲われる恐怖って、
どんななんだろう。
あんな目に遭うくらいなら、
飛行機が落ちた時、
即死した方が良いとまで思ってしまう。


オオカミたちは、
力尽きて倒れた者に容赦ない。
その匂いをすぐ嗅ぎ分ける。
あんな吹雪の中を、
ひたすら歩くなんて、
意気地無しの私だったら、
一番最初に倒れて、すぐ食われそうだ。


敵はオオカミだけではない。
止む事のない吹雪と寒さ、
行く手を阻む崖、
冷たい川。
まるでゲームのように、
いろんな事が起こって、
1人1人脱落してゆく。


雪しかないスクリーンを観ているだけで寒い上に、
冷房が効きすぎた劇場内が寒いもんだから、
その二つの相乗効果で、
体が冷え切ってしまったよ(笑)。


評価 ★★★☆☆

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「映画 ひみつのアッコちゃん」 [映画]

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〔2012年/日本〕


アッコちゃんは小学5年生。
CAやフィギュアスケーターに憧れる、
お化粧の大好きな女の子。


ある日、アッコちゃんが大切にしていた鏡が、
アクシデントから割れてしまう。
ショックを受けたアッコちゃんは鏡のお墓を作るが、
すると不思議、
その夜、鏡の精(香川照之)が現れ、
魔法のコンパクトをくれる。


「テクマクマヤコン テクマクマヤコン 大人の私になれ」
と唱えると、
アッコちゃんは、綺麗なお姉さん(綾瀬はるか)に変身。


塾の冬季講習をサボったアッコちゃんは、
“大人の私”の姿で、
デパートのAKATSUKA化粧品の売り場に直行。
するとそこに、前に遊園地で出会った、
カッコいい男の人・早瀬尚人さん(岡田将生)がいてビックリ。
早瀬さんは、AKATSUKA化粧品の開発をする偉い人みたい。


早瀬さんの推薦で、
冬休みの間、AKATSUKA化粧品でアルバイトをする事になったアッコちゃん。
彼女は斬新なアイデアを次々提案するが・・・。





試写会で観た。


誰もが知っているアニメ、「ひみつのアッコちゃん」を、
綾瀬はるかと岡田将生で実写化。


見た目は大人だけど、
脳内は5年生という設定というのが、
なんだかホワンとした雰囲気の綾瀬はるかに
とても合っているように思えた。
一歩間違うと、ちょっと危ない人って感じで(笑)。


それから、可笑しいのは、
アッコちゃんが、
綾瀬以外の大人に変身した時。


岡田が尊敬する前社長に変身した時は笑った。
見た目は中年男、脳内はアッコちゃんという役を演じる
大杉漣が可笑しくて。
当然、大杉と岡田の会話は全く噛み合わず、
大杉は岡田から、
「お体の具合は大丈夫ですか?」と心配される始末(笑)。


AKATSUKA化粧品は、
谷原章介や鹿賀丈史に乗っ取りを画策されており、
岡田の部署は窮地に追い込まれている。
このままではリストラも免れない。


案の定、
株主総会は大荒れに荒れるけれど、
そこでも天然ボケを発揮する綾瀬。
大人から見たら有り得ない場面だけれど、
子供が見たらどうなんだろう、
「なんだか分からないけど、大人って凄い」と思うのだろうか。


ラストは、不覚にも少し涙が滲んでしまった。
あの感慨は、
おそらく子供には理解できない気がする。
そういう時は、大人になって良かったと思うよ。


評価 ★★★☆☆

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「アベンジャーズ」 [映画]

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〔2012年/アメリカ〕


国際平和維持組織シールドの基地では、
長官・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)の下、
大変なパワーを持つ四次元キューブの研究がなされていた。


ところがそのキューブを、
神の国を追われたならず者・ロキ(トム・ヒドルストン)に奪われ、
地球は危機的状況になっていまう。


そこで結成されたのが、
最強のヒーロー軍団「アベンジャーズ」。
彼らは地球を救う事ができるのか・・・。





簡単にストーリーを書いてはみたものの、
私には、この映画を語る資格はないと思う。


なにせ、出てくるヒーローの中で、
映画を観たのは、
ハルクとアイアンマンの1だけ。
ロキって誰ですか?って感じで(笑)、
基本がまるで分かっていない。


観ていて感じたけれど、
やっぱり「マイティ・ソー」を押さえておかないと、
楽しめないかなと思った。
予習しておけば良かったな。


大筋とは違うけれど、
こういったヒーロー物の舞台が、
大抵ニューヨークなのが、
1人で可笑しかった。


なぜに皆、暴れる場所にわざわざニューヨークを選ぶ?(笑)
砂漠でも氷原でもいいはずなのに。
ニューヨークで事が起こりそうになったら、
砂漠に誘導する事だって出来なくはないだろうに。
あの後、損壊した建物を直すのは大変だろうなーと、
いつもそればかり気になってしまう(笑)。


評価 ★★★☆☆

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「ローマ法王の休日」 [映画]

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〔2011年/イタリア〕


ローマ法王が亡くなった。
ヴァチカンには、世界中から108人の枢機卿が集まり、
新しい法王を選ぶための投票“コンクラーヴェ”が始まる。


何度目かの投票の結果、
メルヴィル(ミシェル・ピコリ)が選出された。
しかし、バルコニーで就任の挨拶に臨もうというその時、
ひどいパニックが彼を襲う。


バルコニーの下は、
黒山の人だかり。
世界中の信者から尊敬と注目を集める、
ローマ法王という重責に、
彼はとても耐えられないと感じたのだ。


新法王がそんな状態では、
信者が混乱してしまう。
そう判断したヴァチカンは、
セラピストを連れてきて診察させるが、
事態は好転しそうもない。


仕方なくメルヴィルを外の精神科医に診せるが、
隙を見て、彼はローマの街に逃げ出してしまう・・・。





このタイトルを見て、
「ローマの休日」風のお話だと勘違いした方が、
どれくらいいるだろう。
もちろん私もその一人なわけだが(笑)。


話はオードリー・ヘプバーンが演じたような、
あんな可愛くて呑気なものではない。
ローマ法王という、
人格的にパーフェクトでなくてはならない人が、
(私の勝手なイメージ(笑))
パニックを起こすという、
笑えないお話なのだ。


コンクラーヴェの規則は全く知らないけれど、
選出された人が、
重篤な病気、その他、任務の遂行が不可能な状態になった時は、
再選挙って事にはならないのだろうか。


ただ、そのような前例を認めてしまったら、
選ばれた人は、
拒否すればどうにかなるという風になってしまうものね。
やっぱり駄目なのかなぁ。


映画を観る限り、
枢機卿たちは皆、
「自分が選ばれませんように」と心で祈っていた。
法王の仕事が、それほど大変なのは分かるけれど、
108人もいたら、
1人や2人は、名誉欲が強い人だっている気がするんだけど。
立候補制にしては駄目なのだろうか。
(そういった名誉欲の強い人は、法王に相応しくないという判断なのか)


そうそう、
枢機卿の中には日本人もいた。
もしかしたら、日本人がローマ法王になる可能性も
無いわけじゃないって事?
(不勉強なのでよく分からない。間違ってるかもしれない)
日本人のローマ法王が出たら凄いなぁ。
そんな事が起こったら面白いけど、
(面白がってる場合じゃないけど(笑))
少なくとも、私が生きている間には無いだろうと思う。


ラストもビックリ。
本当に、ストンと、
まるで話の途中で唐突に
幕が下りちゃったような感じ。
あの後、一体どうなるのか、その後があるのなら知りたいよー(笑)。


評価 ★★★☆☆

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