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「悪名波止場」 [映画]

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〔1963年/日本〕


四国からの帰りの船の中で、
自分の名前をかたる男(藤田まこと)に
出会った清次(田宮二郎)は怒り、
文句をつける。


本名を三郎というその男は、
「それもこれも、妹の為の金稼ぎ」と言い、
三郎の様子が気になった朝吉(勝新太郎)は、
瀬戸内海の島で、三郎と一緒に船を降り、
三郎の家に行く。


三郎の妹・おとし(紺野ユカ)は、
激しい麻薬禁断症状を表し、
のた打ち回り、
朝吉たちを驚かせる。


朝吉と清次はおとしの為に、
力仕事をして金を作る。
おとしは、薬を断つ決意をするのだが、
ヒモに殺されてしまう。


それを一部始終見ていた、
おとしの友人・悦子は・・・。




シリーズ7作目。


これはシリーズものらしく、
前作からの完全な続きとなっている。
前作の終わりで、
清次の名をかたる男が出てきて終わるのだが、
そこが出だしとなっているのだ。


その男を藤田まことが演じるいうのが、
今観ると、豪華。
コテコテの大阪弁を話す、
調子のいい彼は、
この映画の雰囲気にピッタリだ。


ただ、藤田の場面は最初だけで、
あとは金を持ち逃げしたという設定で、
出てこない。
なんというか、
ゲスト出演的な扱いだったのだろうか。


朝吉の人の良さがよく表れている(笑)。
船で知り合っただけの三郎の身を案じて、
一緒に船を降りるなんて。
まぁ、三郎の妹が美人と踏んでの事なんだろうけど(笑)。


ストーリーは、段々マンネリ化してきて、
最初は跋扈している悪者を、
最後に朝吉が叩きのめすという流れ。
でも、ここまで来たのだから、
15作全部観るつもり(笑)。


評価 ★★★☆☆

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