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「嵐が丘」 [映画]

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〔1939年/アメリカ〕


北イングランドの地に建つ、「嵐が丘」と呼ばれる屋敷。
ある日、屋敷の主人のアンショウ(セシル・ケラウェイ)が、
薄汚れた少年を連れて帰ってくる。
孤児だった少年を哀れに思い、
引き取ったと言うのだ。
少年はアンショウからヒースクリフ(ローレンス・オリイヴィエ)と名付けられる。


アンショウの息子・ヒンドリー(ヒュー・ウィリアムズ)は、
ヒースクリフを嫌ったが、
娘・キャシー(マール・オベロン)とは気が合い、
2人はいつも一緒に過ごすようになる。


年頃になったヒースクリフとキャシーは、
愛し合うようになるが、
アンショウが亡くなり、嵐が丘の主人となったヒンドリーは、
ヒースクリフを下男として扱うようになる。


キャシーは、隣家の金持ちのリントン家の舞踏会に忍び込み、
その煌びやかな世界に憧れる。
リントン家の長男・エドガー(デイヴィッド・ニーヴン)は、
美しいキャシーを見初め、プロポーズ。
キャシーは迷うが、プロポーズを承諾したと勘違いしたヒースクリフは、
ショックで家を飛び出し、そのまま姿を消す。


エドガーとキャシーは結婚。
その数年後、ヒースクリフは金持ちになって戻ってくる。
激しい復讐心を胸に秘めて・・・。





先日観た、シャーロット・ブロンテ原作の「ジェーン・エア」。
その流れから、シャーロット・ブロンテの妹のエミリー・ブロンテが書いた、
「嵐が丘」が気になり、
急に観たくなり、借りてきた。


小学生の時、どちらも原作を読んだが、
「ジェーン・エア」はなんとか理解できたものの、
「嵐が丘」はさっぱりで、
途中で挫折したような気もする。


今回、この映画で、
「こういうお話しだったのね」と分かったが、
それでも、話は相当端折ってあるようだ。


そのせいか、この映画では、
ヒースクリフの中にくすぶる、
激しい復讐心というのが、
いま一つ、伝わってこない。


それにしても、幼馴染で、愛し合う2人が、
横から現れた金持ち男に女を取られ、
男が復讐に燃えるってパターンは、
「金色夜叉」と全く同じじゃないか(笑)。


どこの国でも、同じような話ってあるのね。
ただ、私は「金色夜叉」の方がずっと入り込めたなぁ。
やっぱり、日本人は日本人の感性で作られた物語の方が、
合うのかも。


「嵐が丘」は6~7回も映画化されているようだ。
舞台を日本にして、
松田優作がヒースクリフに当たる役を演じている作品もある。
近いうちに観てみるつもり。


評価 ★★★☆☆

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