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「BANDAGE バンデイジ」 [映画]

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〔2010年/日本〕


平凡な女子高生、麻子(北乃きい)は、
友人、ミハル(杏)の影響でロックバンドLANDSのファンになり、
ミハルと2人でライブに行く。


バックステージ潜入に成功した2人は、
ライブの打ち上げに参加し、
そこで北乃はボーカルのナツ(赤西仁)に声を掛けられ、
打ち上げ後に内緒で会う約束をする。


ナツのアパートで押し倒されそうになった麻子は、
怒って部屋を出ていく。
そんな彼女に、今までの女の子とは違うものを感じたナツは、
彼女をスタジオに出入りさせるようになる。


紆余曲折の末、麻子はバンドのサブマネージャーとなり、
彼らの音楽を売り込む手伝いをする。
LANDSは音楽チャートで1位になるという快挙を成し遂げ、
一度は成功したかに思えたが、
次のCDがヒットせず、雰囲気が悪くなる。


メインマネージャーのユカリ(伊藤歩)は、
ナツをボーカルから外す事を提案。
またギターのユキヤ(高良健吾)とキーボードのアルミ(柴本幸)に、
他のバンドからの引き抜き話もあり、
LANDSはもう終わったかのように見えた・・・。





この映画が劇場公開される前、
予告を観た時は驚いたものだよ。


北乃きいが赤西仁に向かって、
「そのウジウジした所とか、薄っぺらい所とか、大嫌いなの・・・」
と、泣きながら話す場面。
「薄っぺらい薄っぺらい薄っぺらい・・・」って言葉だけが、
頭の中で100回くらいリフレインして、
「そ、それはマズイんじゃ・・・」と思ったものだから(笑)。


だって、「薄っぺらい」って、私の中の赤西仁のイメージそのものだ。
いや、実際の彼に会った事があるわけじゃないし、
本物はものすごく重厚な人間なのかもしれないけど、
あくまでもイメージがね。


でもこれは悪口じゃなく(悪口か(笑))、
私は赤西が大好き。
なんだか不安定な感じがして、
ものすごく気になる。
といっても、それはあくまでもアイドルとしてであって、
実生活で知り合いだったら、
絶対付き合いたくないけどね(いらぬ心配だが(笑))。
なんというか、遠くから見ていたい学校の先輩って感じ。
(私の方が年下だと仮定しての話(笑))。


で、この映画、
バンドの裏側をそれなりに知る事ができて、
つまらなくはなかった。


小林武史が監督というせいか、
ちょっとミスチルをイメージしてみたり、
あと、バンドの末期の様子は、
ファンクラブに入るくらい大好きだったジュディマリの、
泥沼だったという内情を思い出したりもした。


ただ、人間同士の繋がりが、
なんだか薄っぺらい(笑)。
バンド仲間同士の友情にしても、
北乃きいとの関係にしても、
深く踏み込んではいない。


私は北乃が赤西と恋愛関係になるのだと思っていたけれど、
そのような事もなく、
かといって、高良健吾とちょっといいムードになっても、
それ以上の事もなく。


あと一歩及ばずって感じかなぁ。


それから、予告の北乃のセリフだが、
映画を観ると、ちゃんと前後があって、
赤西だけを「薄っぺらい」と責めているわけじゃないと分かった。
そういう流れかと、ちょっと納得。


評価 ★★★☆☆

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