「勇気ある追跡」 [映画]
〔1969年/アメリカ〕
大好きだった父親を殺された少女キム・ダービーは、
父の遺体を前に復讐を誓う。
犯人のジェフ・コーリーは、
父に世話になったにも関わらず、
つまらない理由で父を射殺し、
金を奪ったのだ。
その後コーリーは、先住民居住区に逃げ込んでいた。
そこは治外法権ともいえる場所で、
逮捕は難しい。
ダービーはコーリーを捕らえる為、
腕利きの保安官ジョン・ウェインを雇う。
そこに、同じくコーリー逮捕に燃える、
グレン・キャンベルが加わり、
3人の追跡が始まる・・・。
今年の春に観た「トゥルー・グリット」のオリジナル。
どこがどうというわけではないが、
私にはこちらの方がより面白く感じられた。
髪の短い少女、キム・ダービーがいい。
彼女はとにかく口が立つ。
ジョン・ウェインと話すときも、
馬を売って金を作る時も、
ああ言えばこう言うで、
絶対に負けてはいない(笑)。
でもそれくらいでいい。
そうでなければ、父親の仇を討つというストーリーが成立しない。
観ていて小気味いい。
ジョン・ウェインもいいな。
ダービーを足手纏いだと言い、
一度は巻こうとするが、
結局、彼女の強さに感服し、
連れて行く。
ライフルの扱いもカッコいい。
クルッと回すんだよね、
それだけの事なのに、感心してしまう。
グレン・キャンベルの風貌を見た瞬間、
「あ、マット・デイモン」と思った。
いや、逆に、デイモンが彼に似せた役作りをしたわけね。
本当に似ている。
正直、「トゥルー・グリット」は、
めちゃくちゃ面白いとまでは思わなかった。
先にこちらを観ておけば良かったな。
その方が絶対入り込めたと思う。
お金を払って観たのに、勿体無い事をした。
もう一度観てみようかな。
評価 ★★★★☆